第10話 リアvsソウタ
フィオラ視点
次の日
【今日、私はリアに、告白する!】
朝の身支度を整えたフィオラは朝ごはんを食べるために下の食堂に行った
そこにはもうみんな揃っていて丁度料理も運ばれてきた
私はいつもの席(リアの隣)に座り、いつも通りにご飯を食べる
【告白って、どのタイミングでやればいいんだろう、?】
と、そういったことは教わっていなかったのでわからず
ずっとモジモジしていた
するとリアは私の前に顔を出して
「フィオラ?どうかした?」
と言ってきた
【優しいなぁ、】
【いやいや!そうじゃなくて!】
【やっぱりマヤも言ってたけどタイミングかな、】
私は覚悟を決めてすぐにマヤに助言を求めた
彼女によると適切なタイミングとシチュエーションが大事らしい、あと告白の内容は自分が思っていることを正直に言えばいいお言われた
【私が、リアに対して思っていること、】
私はリアのほうを見た、リアはパンを両手で持って食べていた
【かわいい///、!】
私がリアのかわいさを目に焼きつけていると
ガッ
「!!」
急に後ろから腕で首を絞められて私は宙に浮かんだ
「妙な動きするなよ」
突然のことにまわりのみんなも驚いていたが瞬時に注目は私の後ろの人に向いた
彼は剣を私の首元に突きつけていた
「父さん!?」
私からは見えなかったがリアからは見えていたようだ
「どうしてここに!?」
「そんなのお前を連れ戻しに来たに決まってるだろ!」
彼の言葉に怒気がこもる
そこでコーティスさんが口を開く
「リアの父親かなんだか知らねぇが、その手離せよ」
と静かな口調でリアの父親に詰め寄る
「ここじゃ目立つ、場所を変える」
「あ?それよりその手離せって言ってんだ!」
と今度は怒りをあらわにして彼に詰め寄り剣を持っている腕を掴もうとしたが、彼はコーティスさんが腕を掴んだと同時に重心操作だけでコーティスさんを地面に転ばせた
「は?」
コーティスさんはなにが起きたのかわからないといった顔だった
「コイツは危険だからな、それはできない」
「いいから着いてこい」
リアの父親はそう言って私を離さないままみんなと一緒にリアの父親たちが借りている部屋に入った
リア視点
僕たちは父さんに着いて行ってある部屋で向かい合った
父様はフィオラから手こそ離したもののその剣はいまだにフィオラの首元にある
「まずは久しぶりだな、リア」
最初に口を開いたのは父さんだった
「そうですね、約1年半くらいですか?」
「あぁ」
数秒の沈黙が流れる
「コイツらは知ってるのか?」
「いいえ、」
父さんは僕がフィオラの正体をコーティスたちに話しているのか聞いてきた
「?なんの話だ?」
とロノアさんが聞いてきた
「・・・お前らは知らないみたいだから教えてやる」
「コイツは吸血鬼だ」
その言葉にまわりの空気が凍りつく
「そんなわけないでしょ!フィオラちゃんとは毎日同じ部屋で寝てるのよ!」
ハスミがそういいマヤも頷いている
「吸血鬼かそうじゃないかなんて"歯"を見ればわかることだろ」
「コイツの歯を見ろ」
「!?」
そこには綺麗に整った歯が人間の歯並びと同じように並んでいた
「なんで、!」
ソウタはフィオラの歯を見て驚愕した
そこには吸血鬼の牙なんてものは無かったからだ
「歯がなんだって?」
「・・・」
コーティスのその質問にソウタは答えられなかった
「だったら耳は!?」
ソウタは咄嗟にそう問いかけたが、その問いはサイラによってすぐに解答された
「エルフやドワーフだって耳は尖ってるわよ?」
「…わかった、こうしよう」
そして父様が口を開く
「このままこのパーティに着いて行くと言うのなら」
「俺と決闘しろ!最後の鍛錬だ!お前の覚悟を見せてもらう!」
「これを了承できないのなら今すぐにお前を連れて帰る!」
「リア、こんな提案受けなくていいぜ」
「そうよ。あなたの人生なんだから自分のしたい事をしなさい」
と父様の提案にテイルやサイラは反対するように助言してくる
【そう、これは僕の人生、僕のことは僕自身で決める】
【だからと言ってここで断ったらどうなる?】
【大人しく帰ってくれるとは到底思えない、僕の覚悟を知ってもらうためにも・・・】
「わかりました。その決闘受けてたちます」
「おい、リア、」
マルタの発言を遮るように続ける
「しかし、僕が勝ったら。」
「大人しくフィオラを諦めて帰ってください」
僕は父さんの目を見て覚悟を決めた顔で言った
「いいだろう」
そして一同は宿屋を出て人のいない野原へ向かった
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一同は誰もいない野原へやってきた
