01話
「好きです付き合ってください」
放課後
後輩からの告白。
「はぃ」
私はあの日から
後輩の光輝と
付き合ぅことになった。
「ね〜優美。嵩宮くんと
付き合ってるってほんと??」
親友の亜矢が
話しかけてきた。
嵩宮??
あ・・光輝のこと??
「うん」
「い-なぁ!!嵩宮くんって学年01の
モテ男じゃ〜ん」
「そぅなの??」
「そぅだょ!!いぃなぁ優美」
まぁたしかに
光輝かっこいいもんね。
「ねぇ!!いつ嵩宮くんに出逢ったの??」
「ん〜??02年前かな」
「え?!何があったの??」
私はあの日のことを
思い出しながら
亜矢に話した。
★ ★ ★ ★ ★
あの日.....02年前
私の下には
小さな車がたくさん
道路を走っている。
ありんこみたいな
人も歩道を
歩いている。
私はどこにいるかって??
・・・・・14階ビルの屋上
私なんか
生きてても意味なんかない。
親にも
友達にも
恋人にも見捨てられて・・。
私は今
01人ぼっち。
私を頼ってくれる人
信頼してくれる人なんて
どこにも・・
この世にはぃない。
「私・・なんのために生まれてきたの・・??」
「おぃ!!!!」
背後から声が聞こえた。
振り返ってみると
背が高くて
茶髪でチャラっぽぃ男が
息をきらしながら
背後に立っていた。
「なに・・??」
「なにって・・・お前落ちる気かよ!!」
「そぅだけど??」
「なんでそんな簡単に死のうとするんだょ・・!!」
「私なんか生きてる意味ないの・・・」
「ふざけんな!!!!」
そぅ言いながら
男は私に近づいてきた。
「近づかないで!!私に近づいたら落ちるから!!」
私がそう言うと男は足を止めた。
「意味とか関係ね-じゃん」
「え??」
「お前が死ぬと悲しむ奴はいるょ」
「そんな人のいなぃ・・・みんな私のことなんか
信頼してなぃし信用なんかもしてなぃ・・・」
「・・俺は信じる」
その言葉を聞いた瞬間
私は目をまるくした。
「・・へ・・??」
「俺はお前を信じる。だから死ぬなんて言うなよ」
「嘘でしょ・・」
「嘘じゃねぇ。俺を信じろよ」
嘘・・。
私のことを信じる??
そんなの嘘よ・・。
みんなそぅだった。
【私は優美を信じてるから】
そう言ったあの娘も
私を裏切った。
親友だと思ってたのに。
「本当・・なの・・??」
「あぁ」
私の瞳から
涙が溢れだした。
その時
男が近づいてきて
私を屋上の真ん中に
連れて行った。
「・・今まで・・みんな私を・・裏切ったの・・。
みんな・・信じてるって・・言ったのに・・。
親も・・友達も・・恋人も・・」
「何かしたのか・・??」
「私は何もしてなぃ!!!!・・・03年くらい前に
お姉ちゃんが・・犯罪を犯したの・・」
「・・え?!」
「お姉ちゃん・・彼氏の元カノを・・。毎日元カノから
いやがらせを受けてたらしくて・・。それで・・」
「・・それとお前がなんの関係が??」
「私の名前優美っていぅんだけど、お姉ちゃんの名前優那っていうの。
元カノが最後に残したダイイングメッセージに
【YUU・・】って書いてあったの。それで警察は関わりのある人物から
私かお姉ちゃんにしぼったの。元カノと01番関わりがあるのは
お姉ちゃんだから警察はお姉ちゃんを怪しんだ。でもその日
お姉ちゃんは彼氏といたの。私は部屋にいて・・。証言者もいないの。
それで・・私・・01回警察に連れて行かれちゃったの・・・・」
男は驚いた顔をして
黙っていた。
私はそんな顔を
気にしながら話を続けた。
「警察にたくさん聞かれた・・。私ほんとに部屋で雑誌読んでたの!!
運悪く親は出張で・・。元カノのことなんてお姉ちゃんに
ちょっぴり聞いただけで顔も知らなかった・・。
なのに警察は私を怪しんだ・・。私には元カノを殺しちゃう
理由なんかなぃのに・・。結局その事件は今でも分からなぃの。
でもこの事件ニュースとか雑誌にたくさん報道されちゃって・・。
私学校とかでも犯人にされちゃって・・・。その話を親友とか
親とか恋人にしたの。最初はみんな信じてくれたの。でも・・最後には
私を裏切った・・・・」
私は涙が止まらなかった。
この人も
どぅせ私のことなんか
信じてくれないに決まってる・・。
でも男は
私をぎゅっと抱きしめた。
「大変だったな・・。お前は何もしてないんだろ??
・・なら俺は信じる。だから01人で悩んだり、
死んだりしようとするなよ・・」
こんなこと・・
言ってくれたの初めて・・。
私は抱きしめかえした。
「・・ぅん。ありがとぉ」