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初冒険


 その翌日、俺たちは、冒険者ギルドに来た。理由は、もちろん冒険をするため。


 冒険といってもいろんな冒険がある。


 例えば、


 街の中での雑用や街の外にでて薬草や果物採取をする冒険。

 最初の頃はみんなこれをする。


 街の外にいる魔物を討伐する冒険。

 俺はこれが一番好きだ。


 街の中や外にある、ダンジョンに行く冒険。

 まだ行ったことはないが楽しそう。早くパーティーを集めていきたいものだ。


 それぞれ上から初心者向け、中級者向け、上級者向けとされている。


 俺たちが今からするのは、中級者向けの冒険だ。


 インフェルノ初冒険は、やはり魔物の討伐だろう。共同作業感がでるし。


 本当は、ダンジョンに行きたいけど、それはできない。何故かって?それは、バランスが良くないからだ。

 ダンジョンは上級者向けとあって、パーティーで行って初めて、攻略ができるレベルだ。それも、防御する人、攻撃する人、サポートする人がいなければならない。


 しかし、これを無視して攻略できるのが英雄が入っているパーティーなのだが、まぁ俺らには縁のない話だ。

 

 今の俺たちは、俺が攻撃、ルカがサポートと言ったところで、防御できる人がいない。最低でも後一人欲しいところだが、誰でもいいわけではない。


 そのため今は二人っきりの冒険を楽しもう。



 てなわけで、受付で討伐できる魔物を確認して、何を討伐するかルカと決めた。


 最初に討伐するのは、ビックボアだ。これは、ボア系の魔物で大きい割には素早く、また、皮膚も厚いため剣使い殺しとまで言われている。


 その上位のレッドボアは、剣士殺しと呼ばれている。

 がこいつは森の中かダンジョンくらいでしか見かけられないだろ。


 剣使い殺しは、結構いるのだが、剣士殺しとまで呼ばれる魔物はそうそういない。


 なのでビックボアを倒す時は、相当な力で切るか魔法を使わないといけない。


 俺は、一回だけだけど剣で倒したことがある。


 主な生息地は草原で、今日は南門を出て魔力山の方向へ、三キロ離れた場所で確認されたそうだ。


 魔物の居場所などは、朝早くと昼と夕方の個人依頼として一日につき10個限定で出される「探査」と言うものを受けた人が、半径五キロを対象にどこらへんにどのような魔物がいたかを知らせて、ギルドの掲示板に張り出される。


 他の冒険者はそれを見て、冒険する。


 ちなみにこの依頼は結構時給がよく朝は競争が起きるそうだ。

 ちなみに、俺は魔導士なのでこの依頼は受けたことがない。

 (朝と昼と夕は誰も同じ人が行う。)



 そして、南門を出て魔力山の方へ、二キロほど進むと、お目当てのビックボアを見つけた。


 すこし、移動したみたいだな。


 「おっ、いた。」


 「はっ、はい、いましたね。」


 ちなみにここまででの会話はゼロでだった。


 緊張して何話せばいいかわからなかったからだ。


 「じぁあ、俺の攻撃で仕留めるから、ここで見てて。」よし、ここはかっこよく一発で決めよう。


 よし、ラストの中魔石を使っちゃえ。


 「えっ?私も何か手伝うことありませんか?」

 (はー。やっぱり私って足手まといでしかないのですかね?)


 ルカがしょんぼりしてる。あー、これは自分役立たずだと思ってる顔だ。俺も朝起きたて鏡見たら、たまにこんな顔してるからなー。よく分かる。


 「いや、ここは、まぁ、初戦だからカッコつけたくて。はは、」


 だからそんな気を落とすな、な?



 「見てて、ファイアーアロー」


 俺は魔石の中の魔力を体内に吸い取りそれをふんだんに使って、最高のファイアーアローをビックボアに放った。

 もちろんそれはビックボアにあたり、ビックボアは死んだ。

 

 あー、残念。


 今回は魔石は落ちなかったかー。

 こうやって、魔物を倒すとたまに魔石が魔物の体の中から出てくるのだが今回は出なかったようだ。


 倒した獲物は持って帰れる量も決まっているため、もう今日は終わりだ。


 そうして、俺たちの初冒険は終わった。


 まぁ、ほとんど俺しかやってなかったが。



 その後、ビックボアを持ち帰って、ギルドで換金し、宿に戻った。


 その時、ちょうど空きが出たと教えてもらい、ルカの分の部屋もとった。


 「なぁ、明日は、ルカの力を見せてくれないか?」


 ルカは魔導士と言った。そして、おばあちゃんの影響で魔道士の練習ばかりしたと言う。なのでどれくらいなのか気になったのだ。


 「はいっ!では、おやすみなさい。」

 (今日のアルさんは凄かったです。まさか、魔法系のジョブとは、足手纏いにならないように頑張ろう。)



ーーーーーーーーーー

(???)

 夜も更けて、あたりが暗くなった頃


 「そうか。そいつは、どんなやつだ?」


 「とんでもなく殴りが強かったです。それと、今日見た限りでは魔法を使えるようです。ただ、金食い虫かどうかは不明です。ただ、金食い虫で冒険者が少ないことを考慮すると、魔法系と考えた方がいいでしょう。プラスで格闘系かと。」


 「そうか。なら、私も動こう。」


 「恐縮です。」


 「いや、いい。そもそも命じたのは俺だからな。自分の尻拭いくらいできなきゃなこの座などつとまらん。」


ーーーーーーーーーー


 こいつが起きる時、アルの物語、いや冒険は加速する。

お読みいただきありがとうございます。


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