第7話
一週間連続投稿達成です。
書き始めたばかりでまだまだ未熟な小説ですが今後もよろしくお願いします。
※執筆中に4話の問題に誤りがあったのことに気が付き修正しました、申し訳ありません。
ようやく一つ目のスタンプを獲得したが、この後はどう動くかということを少しの間話し合った。港までくるのには時間がかかるから、この近辺にあるのであればこのまま探してしまいたいと考えたからだ。この時は学園の敷地内にある方の図書館が答えの場所なのか確認に行くことを忘れていなかった。
「さて、どうするかな。」
「ん~、この場で考えるにしてもライトで照らしてるのだと面倒だし、せめてもう少し明るいところに行かないか?」
「そうするか、確か近くにベンチもあったな。あそこならベンチもあったし、休憩しながらでも考えられるだろう。」
「よし、じゃあ行こうぜ!」
そう言って俺たちは船から離れ、近くのベンチに移動した。
「さてと、残っているのは二つだな。」
「ん?三つだろ?どうした蒼、疲れたのか?①、②、⑥を考えているんじゃないか。」
「ん?ああ、言い忘れていたか。①はもう解けているぞ。」
「は!?いつだよ!ずっと俺はどういう意味なんだろうって考えてたのに…。」
「悪い、悪い。思考の段階で答えが出て放置してしまったらしい。」
「はぁ…、まぁいいや。んで、これはどんな意味なんだ?」
「ああ、この問題は場所の説明をわざわざ古語に言い換えているだけさ。だから、“生物を学ばせている場所”って書いてある。“まねぶ”というのは学習するの“学ぶ”の古語だ。本来この行為は、人の行動を真似る、聞いたことをそのまま伝える、教えられたとおりにする、そして、学問をする、といった意味がある。それが現在では勉強をするといった意味での学ぶという言葉になっている。何かを学ぶということはその行為を真似るところから始まるからな。よく覚えておくといい。」
「わざわざ解説してくれてありがとよ。ということは、生物研究室か?」
「いや、生物講義室の方だろう。研究なら学ばせるという表現は適切ではない。さっきも言っただろう?学ぶとは真似る行為だと。研究はだれかの真似をするのではなく自分で疑問を抱き、それについて探求していくことだ。学習と研究は別物だ。」
「なるほどな。そういうことなら納得だ。」
正悟の疑問を解決できたところで一息ついた。だが、もう深夜といっていい時間だ。船で休んでいたとはいえ溜まっていた疲れが出てきている時間だった。隣で考えていながらも正悟はあくびもしている。少し休んで行動していた方がよかったのだろうか?
「正悟、今からでも合宿所に行って休むか?」
夜間も行動すると提案したのは俺だがそれに付き合わせるのは多少だが悪いことをしているのではないかと思ってきた。最初はあんなにも渋々認めて同行させていたにもかかわらず、ここまで気にかけていることに自分でも驚いたが悪いことではないだろう。
「んー!いや、大丈夫だ!」
大きく伸びをしながらそう言ってきた。
「言ったろ?自己責任で一緒に行くって。だから、こうやって一緒に行くのに迷惑はかけられねえよ!」
そう言って立ち上げってこっちを向いて笑いかけてきた。
「それに、俺一人じゃこんなにスムーズにはいってねえよ。あのグループでの行動はあまり面白そうじゃないしさ!」
「ふん、確かにお前一人じゃ解けてないかもな。」
俺は鼻で笑ってそう返した。こんな軽口をたたいたのも久しぶりだった、いつ以来だったかと思ったがそんなことはどうでもいいな。こんな風にさせるのは正悟の魅力の一つなのかもしれないな。正悟は俺に何か文句を言ってきているが、そんなことを考えていたので俺には聞こえてきていなかった。
「さて、話を戻すが、どちらかわかったか?」
「さっきまで人の話スルーしといていきなりそれかよ、まぁいいけどよ。⑥については悪い、さっぱりだ。だが②については、解き方は分かっているんだが答えがわからない。」
「なるほど、俺と同じか。」
「さすがに蒼も気づいていたか。」
「ああ、お前が気付いていることだ、もちろん俺も気づいてはいる。」
②の問題は作りがシンプルだ、だからこそ難しい。それぞれの矢印の方向に同じ漢字を入れて熟語を作ればいい。だが、二字熟語だから組み合わせは多くあるため時間がかかってしまっていた。
