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みいちゃんが教えてくれた…  作者: めぐみ千尋
3章 転換

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さようなら…

美紀は渉との別れを決めた。


まだ女と連絡を取り合っているのが発覚してから何度か冷静に話し合いをしたが、二度信じたけど裏切られたダメージは強く、まだどこかに渉を好きな気持ちが残っている自分がこれ以上渉に幻滅しないためにも渉と離れることを決めた。


二人で見学して、美紀が気に入って二人仲良く暮らしたアパートを美紀が出ていくことになった。


渉はみいちゃんを残していけとずっと粘っていたが、ある日を境に「美紀が連れていけ」と言った。


渉は猫を飼いたかったかもしれないけれど、あの女が「猫は飼わない」と言ったのだろうと思った。


そして、みいちゃんは美紀が連れていくことになった。


もう一緒には暮らせないけど、渉に未練を残した美紀は別れが辛くてしょうがなく渉が仕事に出ている間に出ていくことにした。


別れることにしたと告げた千佳さんが引っ越しの手伝いに来てくれた。


美紀にはもともと家から持ってきたものが殆どなかったので、持っていく荷物は殆ど夏海のものばかりだった。


美紀が渉と生活するのに揃えたものは全て置いていくことにした。


持っていったら、渉との楽しかった頃の思い出にばかり浸り前に進めない気がした。


今の渉とは暮らせないけど、まだどこかで、渉のことが大好きだ。


でも、さようなら…


ケージに入れられたみいちゃんは、大きな声で鳴いている。病院へ行く時、前に引っ越した時…みいちゃんは暴れた。


みいちゃんはケージに良い思い出は無いんだ。


もともと猫は人につくのではなく家につく生き物だし、それにまだみいちゃんは気がついてないけれど大好きな渉との別れでもある。


千佳さんの車に全部つみこんで、思い出の家は段々と小さくなっていく。


美紀の心の中に


(そんなに好きなら別れなきゃいいじゃん)


という声が響く。


大好きだ…大好きだからこそこれ以上関係の酷い二人になる前に別れるんだ…。


テーブルの上に、渉が好きなチンジャオロースーを残してきた。


さようなら渉…。

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