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みいちゃんが教えてくれた…  作者: めぐみ千尋
5章 一緒に泣いた夜

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雷雨が来そう…

「みどりさん」


ここのパートの主ともいえる玲子さんがやってきて、緑をたしなめた。


「いや、大丈夫だよ。過去にそんなことがあったというだけの話だから。」


「ところで美紀さん引っ越してきてどれぐらいだっけ?」


玲子の突然の質問に美穂は意味を理解しかねた。


「1年半程です。」


「そう…。姉の所の猫は、引っ越して3ヶ月後位にもとの家に戻っちゃったことがあったの。

だから引っ越してからどっちなかったらそんなこともあるかな…と思って。でも1年、ちょっと時間が経ちすぎているから違うかもね。」


(猫は家に着く…そう言うもんね。)


何も知らない社長がにこやかに


「朝から井戸端会議に花がさくね」


と言って入ってきた。みんなの視線は冷ややか。


「悪い悪い、今更井戸端会議なんて言わないね。今日もよろしく頼むよ。今日までキャンペーンだからね」


「はーい」


みんなパラパラ返事をしながら持ち場に行こうとしている。


(渉と暮らしたアパートへ行ってみたらみいちゃんはいるのだろうか?)


ふと、そんな考えが頭に浮かんだが、やっと傷口に薄いかさぶたがはったところなので、それを剥がすような行為はしたくないと思う。


でももしかしたらみいちゃんはあのアパートに戻っているかもしれない…。


その日一日美紀は仕事が手につかなかった。


終業時間になると、いつも夏実を迎えに行くので、比較的早く帰る方だが、今日は終業時間前からタイムカードを押す前に控えていて時間になると、そこでタイムカードを押して即刻帰った。


いつも通り自転車で夏実を迎えに行き家に帰った。


家につくと、夕方電話で頼んでおいたので、家の前で千佳さんが待っていた。


「早かったね。」


「呼び出しちゃってほんとにごめんなさい」


「ごめんなさいなんて水臭い。家族がいなくなっちゃったんだからしょうがないよ。早く行こう。でもさぁ、さっきから変な雲が湧いて来ちゃったから、もしかしたら一雨くるよ。」


明らかに雲行きが悪い。


みいちゃんは雷が大嫌いだ。


外で雷に怯え1人で過ごすみいちゃんを想像すると胸が痛くなる。

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