21・美食家になるかもしれないノーラン
有能な教師が予定より早く仕事を終わらせて近いうちに食事会に誘えと言ってきたので、ルシャはルリーの予定を聞いてミーナに報告しに行った。携帯電話があれば楽なのだが、この時代の連絡手段は手紙か対面だ。手紙だと時間がかかるし、家を知っているということで特強が2人して豪邸を訪ねた。
「こんにちは~」
「こんにちは…えっと、どなたですか?」
穏やかに笑む女性を見上げたミーナにルリーを紹介すると、ミーナは驚愕して1歩退いた。
「こんな美人さんなのぉー!?」
「だろ?シェフの贅沢セットだよ」
「なんですかそれ…はじめましてミーナさん。ルリー・ディアスです。お話は聞いてます」
「はじめまして…おいルシャ、悪いこと言ってないだろうな」
ミーナは自分の非ばかり見てしまう人なのでルシャの評価が気になっていた。概ね好評と聞いて安心してから2人を家に入れた。すると弟が3人揃って迎えて雰囲気の違うお姉さんに見蕩れた。
「おじゃましますね~」
「ねーやんこの人だれぇ?」
「ルリーさんだよ。ルシャたそと同じ特強」
「よろしくねぇ~」
穏やかなルリーはすぐに弟たちに受け入れられ、すらっと長い脚に絡みつかれた。
「こらこら、今から私たち会議するからあんたらは遊んでなさい」
ミーナが弟を引き剥がしてルリーを部屋へ連れて行くと、ルシャも続いて階段を上がった。
「弟さんが3人いらっしゃるんですね」
「そうなんですよ。ごめんなさいねいきなり」
「いえ、子供は好きなので…ところで食事会はどうします?」
行ける日をすべてメモするだけなのですぐに終わった。あとはノーランがロディとラークに予定を訊くだけだ。
「ラークが会いたがってましたよ」
「男の子のお友達ですか?」
「ええ。長身で運動神経の良いイケメンですよ」
「あらまあ」
ルリーはイケメンと聞いて興味を示した。もしかしたら互いに惹かれ合うかもしれないと思ったルシャとミーナがニヤニヤしながら過剰な説明をしたのでルリーの期待が膨らんだ。
「ロディってのも来るんですけどそいつは気弱でナヨナヨしてるので安全です」
「安全とは?」
「ああいえなんでもない…ぶっちゃけ女の子かな?ってくらいなのですぐ馴染むと思います。あとやるときはやる男です」
「中性的なかたなんですか?」
「そうっすねぇ」
一通り説明を終えて心構えをさせると解散となった。
「楽しみにしてますね~」
手を振るルリーを見送ったルシャとミーナは顔を合わせてボソボソ呟いた。
「やべぇだろ?」
「やべぇな。ステキな大人ってあーゆーのを言うんだろうな」
彼女に憧れるのは良いことだ。真似をすれば上品でステキな大人になれるからだ。
「ラークとロディが見たらどうなることやら…」
「目がハートマークになるんじゃね?」
「ありそう」
その時は弄り倒してやろうということで一致したのでルシャは帰った。
ノーランが任務を完了してルシャのところに報告に来た。先生の格好ではなくオフの日のTシャツとジーンズ姿が似合う彼に少し見蕩れていると、フランが家の中に招いた。
「このメモを参考にしてくれ。ロディは弟が、ラークは妹がいるからいつでもではないそうだ」
「まあそうなるでしょう…うん、全員行ける日がありますね。そこにしましょう」
「わかった。そういうことで2人に伝えよう」
「もう帰っちゃうんですか?」
ルシャもフランもイケメン先生ともう少し話がしたかった。茶を出して引き留めると、ルーシーとの生活について赤裸々に喋ってもらった。
「互いに家事が面倒になってきたのか、毎日掃除することがなくなったな…洗濯の時間も遅くなって、『めんどくせぇけどやるか』って思ったほうがやる」
「えー、ルーシー先生が厳しく言うと思ってた」
