裸の付き合い 後編
「ところで…これで妹とお前の彼女がキャーキャー騒いでいるとかよくわからんな。」
「彼女…じゃないですけどね。」
「そうなのか?」
「はい。サラサさんが下着に執着してるのは自分のためですよ?」
「ん?まぁ…確かにボクサー?だったか?こいつのほうがタマのねぇ女にはぴったりくるかもしれねぇが。」
「……えっと、それは男性用で、女性用のは別です。」
「男性用か…まぁ確かに女性にこの穴は不必要だな!ガハハハハ。」
なんでもいいけどもう脱いでくんねぇかな。
「女性用のはないのか?」
「あ、はい。それはこれからなんで。色々まだ問題があるんですよ。」
「どんな風になるんだ?いや、具合がいいようならそいつは娼館にでも売りつけてやる。オレの女もいるしな。」
ニカッって笑われても…俺は、いつまでタオルを巻いたまま真っ裸でいりゃいいんだ。
しばらくして、アリエッタが持ってきたバスローブのようなものを羽織り二人で書斎へと向かう。
ローブを持ってきたアリエッタの頬が、微妙に紅潮しており、少し「ハァハァ」してるのが怖かったです。
俺はペンを取ると簡単にラフ画をその辺にあった紙に書いていく。
……。
「こんな感じです。」
俺は、適当に書き殴ったものを手渡す。
男性用のブリーフ的なものもあるが、それはそれでこの人や後ろで控えてるヘンタイメイドが異常な食いつきを見せそうなので封印しておく。
今もなにかボソボソと独り言を言いながら、意識的にか無意識か、下半身だけを見つめ続けるアリエッタの眼光は鋭い。
ここ数日でこのヘンタイメイドの株価は大暴落だ。この系統の人達は、本性をさらけ出し始めるとドンドン止まらなく、エスカレートしていく傾向にある。
変な本とか作り出す前に、なんとか修正してあげたいが…ムリだろうね…うん。




