番外編1話 家を作ろう!
これはリアとフィオラがまだオンセーンにいた頃の話・・・
「家を作ろう!」
太陽の光が照らす洞窟の中でフィオラが木の実を割って中の実を食べるリアに言った
「え?」
リアがもう一度聞き返すと、フィオラはまた同じ言葉を繰り返した
「い・え・を・つくろう!」
確かにこの洞窟で生活するには少々危険も多い。だけれども、家を作るとしても、そんな知識はないし、勝手に家を作ればなんかしらの法律にも引っかかりかねない。
「作るとは言ってもどこに?」
そういうと、フィオラは立ち上がり、手招きをして洞窟の外へと出て行った。それについていくためにリアも立ち上がり、洞窟の入り口を大きな葉っぱで隠して、先に歩いているフィオラに追いつくために駆け足で走り出す
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しばらくすると、大きな木を中心として半径20メートル以内の所は木が生えていない、ツリーハウスを作るのに最高の立地の場所が見えた
「ここは・・・、」
リアが大きな木を見上げながら呟く
「ここはね、この前、猪を追いかけてたらたまたま見つけたの。」
そういうと、フィオラは目を輝かせながら語り出す
「ここにしよう?」
「ここほど最高の立地は無いよ!」
「家づくりなら私も手伝うから!、さ?」
「ね?いいでしょー?」
フィオラは語りながらリアに詰め寄ってきて、リアの視界に上目遣いのフィオラがうつる
「あぁ!、もう!わかったよ!」
リアはフィオラの圧に負けて、渋々、それを了承するのであった
そして、リアフィオラは近くの木々を魔法を使って伐採して拙いながらも木の上に行くための梯子や骨組みを組み立てる。骨組みももう6割方完成というところまできたところで日が沈み始めており、リアとフィオラは洞窟の家へと帰るために梯子を降りた、すると、突然怒鳴り声が聞こえた
「コラーッ!」
その声の方を見ると、猟銃を持ち、帽子を被った小太りのおじさんが立っていた
そのおじさんが手招きをしてきたので2人が走って向かうと
【まさか、】
リアがこれからの展開を予想してしまうと、まさにその通りへとなってしまった。
2人がおじさんの前に来ると、おじさんは眉間に皺を寄せながら説教を始めた
「ガキンチョ共!ここは俺の土地だ!秘密基地ごっこなら他所でやりな!」
と大きな声がリアとフィオラの脳へと響き渡る
「すみません!ここが誰かの土地だとは知らなかったんです!」
「ご、ごめんなさい・・」
2人の反省した様子を見たおじさんはにこやかな笑顔になり2人の肩に手を置く
「まぁ、悪気があったわけじゃねぇなら良いけどよ。」
「それよりお前たちこんな時間まで森に居たらあぶねぇぞ」
「家まで送っててやろう!」
その言葉を受けたリアは頭をポリポリ掻きながら口を開く
「あの、実は僕たち。今洞窟に住んでて・・・」
「はぁ?子供2人で洞窟暮らし?はっ!まさか!」
と冗談と受け取ったおじさんは笑う
【まぁ信じてもらえないだろうなぁ】
と思い、リアとフィオラはおじさんについてくるよう言い、洞窟の家までやってきた。
そして入り口を隠していた葉っぱをどかしておじさんに中を見せた
するとおじさんはとても驚き、本当に洞窟で子供2人で暮らしているということに驚愕した
「まさか、本当に・・・」
「何があったのか聞いてもいいか?」
「はい。実は僕たちはそれぞれ親に捨てられて、この町に2人で流れ着いて、昼間は孤児として町に出てお恵みをもらって、夜はこの洞窟で暮らしているんです。」
本当のことを話すわけにはいかないので、リアは嘘をついて説明した。
「うーん。」
その話を聞いたおじさんは考え込む様子を見せる
それに追い討ちをかけるように、フィオラのお腹が空いた音が鳴り響いた
「っ、///」
フィオラは顔を真っ赤にした
「わかった!」
するとおじさんは決心したように声を出した
「お前たち、あの土地、自由に使って良いぞ、!」
「本当なら家に入れたいんだが、うちは狭いし、俺と妻、そして3人の子供たちもいるからな・・・、」
「いえいえ、土地を貸してくれるだけでも感謝しきれないほどです!」
「うん、そうだよ、おじさん!」
「そうか、それじゃあ、たまに飯でも持って行ってやるからな!頑張れよ!」
そういうと、おじさんは2人を残して自分の帰路へとついていった