「あいつも俺と似てんだよな…でも最低ラインは設定されてるから、それ超えちゃったら反省しようねってことにしてる」
仲違いをしていないようなのでひとまず安心だ。話題は相手へ向ける感情のことへ移った。
「注意して機嫌をとるようなことがなくなった。『これはしなくてもいい』とか『これはしなきゃいけない』ってのを淡々と処理すればいいだけだ」
「淡々としてるのって良いことなの?」
「四六時中熱を持ってるっていうのは疲れるだろう。まあ一緒に料理したり買い物行ったりするのは増えたかな」
「お風呂は!?寝るときは!?」
ルシャにミーナとリオンが宿ったのでダテトリオからの質問ということになる。ノーランは髪をいじって照れくさそうに答えた。
「そろそろいいんじゃね?っていう雰囲気はあるし、たぶんあいつは拒否しない。けど言ったら負け、これから主導権を握られますって感じがしている」
「なんだそれ…そりゃノーラン先生から言いなよ」
やはり男性から力強く言ってほしいものだと説くと、ノーランは追い風を受けたと捉えて意を決した。
「俺が向こうから言ってもらいたかっただけだしな…」
「かわいいな!」
ノーランにも乙女心があることを知ったルシャは彼に萌えた。ルーシーという恋人ができたとしても変わらない好意がある。
「…さて、もう話すことはない。ここまで訊かれるとは思わなかったし、思わず話してしまった。お茶、ごちそうさまでした」
ノーランはいそいそと家を出て任務を始めた。その背中を送ったルシャとフランは頬に手を当てて赤面しながら今後の2人を妄想した。
「先生が幸せそうだとこちらまで嬉しくなるわね」
「うん。ぶっちゃけノーラン先生のこと好きだし、ルーシー先生のことも好きだからね。短い時間だけどだいぶ打ち解けたと思ってる…あっちはどうだか知らないけど」
「きっと二人もルシャのことよく見てくれているわ。私も全幅の信頼を置いていいと思った」
そんなノーランとルーシーとの生活イメージがこちら。ルヴァンジュ親子が演じる。
『あー眠ぃな』
『このまま寝ないで。お風呂入りなさいよ。不潔だから』
『んあぁ…よっこらしょっと』
ノーランは同居に合わせて新調したソファに横になっていたのをルーシーの声を受けて起こした。起きるよりむしろすぐに目を閉じて眠りたかったが、不潔という言葉が引っかかりを作った。
『うう…』
『調子悪いの?私が背中洗ってあげるから。ほら行くよ』
『悪いね…最近仕事が忙しいっていうか、大会が近づいてきて選考やらルシャのことやらで頭がいっぱいになって休む暇を見つけるのが難しくなってるんだ…お前には迷惑をかけるな…』
『迷惑だなんて感じないことよ。私はこういうお前も見たくて同居を提案したんだから』
『ハハハ…』
『だらしないノーランも可愛いと思うわ』
「なぁんて言ってたりして!キャー!」
「おかーさん…」
「なによぉ、ルシャだって演じきってたじゃない」
親子仲良しなのは良いことだ。そんな妄想と似て非なるやり取りが二人の家では繰り広げられているようだ。ノーランは男子二人と連絡をとり、決定を報告した。二人とも問題ないということを聞いた彼は誰よりも期待して待ちきれなくなった。
「お前がそんなにワクワクしているのを見たことはないね」
「そうか?そうかもしれない。ルシャが来てからいろいろ変わった。あいつは自分自身が比類なく特殊であるどころか、周りを特殊にする力がある」
「あんたも巻き込まれたわけ?」
「そうだ。お前もそうだと思うよ」
「うん」
ワクワクしているのを隠しきれないルーシーが可愛いのでノーランは胸に手を当ててルヴァンジュの言葉を思い出した。
『ノーラン先生から言いなよ』
おそらく自分にメリットがあると予想しての助言ではない。しかし女子が共通してそのような行動にときめくのだとしたら、自分が出ずしてどうしようと言うのか。ノーランは腹を括った。
