第12話:税金の取り立て、エグすぎ!?~租・庸・調って何の課金要素?~
「……いや、待て待て。この支払い項目(税金)、多すぎない? ソ・ヨウ・チョウって何? ソーシャルゲームの課金プラン?」
新政府が発表した納税システムに、俺は思わずのけぞった。
鎌足が提示したメニュー表(改新の詔)には、エグい内容が並んでいる。
「いいか海斗。まず『租』だ。これは土地のレンタル料。収穫した米の3%を納める。これが基本料金だ」
「3%なら、消費税より安いじゃん。余裕っしょ」
「甘いな。次は『庸』。これは本来、都に来て働く労働(サービス提供)の義務だが、布を納めることで免除(課金回避)できる。
そして『調』。これは地方の特産品、つまりサブスクの限定特典(納税)だ」
さらに、防人っていう「遠征イベント(兵役)」まであるらしい。
「……これ、地方の農民からしたら、ログインボーナス(収穫)を全部運営(朝廷)に回収されるレベルの重課金ゲーじゃない?」
俺がドン引きしていると、車持娘が、静かに布を織る手を止めた。
「海斗さん。重い負担ですが、これで国が一つにまとまり、戦がなくなるのであれば……民も納得するかもしれません」
「……ま、なんとかなるんじゃね? って言いたいけど、これ、運ぶの(物流)も大変だぞ。冷蔵庫もないのに魚とか送るの?」
「だから『調』には塩漬けや乾物が指定されているんだよ。効率化も計算済みだ」
鎌足の徹底した管理社会構築に、俺は改めて震えた。
大化の改新。それは「日本を一つの巨大なシステムとして同期させる」という、壮大な社会実験だったんだ。
【今回の学習ポイント:租・庸・調】
租: 田んぼの面積に応じて米を納める。
庸: 本来は都で10日間働く義務だけど、布を納めることで代えられた。
調: その土地の特産品(絹、糸、海産物など)を納める。
ポイント: これらはすべて「男」に課せられた重い負担だった。でも、この税収のおかげで、都の巨大な建物や豪華な文化が作れるようになったんだ。




