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えっ、私が勇者になるんですか!?  作者: 立川好哉
第2部・2年生編
178/254

175・これが集大成…あれ?1年早い?

 かつて学校の覇権を握るとか言っていたルシャちゃんは現在、魔法実技のみでの覇権を目指している。というより、既に王座にいるので防衛戦を勝ち抜くことが目標だ。それを追随するのが弟子のルートとその弟子のリリア、そして背中に滓宝を持つアイで、負けることがないにしても及ばれる可能性はじわじわと強まってきている。だからか最近はよく振り返る。

「やあお前ら」

 教室に入るとお馴染みの奴らが待っていた。彼女らは当然のように試験勉強をしていたし運動もしていたため、ルシャとアイより万全だという。

「なんでお前がそっち側にいるんだよ」

 ルートは頗る調子が良いということで、ライバルに負けるつもりがないと明言した。彼は主人公でもないくせに万能型ですべてのカテゴリでルシャに勝つ可能性のある数少ない生徒と言える。さすがに3タテされるのは辛いので魔法実技は譲らないと返してやった。

「お前らが本気で競うと学校の敷地じゃ足りなくなるんだよぉ」

「そうかい。ミーナねぇ、同点だったら玉座が増えるだけで座れなくなるわけじゃないんだよ」

「単独1位でなくてもいいってのかい?」

「この学校でできる最大の魔法を出せる奴がいるならな」

 不敵な笑みは毎度のことなので、今回もやっておいてから筆記試験に臨んだ。こちらはある程度諦めているため寧ろ気が楽だ。その気になれば魔法の力で賢者の解答を盗み見ることすらできるルシャだが、彼女の区別によるとそれはやってはいけないことらしい。すべてにおいて頑張ることを期待されているルートはさぞ辛かろうとほくそ笑むことに留めつつ、空白のままにしておいたところの考え直しをする。

(そうか!)

 早々にすべての枠を埋めたミーナは、ルシャがどうして自分の倍くらいの時間だけで終わらせられるのかに気付いた。

(教えてもらったわけじゃなくても、一緒にいるだけで学びを得るんだ!フランさんとかルリーさんと一緒にいる時間の長いルシャは、本人すら知らないうちに大人の知識を吸収していたんだ!…大人の知識を吸収って)

 ミーナを暇にしてはならない。暇というのは時間があって、かつ自由に行動できないことだ。こうなった彼女がやることと言えば決まっている。

(こいつまたヘンな妄想をしてるな…?)

 口角の上がりに気付かないミーナを正面から見られるノーランだけが、彼女のしていることに気付いたようだ。

(筆記試験に関しても感覚的に覚えることならしっかり書けるわけか…つくづく、感覚派だな)

 ルシャの魔法はよく『法則を無視している』と評される。人智を超えたことを起こすとすればそれは感覚の為すことで、理論は理論の域を脱するものを生み出せない。とうに理論を無視していたルシャには、机に向かって学習するという作業は不要だった。勉強しないくせに頭のいい人はこういうプロセスで学んでいたのかもしれない。




 お待ちかね、体育。魔法実技は言うまでもなくルシャとルートが大会と同じくらいの大盛り上がりを招いたため、どちらも問答無用1位ということにして強制終了させた。ノーランはそのとき後で魔法合戦に付き合ってやると言ってしまったため、今は苦しそうな顔をしている。

「さあ、2年の成果を見せてもらおうか!」

 去年よりよくなっていることは明らかで、生徒たちはそのために頑張ったことを認めさせるために全力を尽くすはずだ。


 今回のメニューはなんとびっくりタイムリミットがある。それぞれの種目に定められているのではなくトータルのタイムなので後の種目で取り戻すことができるが、余裕のなさがミスを招くこともある。

 それに加えて2レーン使うことで競争を意識させる狙いもある。自分の結果だけを気にするべきと言われても、どうしても隣が気になってしまう人間心理を利用した試練になっている。良い結果を出したいのなら総合力を見せつけろと言わんばかりの態度に辟易したルシャとミーナだが、リオンたちに教わったことは…

「ダテではねぇぜ!」

 さあ、ダテがダテでないところを見せつけられるのか。




 ルシャとミーナが同時にスタートした。軽いミーナが平均台に飛び乗って飄々と通り抜ける一方でルシャは比較的小さな下半身でバランスをとりながら慎重に進む。対照的な序盤を見たクラスメートの声が飛ぶ。