「ルーシー、その…」
「なに?いつになく緊張しちゃって」
「お風呂…」
「お風呂?」
「一緒に…入らない…か?あっ、いやなんでもない。忘れろ。寝言だ」
咄嗟に繕おうとしたノーランの初々しさに触れたルーシーはニヤニヤを隠しきれずに露わにして恋人の竦んだ肩を叩いた。
「いいよぉ…」
「はぅ」
今日はきっと落ち着かない日になるだろう。
少し遅れたものの全員が集ったので食事会を始めることができた。このことがどれほど嬉しいかは、誰の顔を見ても分かる。ロディ、ラーク、ルリーの3人は豪邸に招かれて恐縮しているようにも見える。
「ハハハ、私の家ですよ。ゆったりしててくださいよ」
「ひろいなぁ…」
あちこち見回すと卑しさを責められそうなので落ち着いたふりをする。それより初対面人がいるので挨拶だ。リオンはダテトリオの中で最も遅くルリーと会った。
「で、今日は何を作るんです?」
献立は前回同様集まってから考える。ミーナが食材をいくつか用意しておくと言っていたのをルシャが思い出すと、彼女は身体の大きなラークをキッチンへ招いた。
「キッチンも広いな…」
「驚いた?いろんな食材を食べたいって思ったときに調理場が狭いとやりにくいと思って広めにとったんだ。こういうときには大いに役立ってくれる」
「うちの3倍はあるぞ。これだけ広ければ料理が楽しくてしょうがないだろうな」
「ラークは料理すんの?」
ミーナはダテトリオの中で最も小さいので隣でラークが立つと親子のようだ。ミーナは不慣れな感じだと言ったが、ラークはそうでもないようだ。
「お前以上に小柄な妹がいるからな」
「妹!きゃわわでしょ?」
「きゃわわ…まあ、いつもついてくるし、俺とか親がいないと泣き出すくらいベタベタだな」
「ふぁ~いいなぁ。あ、これを持ってってほしいんだ」
飲食店にあるような巨大な冷凍庫を全力で開けると中の発泡スチロールの箱を指した。ミーナがまるごと入りそうなくらい大きな箱なので、ラークは目を大きくした。
「これが食材?」
「うん。重くて持てないんだよ」
ちっちゃくて非力な女の子は可愛くていろいろと手伝ってあげたくなるのでラークは力を込めて箱を引き、両手を使って調理台へ移した。
「ありがと。みんな、今回の目玉はこれだよ!」
ぞろぞろと集まってきた仲間に箱の中を見せると、驚きの声があがった。
「でっかい魚だぁ!」
「これは立派だ…」
大きな鰹だ。日本近海のは体長1m、重さは20kg程度が普通らしいが、この鰹は体長120cm、重さは30kgほどある。
「ホントは漁港ですぐに刺身にして食べたいところだったけど、漁港は関係者しか入れないからねー」
日程が決まってすぐに話をした次の漁で獲れたものをすぐに氷で囲んで溶けないうちに冷凍庫の中まで運んでくれたという。釣りの技術だけでなくスピード感もある漁師のようだ。
「ってわけでこれを刺身にして丼で食べたい」
「いいなぁ。山芋とオクラを添えて…」
「乗せる具をお好みで選べるようにすればいいんじゃない?」
「それだな。他はどうするんだ?」
他は各々が食べたいものを挙げて全部買うことにした。同時作業もこの広いキッチンでは楽に行える。
「僕は料理得意じゃないけど盛り付けくらいなら手伝わせて」
ロディと言えば調理実習でオロオロしていてリオンに教わりながらなんとかナスを切っていた。あれから練習したのだろうか。
「僕は弟と妹の面倒を見るので精一杯で、料理は母さんが作ってるよ」
「ほーう。そういやキミも一人っ子じゃなかったねぇ…」
ルシャは羨ましそうにロディを見つめる。よく見なくても可愛い顔にじっと見つめられているロディは赤面し、誤魔化すようにメモを掲げた。
