第6話:アタッカー加入!~暗殺計画には、やっぱり物理(パワー)が必要でしょ?~
「……いや、この人、絶対話通じないタイプだよね?」
俺たちのパーティー(実行部隊)に新しく加わったのは、佐伯子麻呂という男。
見た目はもう、飛鳥時代の格闘家。
そのガタイの良さと鋭い眼光は、現代なら間違いなく「近寄っちゃダメな人」リストに入ってる。
「皇子。俺がやる。入鹿の首、ワンパン(一撃)で落としてみせる」
子麻呂が巨大な剣(大刀)を振り回しながら豪語する。風圧だけで俺の髪が逆立ちそうだ。
「頼もしいね、子麻呂。君の物理火力(攻撃力)があれば、このプロジェクト(暗殺計画)の成功率は爆上がりだよ」
中大兄皇子が、爽やかな笑顔でブラックな指示を出している。
隣では鎌足が、冷静にホワイトボード(代わりの木簡)に陣形を書き込んでいた。
「よし、これでパーティー構成は完璧だ。魔法使い(軍師)の俺、勇者のプリンス、そして前衛の子麻呂」
「……あの、俺のジョブ(役割)は何なんすか? 荷物持ち?」
俺が恐る恐る聞くと、子麻呂がグイッと顔を近づけてきた。
「お前は、この組紐をくれた女のために、死ぬ気で生き残る係だ」
「えっ、なんでそれ知って……」
あ、さっき謎の美少女からもらった組紐を、無意識に握りしめてた。
てか、この脳筋アタッカー、意外と察しがいいのか!?
「海斗さん、頑張ってくださいね。……生きて戻られたら、私の名前、お教えしますから」
いつの間にか後ろに立っていた彼女が、小さくガッツポーズ(応援)をしてくれた。
……よし、決めた。
「ま、なんとかなるんじゃね?」とか言ってる場合じゃない。
史上最大のドッキリ……じゃなくて暗殺作戦、乙巳の変決行の日が、すぐそこまで迫っていた。
【今回の学習ポイント:佐伯子麻呂】
佐伯子麻呂: 中大兄皇子に命じられて、実際に蘇我入鹿に斬りかかった実行犯の一人。
暗殺の恐怖: 実は子麻呂、暗殺の直前、あまりの緊張でご飯が喉を通らず、吐いてしまったという人間味あふれるエピソードが『日本書紀』に残っている!
葛城稚犬養網田: 実はもう一人、セットで動いた武闘派がいるんだけど、名前が長すぎて覚えにくいから今回は子麻呂をメインに紹介!




