第18話(リライト):沈黙のレガシー重鎮 ~じいちゃんの頑固、マジで詰んでる~
「……で、その緊急バグってのは?」
車持娘との最高な時間を邪魔されて、俺はかなりテンションが下がっていた。
「これを見ろ。海斗、お前が『これからは国が土地を管理するから』って説明した地方のボスたちが、一斉に『やっぱやめた!』って言い出したんだ」
鎌足が持ってきた木簡には、断りのメッセージがびっしり。
せっかく「なんとかなるっしょ!」でまとまりかけたのに、誰かが裏で「アプデ(改革)なんて嘘だぞ」ってデマを流してるっぽい。
「えー、マジかよ……。せっかくいい感じだったのに、誰だよ、余計なことすんの」
俺たちが難波のオフィスで困っていると、奥から一人のじいさんが、ゆっくり杖をついて出てきた。
蘇我の生き残りだっていう、めっちゃ偉そうな「巨根の翁」。(この爺さん実在はしてません)
「……若造よ。理屈だけで人は動かん。土地は我ら一族の魂。それを国に返せなど、スマホ(宝物)を没収されるようなものよ」
じいさんは、いかにも「最近の若いもんは……」みたいな顔で俺を睨んできた。
どうやらこのじいさん、表では協力してるフリをして、裏で地方のボスたちに「新政府なんてすぐ潰れるから、今のうちに土地を隠しとけ」ってアドバイスしてた犯人だ。
「じいちゃん、それ、今の時代だとマジで炎上(大問題)案件だよ」
「えんじょう……? 意味はわからぬが、わしはこの国の『ルール』そのもの。お前みたいなポッと出のガキが書いた決まりなんて、わしが一言言えば、みんなゴミ(無価値)になるんじゃ」
まさに「老害」全開のラスボス感。
俺が学校で苦手だった、話が通じないタイプの教頭先生みたいな威圧感だ。
「鎌足さん、これどうするの? 説得とか無理ゲーじゃない?」
「ふん、力で黙らせるか……。だが、この翁を消すと地方のボスたちが一斉にキレて、国がオフライン(反乱状態)になる。海斗、お前の変な知識で、この『頑固じいちゃん』をなんとかしろ」
鎌足の無茶振りに、俺は「ま、なんとかなるんじゃね?」と言いつつも、心の中では「これ、どうやって論破(言い負かす)すんだよ……」と冷や汗ダラダラだった。
【今回の学習ポイント:旧勢力との対立】
保守派の重鎮: 大化の改新の後も、古い考えを持つ豪族たちは、政府の中にいながら改革を邪魔することがあったんだ。彼らにとって、土地を国に返すのは「自分の財産を盗まれる」のと同じくらい嫌なことだったんだね。
デマと政治: 当時はニュースもSNSもないから、偉い人の「あのアプデは失敗するぞ」という一言が、今のネット掲示板並みに影響力を持ってたんだ。
情報の混乱: 新しい法律ができても、地方の人には正しく伝わらない。そこに付け込んで「昔の方が良かった」と煽るのが、反対派の得意技だったんだぞ。