「き、決まったら買い物行くでしょ!」
「うふふふ」
ロディをからかうのが好きなリオンが同行したのでルシャたちは2人と先生2人に任せてニャーさんと遊んだ。果たしてルリーは後でノーランに半額を払うのだろうか。
「弟くんたちは?」
「あいつらいるとゴチャるから親と出かけてもらった。いつも料理の邪魔してくるからここにドアつけて入れないようにしてやろうかとすら思ってる」
「かわいそうだよ」
「ドアの向こうでお姉ちゃんを呼ぶんじゃないか?」
ノーランの言うとおりである。弟三人衆を落ち着かせるためには誰かが相手になるしかないのだ。定期的に入るお手伝いさんがその役を担うこともあり、いつもいたずらをされて困るという。
「立派にエロガキっすよ。スカートの中除こうとするしおっぱい触るし急にパンツ一丁になってアピールし始めるし…お手伝いさんにはほんと頭上がんないわ」
「ゴツい男の人にすれば?」
「それは私が嫌だ。弟たちも泣き喚いてしょうがないだろうし」
「うーむ」
「お泊まり会のとき気をつけてね?調子に乗らせると触れると思うからある程度のところで止めとかないといかんよ」
姉なら容赦なく怒れるが他人だとブチ切れられないので、おそらくパイタッチを許してしまうだろうとルシャが言うと、ミーナが指を動かして口角を上げた。
「私が触っちゃうよ~?」
「ミーナならいいよ。触り返すし」
互いに互いのおっぱいをモミモミして互いに巨乳になれたらよいと思ったのだった。
「…なにニヤついてんのよ」
「ああいや、ニャーさんが…」
「…揉みたいの?」
「………」
ラークは買い物に出た4人が早く帰ってくることを願った。彼が疎外感を出し始めていたので、敏く気付いたルリーが声をかけた。
「お兄ちゃんは妹ちゃんにどう扱われてるの?」
「纏わり付かれてもはや身体の一部のようです。メチャメチャに強請ってくる」
「あら~可愛いでしょ」
「ええ。断れませんよ」
妹にとって頼もしく優しい兄であることがラークの目標だ。それを聞いていたルシャとミーナが巨漢を見上げる。ルリーとラークとはさほど身長差がないが、ルシャやミーナとはかなり差がある。
「抱っこされるだけでアトラクションみたいだもんなぁ」
「アレでしょ、腕にぶら下がろうとするでしょ」
「やるやる。おんぶして走るとすごく喜ぶ」
「そうなんよ!やっぱ幼児はあれ好きなんだなぁ」
幼児あるあるで盛り上がれたのでラークは気分を良くして妹のデレ話をした。この男はクールに見えて実はかなり楽しい性格をしているのだと分かったので、それを喚起するために敢えて子供っぽく振る舞ってみる。
「なんて呼ばれてるの?」
「にぃ」
「にぃ!ぐうかわ」
「にぃ、おんぶして?」
「そんな感じだ」
ラークはミーナが妹の真似をしただけだと思っていたのにミーナが背中を叩いてくるので本当におんぶをするのだと気付いて屈んだ。躊躇いなく男友達の背に乗ったミーナはいつもよりずっと高くなった視界に驚愕した。
「うわ、こんな見え方してるんだ…すげぇ」
「台とか乗ったときに分かるだろ…?」
ラークは女友達の感触に困惑して柄にもなく頬を染めた。それを見ていたルシャに悪戯心が起きてミーナを降ろして代わりにラークに飛び乗った。
「うぉ!?」
新感覚。この攻撃を受けて惑わぬ者はない。小柄なのに激しい主張と柔らかい太腿。そして意外と太い。
「いかんいかんこれはいかんよルシャ」
ラークはすぐに屈んでルシャを降ろしてしまったが、しばらく立ち上がれなかった。
「クソ!」
ミーナが敗北を悟って壁を殴った。木造なら破壊されていたところだが鉄筋コンクリートなのでミーナの拳が痛んだ。ルリーも殴りたかったが他人の家の壁を殴るほど狂ってはいなかった。