 そう、競争にはこれがある。クラスメートの声がたとえ自分を応援する内容だとしても、聞き手にとってはプレッシャーになり得る。『がんばれ』が『頑張らないとダメ』に聞こえてくる恐怖を味わっている最中のルシャがなんとか自我を保ってマットへと移ると、ミーナはいつの間にか教わっていた側転であっという間に次へと進んでいた。

「まじかよぉ…!」

 心細さと憎さの入り乱れた感情が身体に先行するのでなんとかついてゆくが、もはや愛らしい姿を見せる余裕すらなかったため、荒々しい側転でどうにかマットの端を踏みながら乗り越えてやった。必死になったときに本領を発揮するタイプはキャプテンに相応しい。来年度の球技祭こそは必ずサッカーをやらせてやろうと強く思ったリオンはラークと同時にやるプレッシャーを屁でもないと言い捨てた。


 側転で逆さになったときにハーフパンツに入れていなかったルシャのシャツが盛大に捲れて角度によってはブラが見えたということで、見られなかった男子の血涙がマット付近にまで流れてくる中、ルシャは転んでしまったドジっ子ウェイトレスのような動きでバスケットボールを上方へと投げた。彼女は床に叩き付けられて痛んだが、壁からの反動の弱さが幸いしてリングを通過した。今回は上から通ったので得点だ。


 もはやタイムでミーナに勝つことはないが、点数では勝つ可能性を残している。最後には大得意のサッカーが味方をする。

 アリレザがニヤニヤしているので悪いことを企んでいると読んだ。どうせシュート性の速いのでも蹴ってくるのだろうと思って構えていると、予想とは違う球種が来た。

(バックスピン…!)

 強い回転のかかったボールは返すときに気をつけないとその回転の勢いを殺せずに思わぬ方向へ飛んでしまう。そのことを知っているルシャは強い回転をかける技術の乏しさを嘆く暇なく飛んで来たボールに対し、右足で重い身体をしっかりと支えながら、ほぼ水平に黄金の左足を振り抜いた。愚直にぶち込むのも彼女の正義だ。


 ボン!という音が体育館に響き渡ったと思えば、ボールは外へと逃げてゆく軌道でゴールの枠へと当たり、また大きな音を出してからネットに包まれた。


 ルシャが難しい試練にて”終わりよければすべてよし”を体現して大喜びでぷるんぷるんしながら戻ってきたのでミーナが鼻の穴を広げた。

「お前速いんだよ」

「キミほど丁寧にやってないからね。ほら、身体がちっちゃいなら速くないと『何の価値があるの?』って言われるじゃん?」

「悲しいこと言わないでよ…」

 ちっちゃいほうが有利な競技がいくつかあるそうなのでそちらで頑張ってもらいたい。

「しかしまあ、側転もなんとかできてたっぽいし、成長したねぇ」

「そう言ってもらえるなら頑張った甲斐があったってもんだよ。めっちゃ服捲れたけど」

「うん。見えそうだったけど私には見えなかった。それとも同じ色だったから気付かなかっただけ?」

 思わず真実を言ってしまいそうになるが、エロ枠に収まるつもりのないルシャはぐっと堪えて曖昧な返しをした。その様子を見ていた女子が揃ってシャツインしたのが面白い。

「うちの男子はもうすっかりエロガキとして認識されてしまってるな」

「他もそんなもんなんだろう。学校なんて行かないでさっさと繁殖すりゃいいんだ」

 そのような考えが繁栄を支えているとは言い難いが、そのようなスッパリした考えの人はヴァンフィールドには少なくない。事実、1人目の子を授かった男性の平均年齢が20歳を下回っているという情報が複数の市から出ている。ジュタは23歳だそうだが、ルシャの金言でこの先下がってゆくだろう。


 無事にブラチラをすることなく試験を終えた生徒たちの多くはお疲れ様会を開くということで、こいつらもお馴染みの場所…ではなく、ジュタで最も大きいと言われている居酒屋の宴会場にいた。

「雰囲気が酒だ!」

「どういうこと?」

「こういうとこって大人が来て酒飲むとこじゃん?その雰囲気…空気を感じれば、飲んでるこれだって酒に思えてくるってことさ」

「???」

 ちょっとわかんないことを言ったルシャに酔っている疑惑が出たが、未成年の飲酒は勲章持ちだろうと誰だろうと同席者もろとも凄まじい罰金刑に処されるので誰も飲ませない。疲れで頭がおかしくなっているだけだ。