フィオラは青い髪の女の人に縄で縛られて拘束されている
そしてリアとソウタは向かい合った
「父さん。本当にやるんですね」
「あぁ」
武器は木剣で勝負、先に降参するか、気絶するまで終わらない、ルールはなし
僕は今まで父さんに勝てたことがない
だけど僕もあれから成長した
経験、知識、肉体、他にもたくさん、
この1年半、僕はいろんな事を経験した…
【この1年半の全てを父さんにぶつける!】
「来い!リア!」
と父さんの叫び声を合図に決闘が始まった
僕は木剣を父さん目掛けて振り下ろす
するとソウタは受けの体勢に入った
【一気に畳みかける!】
そうして僕の剣先が父さんの剣に触れたのと同時だった
スルン
「!?」
なんと僕の剣は父さんの剣に受け流されてしまった
【まずい!】
僕は前のめりになって隙だらけだった
そこに父さんは僕の脇腹に一撃を入れようと切りかかる
僕は風の魔法で風を圧縮して自分自身の体を剣の届かないサイドへ吹き飛ばした
【危なかった!】
【これが父さんの本気・・】
冷や汗をかいた、とても恐ろしい
それでも勝つために僕は冷静に間合いを取りながら考えた
【父さんのあの受け流しの技術は危険だ、攻撃をしたら即時にその攻撃は受け流されてカウンターをくらってしまう】
【どうすれば・・】
間合いを取る僕に対して父さんは距離を詰めるように加速した
「逃げてばかりじゃ勝てないぞ!」
ソウタは瞬く間に眼前まで距離を詰めて剣を振り下ろした
それをリアは風の魔法で自分を吹き飛ばして避ける
【なんとかして攻撃を当てないと】
「これはなんでもありの決闘なんですから魔法を使われても文句言わないでくださいね!」
僕は父さん向かって炎の魔法を浴びせる
"炎の波!"
ソウタは大きな炎の波に飲まれ姿が見えなくなった
【やったか?】
そう一瞬思ったが、炎の中で影が動いた気がした
【いや、まだだ!】
炎の中をソウタは突き抜けて最短で炎の波を抜けた
そしてそのまま突きの動きに入る
「フンッ!!」
【これは避けられない!】
【"魔法は発想力"突然この言葉が僕の脳裏によぎった】
気がつくと僕は自分の体と剣の先の間に超圧縮させた乱回転の風を生み出していた
そして剣先がその風の玉に触れ、軌道が大きくずれた
「なっ!」
ソウタは予想外の魔法に体勢を崩した
「ここだ!」
僕は父様の腹を横一文字に切りつけ、脇腹に大きく木剣がめり込んだ
「ぐふっ!」
ソウタは痛みを耐えながらも僕の顔に裏拳をお見舞いした
「ふんっ!」
その裏拳はリアの顔面に直撃してリアは吹き飛ばされた
【??】
「ぺっ!」
僕の方は予想外の裏拳が頬を捉えて歯が折れてしまった
それでも父さんは僕に向かってくる
【来る!】
【さっきの魔法をもう一回!】
"乱風"
しかし父さんは戦い方を変えて拳を繰り出してきた
ウィンドローテは拳に反応して軌道を逸らして消えてしまったそして隙ができた父さんにまた一撃を浴びせようとする
カァーーン!
その剣はソウタの剣に防がれてしまった
【対応がはやい!?】
ソウタの剣に防がれた剣はそのまま受け流されリアは体勢を崩す
「ハァーー!」
とソウタは剣をリアに素早い剣撃を浴びせる
【ウィンドローテはまだ一つずつ作るのが限界だ・・】
ソウタはウィンドローテを手数で圧倒して攻略をし始めたことによりリアは一気にピンチになり徐々にソウタの剣撃をくらっている
【これは本当にまずい、魔法を使う隙がない!】
体格差や力の差で押され始めたリアは
【だったら無理矢理にでも距離を取るしかない】
【こんな状況じゃ考えられるものも考えられない!】
"風衝"
"白煙"
僕は父さんを瞬間的に暴風を発生させて円状に吹き荒らした、そして白煙を張り、位置がわからないようにした
【せめてもっと力があれば・・】
体格差、これだけはどうやっても覆せない、
フィオラは拘束されてリアの戦いを見ることしかできないでいる
【リアなら、上手くやってくれるはず!】
そう思っていたが、リアの表情を見るととても苦しそうにしていると感じた
「勝って!」
気づいたらそう声を上げていた
サイラは少し笑いながらリアにこっそりと魔法をかけた
【"バフ lv1"】
【これは教えてもらったお礼よ】
とフィオラに向かってウインクをした
「あれ・?」
突如全身の魔力や筋肉がみなぎる感じを覚えた
【サイラさんか?まぁいい、今は勝つことだけ考えろ】
白煙が腫れてきたころ
【やってみるか、思いついたことはどんどんやってこう!】
"魔法付与・炎"
僕の剣に炎がまとわりついた
その剣を白煙の中に向かって振りかざす
剣を振り炎を風の魔法を使い斬撃に炎を乗せて飛ばしていく