買い出し組が両手にパンパンになった袋を提げて帰ってきたので食材を分別して作業に取りかかった。除菌スプレーで手首までしっかり除菌して、殺菌する装置に入っている包丁を取り出し、それぞれの担当の仕事を始めた。料理を習慣としているだけあって滞りなく無駄なく作業が進む。あっという間に下ごしらえが終わると調理に入った。
「みんなすごいなぁ…」
「お前だって切り方上手くなったじゃん。厚さが均等になってる」
「前に言われてから意識したんだ。何回かは料理したし…」
「そうかいそうかい。お姉さん感心したよ」
ロディよりリオンのほうが背が高いのでお姉さんだ。雑によしよしされたロディは嬉しそうにしながらも器具を洗い場に移した後にラークに質問をしていた。
すべての料理が完成するのに長い時間はかからなかった。ミーナが漁師から学んだやり方で解体して刺身を丼に盛り付けると、特性のたれをかけてメインのできあがり。この家は米も最高級のものを使っている。
「いただきます!」
自分の担当した料理に自信を持っているので何も心配はなかった。先に先生と先輩に食べてもらうと、3人は頷いた。
「…美味い!」
「すごいわ。こんなに美味しいのができるなんて思ってなかった」
「これほど美味しいのは今まで食べたことありませんね」
「そうでしょうそうでしょう。丼も食べてくだせぇ」
ミーナが渾身のメインを勧めると、3人は米に乗せずに単品で刺身を食べてみた。程よく引き締まっていて繊維っぽくない最高の歯ごたえの赤身にたれが強すぎない味をつけていて、絶賛に値する美味さだ。
「美食家が涎を垂らして欲しがるだろう」
美食家が世界のあらゆる食材を求めて旅をする小説がある。あれはフィクションで雷鳴轟く山や万年吹雪の森、核に迫る深い洞窟などに行くのだが、そのような規模のことをせずとも現実ではラインナップに入れるべき食材が手に入るのだ。
「とろろとオクラもありますよ」
「俺貰うわ」
「ほら、あんたらも食べて食べて」
どの料理も美味しかったのだが、すべて採用したため腹がいっぱいになったし、脂質と炭水化物が多めなので毎日は食べられない。ルシャは腹の段をつまんで笑った。
「運動しなきゃ」
「よしじゃあ近いうちに走ろう!」
片付けを終えてリビングでくつろいでいると、ラークが先程話していたことに触れた。
「運動するならオススメの場所があるぞ」
「ほう?」
「ジュタの隣のルイロに巨大アスレチック施設がある。そこなら楽しく運動できる」
「ラークはそこで鍛えてんの?」
「ああ。球技もできるしランニングコースもある。週末はほぼ毎回行くんだ」
それが彼の運動能力を助けているのだと聞けば行かない手はない。ラーク流特訓法を知るのに加えて以前から気になっていたロディの真の力を見るのだ。
「あの時ホントヤバかったよね」
「ワンタッチと足裏の達人だな。昔やってたときの密度がハンパないんだろうな」
「まあね、ほぼ毎日だったかな。ひたすら基礎をやった後に動きと思考を叩き込まれ、精神力を鍛える特訓もした」
「それなのになんであんた気弱なのよ」
「僕よりできる人があまりにも多いから…学校に来たのは自信があったからなんだけど、実技見てからちょっと挫けちゃった」
それならば彼よりできる人よりできる人になればよいだけだ。ダテトリオはロディを囲んで励ました。
「うん、こんなに応援されて頑張らないなんて男じゃないね!」
「そういやお前男だったね」
「えー!?」
男と思われたいロディがより強く奮起したので開催確定だ。
ちなみに材料費は大人3人が3等分したのでノーランの財布には札が残った。
食事会2回目です。ルシャがラークの背中に乗ったのにはいろいろ理由があります。彼女の事情を思い出しながらいろいろ考えてみてください。少なくとも3つあります。