「どれか一つでもわかればいいんだけどな~。」
「そうだな。」
それから二人で五分ほど考えたが、
「あ~、ダメだ!わかんねぇ!」
正悟の集中力が持たなかったらしい。
「なあ、蒼、思いついた熟語を言い合っていかないか?」
「何?……なるほど、いい提案かもしれないな。」
一人で考えていることに煮詰まっていた俺たちは、互いに単語を言い合うことで当てはまりそうなものを考えることにした。
「まずは俺からな、一番左の空欄からでいいだろ?反射。」
「他の漢字と合わない気がするな、反発」
「投球」
「反対」
・
・
・
お互いに単語を言い合うことを何度か繰り返していくと、
「映像…」
「反映…、あっ、あああー!わかったぞ、蒼!」
「奇遇だな、俺もちょうど今わかった。」
そう、一つ目の空欄に入る文字は“映”だった。
「よし、これで一つ分かったし、この調子で二つ目も…」
「その必要はない。」
「考え、え?どういうことだ?もう答えがわかったのか?」
「ああ。」
「はやっ!何でだ?何でそんなにすぐわかるんだよ~。」
正悟は空欄が一つ埋まったことに喜んでいたが、俺がもう答えがわかったと伝えるとどこか悲しそうにしながらもなんでこんなに早く分かったのかと疑問に思ったようだ。
「横に書いてあるだろ、10番ってな。」
「それがどうしたんだ?」
「ふむ、最初から説明しよう。横に10番と書いてあるだろう?そこで俺は気が付くことができた。最初は何かの番地だと考えていたのだが、これは単に部屋といっていいのか、とりあえず便宜上部屋というがこれはある施設の部屋を表している。」
「部屋?映□□10番…、そうか、映画館か!なるほど、それなら納得できた。」
「わかったか?最初は10番倉庫や、どこかの店から10番目にあるのでは、と考えていたが、映画館なら10番シアタ―もあるだろうからな。そう思って他の空欄にも当てはめてみたら、」
「ドンピシャだったわけだな!」
「そういうことだ。」
俺たちはにやりと笑い合って顔を見合わせた。これで解けていない問題は一つとなった。
残り一つとなってはいるが解くことは難航していた。今までの解き方はどうやら当てはまるものはないと思う。どれも古語でも何かを婉曲的に表しているものではないように思える。ただ単語が並んでいるだけなのだが、それが何を表しているさっぱり意味が分からない。全てひらがなであることにも疑問だ。そもそもなぜ羊をわざわざ英語のsheepと言い換え、ひらがなにしているのか、謎が深まるばかりであった。
「あ~。わかんねぇ!」
また正悟はそう叫んでいた。
「あまり叫ぶな、時間的にも迷惑だぞ。」
「そうだけどさ~、ってか、もう日付過ぎてたのかよ。どおりで眠くもなるわけだ。」
「ん?眠いのか?」
「さすがにな~、だが、合宿所に行く必要はないからな?一徹ぐらい問題ない。」
「それならいいが、無理はするなよ?付き合わせているのは俺だが、お前に無理をされてはこっちも困る。」
「大丈夫だ、これぐらいでどうにかなる俺じゃないぜ!」
「ならいいさ。」
そう軽く話していたところ、突然正悟は新たな提案をしてきた。
「なぁ、さっきっていうか少し話は戻るが図書館に行かないか?」
「ん?構わないが急にどうした?」
「いや、問題がわからないから気分転換をしたいってのもあるが、図書館かどうかまだわからないだろ?もし、違ったらまた考えないといけないわけだ。そうなると時間がかかるし、ここらで確認をしておくのがいいともってな。」
なるほど、正悟にしてはなかなかいい提案をしてきた。確かにそうだと思い始めた。これで間違えていたら一から考え直しで時間がもったいない。それなら早々に確認すべきなのかもしれない。そう考えたので俺は、
「わかった。図書館に行こう。」
「よし!」
俺たちはベンチから立ち上がって図書館のある学園の敷地に向かって再び歩き始めた。
現在時刻0:30 18:00までおよそあと17時間 現在集めたスタンプ1
ここまでお読みいただきありがとうございました。
まだ特別試験の話は続くと思いますが、お付き合いお願いします。
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