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気付けば100話目でした。
イブイブですが、皆さん楽しんでますか?
「ところで…あの。」
「ああ、リオンか…あいつは因縁の相手とやらにやり込められてな。」
蒼炎の双剣士がそう教えてくれた。
かなり落ち込んでいるようだけど大丈夫か?
その向こうではまた筋肉がおやっさんに正座させられている。
…今度は何したんだ。
「…あの、さ。」
…絶対またなんかやったんだな。
「あのさっ!!」
「えっ!?あ、ごめん…ちょと考え事してて。」
振り返るといつの間にか蒼炎の人が華麗な紅の髪の少女に入れ替わっていた。
「ルフィ」
「はい?」
「アルフィっよ!名前!!」
「THE??」
「は?なにいってん…。」
「あ、ごめん。こっちのこと。そか…名前ね。そういえば知らなかったね。えっとシロ・アマギです。」
俺は改まって手を差し出す。
一瞬躊躇して照れたように強く握り返された手のヒラはとても小さくそして暖かかった。
「シロ・アマギ…アマギ、あんた苗字持ちだったの?」
「苗字持ち?」
「そっか…あんたこの国の人じゃなかったわね。この国では苗字はひとつのステイタスなのよ。国の許しがない限りその苗字を名乗ることは許されないの。」
「…なるほど。貴族以外はむずかしいのか。」
「そういうわけでもないのよ。戦争でそれなりの活躍をしたものや、国に準じしに国民の生活に利益をもたらした者にも苗字は許されるわ。」
「いずれにしても、むずかしいじゃないか。」
「……そ、そうね。でも他国で苗字があるものは、この国でもそれ相応の待遇を得られるわ。」
こいつなりにフォローしてるんだろうか…。コロコロ変わる表情と妙なツンデレ要素は恐ろしく男たらしの要素を感じさせるな。
「お嬢様。恐れ入りますが他にも苗字を持つのに必要な条件はございます。」
アリエッタさん…この人も謎だな。
「そ、そうなの?ほ、ほらそういうのはお父様のしごとだし。」
「お嬢様…。そういう逃げ口上は。」
「わ、わかってるわよ。」
「追加の授業ですね。そうそう明日はちょうど家庭教師の…。」
「あーーーっ向こうで誰かが呼んでるわっ!!」
そそくさと逃げるようにこの場を立ち去る姫様とメイドの構図、普段こういうやりとりをしているんだろうな。
「アマギ様。少しお話したい件がございます。」
…なんだよ。その為にあんな事言ったのか?中々だなこのメイドも…。
なんだろう…このメイドにひたすら何か同じ時代を生きた腐った匂いを感じるのは気のせいかな?
皆様のお陰で40000pv&4000ユニそして100話達成出来ました。
この場をかりてお礼申し上げます。
これからももっとたくさんの方に呼んで頂けるよう筆を執っていこうと思います。
本当に有り難うございました。




