表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
みいちゃんが教えてくれた…  作者: めぐみ千尋
第4章 老夫婦と猫

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/59

名前はつけない…

愛子は持っていったバスタオルをいくつかに折って、猫がよくいる場所に敷いた。


夕ご飯を食べていると気に、達が


「半日がかりでポスターを30枚貼ってきた」


と言った。


「ええ、そのうちの何枚かをみました。それだけ貼れば何枚か見るわけね。」


「ちょっと貼りすぎたかな。」


どうでもいい。


達は猫が出ていけばいいのだから。


愛子は無言でおかずの芋の煮っ転がしをつまもうとしたが、イライラしているせいか芋を摘めなかった。


達とろくに話もせず食べる夕飯の時間も憂鬱だが、夕ご飯を食べた後就寝するまでの時間は更に長い。


(あと何年こんな時間を過ごすのだろう)


愛子は寝る前に軒下にいる猫を見て寝ることにしている。


今日も縁側横の部屋の雨戸を開けて…と思ったら、雨戸が一枚開いていた。


(なんでだろう?)


雨戸を閉めるのは達の仕事で、彼は雨戸を閉め忘れるなんてことはない。


でも、彼がわざわざ愛子の日課用に開けておいてくれたとは思えなかった。


不思議に思いながらもサッシを開けると、先に敷いたバスタオルの上で猫は丸くなっていたが、愛子に気がつくと「ニャー」と言った。


「おやすみ、また明日ね」


愛子は、せっかくならもう少し厚い寝心地の良さそうなものを敷いてあげれば良かったかもと思った。


そして愛子は猫を「猫」とか「猫ちゃん」言っているけど、何か仮でも名前をつけたらどうかなとも何度か思った。


でも、迷い猫で飼い主が見つかるかもしれないし、見つからないにしても自分で飼えるわけじゃなかったら名前をつけたら余計に情が移ってしまって離れ難くなってしまうような気がしている。


だから、結局名前はつけていない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