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みいちゃんが教えてくれた…  作者: めぐみ千尋
5章 一緒に泣いた夜

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あの夜と同じ

そういえばまだ渉と一緒にいた頃大雨の日に雷が鳴った時、美紀の腕の中にダイブしてカタカタと震えていたっけ。


それを渉が美紀ごとギュッと抱きしめたっけ…。


美紀は千佳さんの車に乗り、みいちゃんが見つかるまでは雷が鳴り出さないことを祈った。


そんな願いは、すぐに打ち砕かれた。


遠くの空が光りだして、少し遅れて雷が鳴る音が耳に入ってきた。


みいちゃんが1人で怖い目に合ってませんように。

ただそれを祈るばかりだった。


車窓には見慣れた景色が飛び込んでくるようになった。


よく渉と2人で車に乗って通った道を走っている。


だんだんと渉と暮らしたアパートが近くなってきて、美紀は苦しさを感じた。


やがて雷だけではなく、大粒の雨がボツボツとフロントガラスに当たり始めた。


2人と1匹で暮らしたアパートの明かりが遠くに見え始めた。


あちらこちらまばらに電気がついている。


近づいていくと心が穏やかではなくなっていく…


でも、みいちゃんがみつからない限り…

美紀は息苦しさを感じ目を閉じた。


少しすると


「着いたよ。大丈夫?」


と、千佳さんの声がした。


「あたし行ってみようか?」


首を横に振った。


外は大雨だし、そんなわけにはいかない。


「ううん、自分で行く」


ひどく雷が鳴った。


美紀は車のドアを開けて、意を決して降りた。

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