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みいちゃんが教えてくれた…  作者: めぐみ千尋
5章 一緒に泣いた夜

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安堵

びしょ濡れで帰宅した翌日、美紀はみいちゃんにマイクロチップをいれる事を決め、おやつをちょうだいとやってきたみいちゃんを捕まえると、キャリーに詰めた。


みいちゃんは中で2.3言何か抗議しているようだった。


いつだったか、病院でマイクロチップを勧められたが、首のあたりに打ち込むのは怖い気がしたのでやめた。


だが、最近ではマイクロチップが義務化されているというし、何しろ今回のような寿命が縮むような思いをするのは困るので考えを変えた。


マイクロチップを入れただけで何が解決はしないけど、病院などで調べれば飼い主情報などがわかる。


少しの安心でも手に入れたかった。


みいちゃんは観念したらしく、カッチンコッチンになっていたが、チップを埋め込まれた瞬間に気づく間もなく終わったようだ。


二日後、美紀の仕事帰りに千佳さんが息子と待っていた。


みいちゃんをみつけてもらった後連絡をしたが電話にも出ず心配していたところだった。


「美紀、電話ありがとう」


ひどいガラガラ声だ。


「その声…」


「バカは風邪引かないっていうでしょ?今まで確かにひかないできたんだけど…風邪ひいちゃった」


「あの日びしょ濡れになったから…」


「美紀が悪いんじゃない、ヤキがまわったのよ私に。」


「でも…」


「はい、デモはいらない。そんなこと言いにきたんじゃなくて、みいちゃんに渡すものを持ってきたの」


すると、息子が小さな袋を取り出した。


「これです」


「ありがとうございます…」


受け取ると


「開けてみて」


小袋のテープを用心深く剥がすと、中から小さなお魚の形のキーホルダーに小さなQRコードがついてるものが出てきた。


「ペットの迷子札です」


千佳さんの息子が言った。


「わー、ありがとうございます。この前、みいちゃんが見つかった後に、マイクロチップを入れました。でも、外から見えないし、心配だと思ってたの。これがあれば迷子になっても誰かが連絡してくれて帰ってこれるね。ありがとうございます」


「実家の犬にもついているの。よく迷子になっちゃう子だから繋いであるのにね。さぁ、渡したから帰るね。菌をばらまいてもいけないから」


「体調良くないのに、ありがとうございました。」


「少しでも早く渡したいと思って。」


「本当にありがとうございます。」


千佳さんは、いつもと全く違う声ながらゲラゲラと笑いながら帰っていった。


2人の後ろ姿を見ていたら、2人で何か話ながら帰っていった。そうか、少し成長したら、子供は良い話し相手になるのだなぁと美紀は思った。

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