第11話:土地のサブスク化、始動!~公地公民って、要は国が運営するってこと?~
「……は? 今持ってる土地、全部一度国に返せって? それ、強引な規約変更(サービス改定)すぎない?」
難波の新オフィス……じゃなくて新都で発表されたのは、『公地公民』という超ド級の改革だった。
今までは豪族たちが「ここ俺の土地!」「この民は俺の部下!」って好き勝手やってたんだけど、これからは「全部、国(天皇)の持ち物な!」ってことにしたらしい。
「そうだよ海斗。これからは国がみんなに土地を貸し出すサブスク(定額貸与)形式にするんだ。その代わりに、利用料(税金)を払ってもらう」
鎌足が、エクセル……じゃなくて木簡に新しい戸籍を書き込みながら説明する。
「でもさ、今まで土地持ってた偉い人たち、ブチ切れる(炎上する)んじゃないの?」
「そこは大丈夫。代わりに『役職』や『お給料(位田)』をあげることで、みんなを公務員(官僚)として雇用(採用)するんだよ」
中大兄のプリンスが、爽やかにホワイトボード(的な何か)を指差す。
要するに、「地域密着の個人経営(豪族)」を全部まとめて、「日本株式会社」という巨大組織に統合しようってわけだ。
「……なるほど。バラバラだったシステムを一本化して、効率よく税収(利益)を上げるための大型アプデか」
俺が納得していると、車持娘が、不思議そうにこちらを見ていた。
「サブスク……? 海斗さん達の言葉は時々難しいですが、みんなが等しく国に守られるようになるのは、とても素敵なことですね」
「……ま、なんとかなるんじゃね? ……いや、これ、日本中のデータを手書きで管理するの、現場(地方役人)は地獄だぞ……」
俺の予想通り、この「公地公民」という新システムを安定させるには、この後とんでもない苦労が待っていることを、この時の俺たちはまだ知らなかったんだ。
【今回の学習ポイント:公地公民の制】
公地公民: 土地(公地)と民(公民)を、豪族の私有物ではなく、国のものとした制度。中央集権国家への第一歩!
目的: 豪族のパワーを削ぎ、天皇を中心とした国が直接税金を集められるようにすること。
対価: 土地を返した豪族たちには、代わりにランク(位)に応じた報酬を与えて、国の役人として取り込んだんだ。




