それで・・・終わり
次の日の朝
「起きろー俺はもう行くぞー。」
「はい…俺は、まだ時間じゃないので…」
「あっそ。じゃあ、先に行くからな。じゃ、健闘を祈る。」
行った。
俺もそろそろ起きたほういいか?
でも、ここ俺んちだし。
3時に家を出て、どうやって陽炎をだすか。
たき火…
やってみるか。
午後3時
よし。準備はできた。行くか。
俺はあの時のように道を歩き、その場所へ行った。
もう火はつけてある。
陽炎をじっと見た。
あ、この感じ・・・・・・・・・・
って、そんな簡単に戻れないか。
水を持ってこようと家に戻る。
「お帰りー」
ん?!母さんの声?!
「ずいぶん早かったんじゃない?行ったばかりだと思ったけど。」
「母さん!!」
思わず涙目。
「なにあんた。気持ち悪い。」
あ!戻れたんだ!!俺!
あ!火消さなきゃ!!
急いでバケツに水をためあの場所へ戻る。
バシャッ
火を消した。
「ちょっと、あんた何道でたき火なんかやってんのよ。飛び火なんかしたらどうしてくれんの。」
「あ、すいません!!」
走って、家に戻る。
「あー!人っていいな!!」
そういえば。あの男の人は戻れたんだろうか…
きっと、戻れただろう。
寝よう。
良かった・・・・・・・
10年後
そうだ。
そんなことがあったな。
すっかり忘れていた。
本当に奇妙な体験だった。
まあ、あのおかげで人の大切さとかは分かったけど。
1週間後
天気いいな。
さて、ドライブにでも行ってみるか。
あー風が気持ちいい。
今日はずいぶん暑いなー。
ん?
目の前が急に・・・・・・・
陽炎・・・?
あれ、さっきまで前にいた車がない。
なんだ?!何が起きたんだ?!
やべ、ガソリン切れそう。とにかく給油。
あー、近くにガソリンあってよかった。
「あー!なんだよここは!」
「あのーすみません・・・」
「あ?!え?!人!!まじで?」
「あ!はい。あの、あなたも取り残されちゃった感じですか?」
あれ・・・・
まさか、こいつ・・・
「んー、取り残されたのかね?とにかく気付いたら誰もいないって感じ。」
「同じくです。」
やっぱり・・・・
「まじか!あー良かった。とにかく人いて!美女じゃないのが残念。」
男の子はニヤッと笑った。
あ、こいつ男はみんなおんなじこと考えてんだなって思ってる・・・・・・・・