夢か現か…
今回はかなり短いです。
ただでさえ投稿が遅いのにこんなクオリティですみません。
っと謝辞は別としてなんと!
不本意にも伝説となった魔女がユニーク10000突破しました!
これを記念に何かやりたいんですが正直なにも思いつきません!!
ですから何かこれやれ作者だのあれやれ作者だのありましたらどうぞ意見を言って下さい!!
お願いします!
……………更新が遅くなっているのにこんな企画すんな馬鹿作者って意見はできる限りなしの方向で………
あ、まって石投げないで!
―――夢を見た
そこは何もなくただ圧倒的な闇に覆われた空間
感じさせるのは純粋な狂気
そのどこか矛盾をはらんだ闇の中に俺はいた。
―――否、俺達はいた。
目の前にいるのは少女。
その姿を見、俺は驚愕し自身の体を確認した。
怪我もなく、体に異常はない。
ただ一点男に戻っていることを除けば。
普段ならここで喜んでいたはずだろう。
だが、今の俺にはそれが恐怖でしかない。
そう、目の前に異世界の俺(・・・・・)がいるから。
何が起こっているのか分からない。
自身の体を確認した時点で鏡だという安易な発想もできなくなってしまった。
なら目の前にいる少女は誰なのか。
少なくとも俺ではないはず…だ。そうであって欲しい。
もし目の前の少女が俺であった場合、俺は誰になる?
まぁそんなことは考えても仕方のないことだ。
それよりも何故目の前の少女は驚いていないのだろうか?
俺は何をどう言い訳したって少女を見たとき驚いた。
少女を俺だと仮定するならば、少女が男の俺を見て驚かないのはおかしい。
なら少女は俺ではないのか?
それもまた否定するには材料が不足している。
………止めよう。
だんだんと思考がループしている。
それにこれ以上考えても建設的な考えが浮かぶとも思えない。
ひとまず目の前の少女は俺とは別の存在と考えておこう。
―――そこまで考えてようやく少女が俺に何かを伝えようと口を動かしていることに気がついた。
声は、聞こえない。
ただ必死に俺に何かを伝えようとしていることはその表情から窺い知れた。
それでもこの空間は、少女の努力を嘲笑うかのように物音一つしない。
やがて何かを納得したように頷き、口を閉じ悲しそうな目で俺を見た。
俺にはそれが、俺を憐れんでいるようにも見えた。
そして次の言葉を見て俺はそれが勘違いじゃなかったと気付いた。
少女は俺にもわかるように大きく一音一音区切りながら口を開いた。
≪マ・ダ・ワ・タ・シ・ヲ・ミ・ト・メ・ナ・イ・ノ≫
そう少女は俺に見せたのだ。
―――そこで俺の意識は浮上した。
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(何だったんだ、今の夢は……)
夢というには現実味がありすぎる。
現実というにはありえない現象。
―――目元にしずくが流れるのを感じた。
(これは……)
「……涙、か」
俺は知らずに泣いていたようだ。
理由なんてわからない。
ただ頭からあの少女の目が離れないのだ。
俺は片手で涙をふき――
「よう。やっと起きたか?」
――絶賛攫われ中というのを思い出した。