第10話:日本初のアプデ完了!~「大化」っていう新元号、エモくない?~
「……え、今日から『大化』? 何その、新番組のタイトルみたいなやつ」
西暦645年6月19日。
入鹿が消えてからわずか一週間。中大兄のプリンスと鎌足の仕事の速さは、ブラック企業の限界突破並みだった。
「海斗、これは年号っていうシステムだ。時間を天皇が支配する……つまり、日本を丸ごとリブランディング(新体制構築)するための第一歩だよ」
鎌足がドヤ顔で説明してくる。
今までは「〇〇天皇の何年目」って数え方だったけど、これからは「大化1年」って呼ぶことに決めたらしい。
「令和とか平成の、ご先祖様ってことか。……大化。大きな変化、って意味? 意外とエモいじゃん」
俺が感心していると、新政府のメンバーが続々と集まってきた。
リーダーは孝徳天皇。プリンスはあえて一歩引いて、皇太子(ナンバー2)として実権を握るスタイル。
鎌足は内臣っていう、実質トッププロデューサーの椅子に座った。
「よし、今日からここを飛鳥じゃなくて、難波……つまり今の大阪に移転(遷都)するぞ! オフィス(古い都)は捨てて、心機一転だ!」
プリンスの宣言に、周囲はザワつく。
「え、引っ越し!? 急すぎない?」ってツッコミを入れたくなったけど、隣にいた車持娘が、嬉しそうに俺の手を握った。
「新しい都、新しい名前……本当に、何かが始まろうとしているのですね」
「ま、なんとかなるんじゃね? ……いや、ここからは俺たちが『なんとかする』番か」
16歳の高校生だったはずの俺。
いつの間にか、日本という国の「アプデ(改新)」を最前線で見守る一員になっていた。
「大化の改新、本格始動(サービス開始)だ!」
【今回の学習ポイント:日本初の元号「大化」】
元号の誕生(645年): 日本で最初に使われた元号が「大化」。ここから、今の「令和」まで続く1300年以上のシステムが始まったんだ。
難波遷都: 飛鳥は蘇我氏の影響が強すぎたので、心機一転、大阪の難波長柄豊碕宮に都を移した。フットワーク軽すぎ!
新政府の役職: 孝徳天皇をトップに、中大兄皇子(皇太子)、中臣鎌足(内臣)、阿部内麻呂(左大臣)、蘇我石川麻呂(右大臣)という豪華なパーティーでスタートしたぞ。