「まあ、いっぱい食べればいいさ」

「結局あんま痩せなかったよリオン…」

「でもどうだい?辛い特訓の日々で食事制限もして痩せたより、今の方が幸せが大きくないかい?」

 無理強いをしない理由をしっかり用意しているリオンはルシャの今を正当化することで正しく慰めたかった。ルートも頷いて誤りなどないと主張する。

「オメェはぽっちゃり専なだけだろ!」

「健康が理由なら納得してやるけど、お前らもう既に健康じゃん?なんでそんなに痩せたがるの?」

「オメェの知り得ねぇもんがあんだよ」

 厳しい意見が女子から出たが、リリアだけは少し太ったことを嬉々として報告してくれた。

「自分の身体に自信を持てることってけっこう大事なんすよ。それが日々の活力というか…あと、誰かの憧れの的であることって、自分を認められる重要なことじゃないっすか」

「???」

 ちょっとわかんないことを言ったリリアにルートが飲酒説を呈したが、ルートがおかしいということでまとまった。

「…春休みは何をするんだい?」

「またメシ食ってどっか行くベ。アイも行けるときは行けるでしょ?」

「たぶん」

 常に父と一緒にいなければならないわけではないし、友達と一緒に何かをすることに肯定的なジェリンはお出かけに許可を出すだろう。揃ってどこかへ行くとして、今度はどこへ行くのだろうか。

「そうだねぇ、王都で買い物ってのもいいねぇ」

「そしたら泊まる場所があるもんね」

 ダテは大臣の家をアテにしている。お買い物と言うと男女でやる気に差がつくかもしれない…というのは杞憂で、ルートたちも何を買おうか話し合っている。

「じゃあお母さんとルリーさんに部屋借りられるか相談するね」

「お願いします。夜は静かにするからって言っといて」

「それだけはマジで頼むぞ。大臣の貴重な睡眠を乱してはならん」

 風呂と寝る以外のことはしない気で行かねばならない。騒ぎたいのならホテルを借りるべきだが、酒を飲まなければ理性のある行動ができるはずだ。

「長いことお邪魔するのはいけないから、長くても5日くらいかな」

「うるさくないなら気にしないと思うけど…殆ど仕事だし。けどまあ、私たちのやりやすさを考えると宿をとろう。王都は店が多いから春休み全部使ってもやりきれんだろう」

「他のことはしないの?」

 もちろん家族と過ごす時間が必要で、全員がそのための数日を欲している。というわけで5日ということでまとまり、そのうちフランの家の周辺で買い物をするときだけ家を借りることになった。


 デザートも食べ終えて大満足のうちに解散したルシャとアイは満腹の状態で王都まで飛んだため少しの吐き気を催し、フランに薬を貰った。

「…ってわけで空き部屋を2つ借りたいんだけど」

「2つで足りるの?1部屋あたり3人くらいしか入れないし、ベッドがないわよ」

「それは各々寝袋とかを持ってきてもらうから…」

「それは家に招いている者として許せないわ。布団を買うからそれを使ってもらいなさい」

 フランは自宅でサバイバルのような体験をさせたくないと強く思っていて、もてなしのために金を惜しまない姿勢を見せた。ただ、買い物に行く時間がないので購入をルシャとアイに任せてお金だけ出す。

「空き部屋全部使えばいいわ。何にも使ってないもの」

 フランは余計なものを買わないので空き部屋が倉庫になることがない。殆ど立ち入ることのない部屋は漸く現れた利用者を快く迎えるだろう。

「じゃあ明日から買い物をするよ」

「うん。お金は渡す」

「ごめんねお母さん、疲れてるところに」

「いいわよ。寝れば明日にはよくなるもの」

 その声がルシャに信じさせることはなかった。心労を増やすことになってしまわないか不安なルシャはルリーに相談しようと思った。


     ☆


 春休み初日、暇な弟子は聡い弟子で、泊まるために必要なものがフランの家に必要だと気付いて手伝いに来た。

「お邪魔するわけだから、せめて俺らのものは俺らで買っておこうって思うわけだ」

「客人がそんなに気を遣うもんじゃないよ…けどまあ、人手が必要ではある」

「任せろ!」

 ルシャを見ることこそが喜びのルートは今日も元気に手伝いをする。10時の開店に合わせて寝具屋に行って高品質の布団を買う。ルートは自分のを選べるため、寝心地を試させてもらってから気に入ったのを買ってもらえた。

