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ことしろ  作者: 無色瞳明
第一章
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ティータイム 中編

 「お互いあれだな…。」


 「はぁ…。」


 俺は力なく頷きながらサラサさんの狂気に頭を抱え、アグエロさんは右足の甲をアリエッタさんに冷やしてもらっている。


 「で、結局お前等は何しにここまで来たんだ?」


 「あ~まぁ下着のためというのは間違ってないです…。ご覧の通り、サラサさんは下着の事になると暴走気味でして…。」


 「暴走とは何よ。」


 サラサさんは、始めあまり言いたくなさそうに、アルフィに下着の話をしていた。


 途中から何かをきっかけにキャーキャーいいながら盛り上がってたけど。


 「で、お前等の言う下着の試作品とかなんかはあんのか?」


 おーいてぇと言いながらアリエッタに下がるように指示すると、

 

 「お前がなんかやる時は勝手に事が大きくなる傾向があるからな。後でショッキングなことになるくらいなら、さっさと処理しておきたいんだよ。正直な。」


 そりゃそうだな…下着にしても、サラサさんだけってわけにもいかないだろうし、ゴムに関しては汎用度が高い素材だからな…。


 面倒だからゴムに関しては今はいいか。


 「ま、成り行きは割愛しますけど、試作品はまだです。それ以前の段階なんで。」


 「シロ、デザインの紙、持ってきてないの?」 


 「いやいや、あんなもん持ち歩いてたら危ない人でしょ…。」


 「あんなデザインしてる段階で、充分ヘンタイなんだから大丈夫よ。」


 …あれは別に俺のデザインっつーか、俺の好きな…ああ、なんかこの発言もヘンタイぽいな。


 しかし、家でさえ隠して配置しているものを、外に携帯していくわけがない。しかも今日は、無理やりサラサさんに引っ張ってこられたわけで。


 まぁ、今此処で書くこともできるが、女性目のが怖いし。


 「あっ、シロ!パンツ履いてるでしょ?」


 「はい!?そりゃはいて…。」 


 ……まさか……


 「よかった。やっぱり現物があるに越したことはないものね!じゃぁ、さっそくほら。」


 「なにがですか!?」


 まさかこのお姉さん…


 「俺に今ここで脱げと?」


 「そうよ、男の子なんだから恥ずかしくない!恥ずかしくない!」


 「いやいやいやいやっ!!それはないでしょ!?」


 このひと頭おかしい…絶対おかしい!


 いや…何故立ち上がる…。 


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