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みいちゃんが教えてくれた…  作者: めぐみ千尋
1章 老夫婦の前に猫が現れた

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老夫婦の朝

猫が玄関に現れた時に猫の1匹でもいたら癒しになるし、少し生活が楽しくなるんじゃないかなんてちょっと期待した。


「よかったわね。あなたの思う通りになって。」


それだけ言うと、愛子は無言のまま朝ごはんを作り、テーブルに座った達なんていないようにふるまった。


無言でご飯を運んで、無言で食べ、無言で食器を片付けた。


いつも夫婦でそんなに会話があるわけではなかったが、一言くらいは他愛ない話をする。


愛子の静かな怒りが伝わったのか、達は

「なぁに、猫は野生で生きていけるから心配ない。もともと野良だったかもしれないし。」


と言った。その一言で愛子は、この人に何を言っても無駄、いっても会話にならないんだからと思った。


そして愛子は黙っていた。


「朝から話にならないな。」


「あなたはいつだって話にならない。」


愛子はまだ若い頃、歳をとってリタイヤしたら夫婦仲良く旅行でもしながらのんびり、ゆったりとした老後を過ごせるものだと思っていた。


ところが今の暮らしはそれに遠く、ほとんど会話のない生活、たまに話したと思うと、尖った言葉が飛んできて言い争いになることがしばしばだ。


愛子はこのままあと、残りの人生を2人で過ごすのは厳しいと思うが、今更1人になって生活のはもっと厳しいものがあるだろうと思い、諦めて生活している。


そんな自分のこと嫌だなとも思いはするが、達も同じ思いなのではないかと思い、それならお互い様なのではないかとも思う。


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