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リーダーを倒すって言っても、どうやって倒すかが問題だ。
俺は、5人組から、少し離れ、間合いをとった。そして、おもむろに拳銃を取り出し、リーダーを撃った…………弾丸は、見事、リーダーの腹部に命中した。
俺は、そのまま撃ち続けた。いつしか、リーダーはその場にうずくまっていた。
突然の出来事に、困惑する、感知タイプのHPHと改造人間。
だがしかし、ベルセルクと名乗った金髪男と、フードをかぶっている5人目の男は、微動だにしない。
そのとき、金髪男が口を開いた。
「大丈夫っすか?心配しないでください、すぐに治療しますんで。」
そういうと、謎の光を放った、手をリーダーにかざし始めた。
その瞬間、リーダーの体は、光に覆われ、光が無くなった時には、リーダーの体は、もとに戻っていた。
するとまた、金髪男がしゃべった。
「さあ、反撃の始まりっすよ。」
すると、改造人間とリーダーが俺に襲いかかってきた。
俺は、拳銃から、ショットガンに持ち替え、改造人間を撃った。
改造人間は、身をひるがえし、弾丸をよけると、俺に体当たりしてきた。
もろに、直撃し、またも壁に激突する。
しかし、フードの男はいまだ動かない。
俺が立ち上がったその時、リーダーの爪が、俺の足に食い込む。
「うわーーー!!」
俺は、悲鳴をあげてしまった。
さらに、改造人間のパンチが顔面に入る。
俺は動けない。
もう何分経ったか、いまだ、俺は殴られ続けている。
もはや、痛みすら感じない。
しかし、まだチャンスはある。
俺が生きている限りチャンスは、消えない。
そして、俺は、あることに気付いた。
俺を攻撃しているのは、改造人間とリーダーだけだということ。
それに、俺が思っているリーダーは、実はリーダーではないのではないか。
あの、フードの男顔が見えないが、うっすらと口元が見える。
その口は、わずかに動いている。
もし、フードの男の能力が、人を操れることができる能力であった場合、フードの男を倒せば、この戦いに勝てるのではないか。
やばい。意識がもうろうとしてきた。
俺は、持っていた、ショットガンで、改造人間の頭を撃った。
改造人間は、吹き飛び、その場で倒れた。
そして、俺はそのままリーダーを撃った。
リーダーも同様に吹き飛んだ。
その時、金髪男が、倒れた二人に近寄った。
ビンゴ!!
俺は、最後の力を振り絞って立ち上がり、フードの男めがけて走った。