「いいのか?安いとは言い難いぞ」

「それがもてなしだ」

「ありがたい…是非とも持って帰らせてほしい。うちにあるやつより明らかにいい」

「与えるかどうかはお母さん次第だね」

 1度に全員分を運ぶことは…できる。ルシャが中型像を召喚して持ってもらうことで、ルートの人手は不要になる。ルートはルシャの発言が優しさだと気付いた。

「まあお前に好き勝手喋る方が楽しいじゃん。気にすんなよ」

 搬入を終えると昼食のことを考えねばならなくなる。フランはいつも通り庁舎の食堂で食べるが、ルシャたちは用意しなければならない。

「何食いたい?」

「肉…と、あと漬物」

「よし、この時間は混むから私だけで行く。お前らは掃除でもしてて」

 そう言ってルシャは買い物に出た。


 本当にこの時間のスーパーは混んでいて、王都の人口の多さを思い知る。できるだけ速く買い物を終えたいルシャは欲しい商品の前でいつまでも立っている人がたとえ強面だとしても声をかけて商品を取らせてもらう。相手も話しかけているのがルシャと知れば迷わず怒らず退く。目撃情報が広まって、優しい顔した怖い人からの咎めを受けないように。

(お菓子も買ってこ)

 自分の喜びにもなるしアイたちも喜ぶだろうということでスナックを買っていく。ハニーバター味がお気に入りで、ますます太ることを一切気にせずいつもの流れでカートに入れた。その様子を見ていた他の買い物客は『あれがムチムチの原因か』と思っただろう。

「おぉうルシャじゃん」

 ちょっと年上のお兄さんはルシャが王都に移ったとほぼ同時期にここでバイトを始めたという。チャラ男という見た目で、ルシャのことは知っていた。

「おっす。友達にパーティーの準備手伝ってもらってたんです。そのお礼にメシ作ってあげるの」

「おー、春休みかぁ。いいねぇ楽しみなよ」

「うん。お兄さんも休みの日は遊ぶの?」

「そうねぇ、みんな仕事しちゃってなかなか集まれねぇんだけど、たまには旅行とか行きたいねって話してる」

 ルシャと一緒に行きたいと言わないのがチャラ男で、女の子の友達もたくさんいるのがチャラ男だ。いろいろなことで足りているのが幸せで、この男は明らかにいろいろなことで足りている。

「お兄さんバイト代で潤ってる?」

「いやぁ安月給よ。遠出はできないね」

「そっかぁ…1週間かけてハーバーズ・エンドとかに行くのかと思った」

「ムリムリ。そもそも1週間休めねぇ」

 大人って大変なんだなぁとルシャは思った。ルリーも旅行に行くためにわざわざ休暇をとらないといけなかったし、フランやドニエルに至っては満足に休みがとれていない。

「またね」

「おう!」

 軽快な挨拶の余韻が家まで続くと足が軽くて疲れない。アイとルートは試験のことを話していて、スナックが持ち込まれると喜んでつまんだ。

「これ美味いやつじゃん」

「そうだとも。目に入ったら取らずにはいられない」

 とてもとても美味しそうに食べるルシャが最も可愛い。ルートがニヤニヤしながら腕を引いたのは、ルシャがベタついた指を彼の袖で拭こうとしたからだ。アイが濡れタオルを持ってきた。

「年度末だし、いい機会だから持ち物を一新しようと思うんだ」

「そうだねぇ、いろいろ買ったけど使わないものとかあって、家ができたときに持ってくのが面倒だからフリマかなんかで売っちゃおうか」

「お前のお古!」

 手作りの雑貨より遥かに高価でも遥かに速いスピードで売り切れそうな品々が並ぶに違いない。ただ、売る相手を選ばないと乞食のように集ってくるから気をつけたい…とルートが忠告した。

「お前には100万でも売らねぇよ」

「100万1セリカ払うぞ俺は」

「そういうことじゃねぇよ…ってかお前、あたしのブラどうした?」

 あたしのブラとは……以前ダテ女子でダサいブラ選手権をしたときにリリアの選んだ刺繍の位置が微妙なブラジャーだ。サイズの都合でルシャに贈呈された後、ルートへ渡った。今でも飾っているのだろうか。

「押し入れに大切に保管してるよ…」

「そうか。黄ばんでないといいけど」

「見るだけだ」

「そうか」

 満足とも不満とも言えない反応をしたルシャは捨てていなかったことを密かに喜んでいる。アイはポカンとしているが、知らないままでいい。

「俺もいろいろ新しくするかぁ。新しい気分で新学年を迎えたいってのは俺にもある」

「お前らも好きに買い物すりゃいいよ。パンツとかも買えばいいじゃん」

「そうする」

 いよいよ3年生になるダテ。さらに磨きをかけた彼女たちに期待だ!




 …春休み編、始まります。

1話あたり2本立て…2本ダテというのは一切考えずに執筆してるからで、次回2本ダテなのは偶然です。脳味噌を止めてご覧ください。

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