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俺たちの共同学園生活  作者: 雪風 セツナ
1学期編 ~中間試験~
55/162

第7話

ブックマークが増えていました(*´ω`*)


してくださった方ありがとうございます♪ヽ(´▽`)/


これからも頑張りたいと思いますo(`^´*)


俺たちは探し始めてすぐに注文をした。

俺はナポリタンを、黒宮はオムライスを頼んだ。


「この後はどうする?」

「この後?」

「食べた後のことだ。解散するのかどこか見て回るのか。」


俺がそう聞くと、黒宮はポカンという表情を作った。


「どうした?」

「んーとね、失礼かもしれないけど意外だなって。」

「意外?」

「てっきり新庄君のことだから食べ終わったら帰るかって言われると思っていたの。」

「なるほど。確かにそうなることは否定しない。」

「でしょ?けどそうじゃなくてわざわざ聞いてくれたのが意外だったなって。」

「そうか。それなら帰るか?」

「え〜と…、もう少しだけ一緒に見て回りたいかな?ダメかな…?」

「俺から聞いたんだ、別にかまわない。それにまだショッピングモールは来たことがなかったんだ。俺も見て回りたいと思っている。」

「そっか!じゃあ食べてからはデートしよっか。」


先程とは打って変わって黒宮は恥ずかしそうに笑顔で言ってきた。

俺はデートと言われて少し迷ったが、正悟も男女で一緒に出掛けたらデートと言っていたからこれもデートにあたるのだろう。

デートであるとしたら、千春に申し訳なく思い、どう答えたらいいか迷っていると、


「デートだと白崎さんに悪いって思ってる?」


黒宮が黙り込んでしまった俺に対してそう問いかけてきた。


「ああ。普段の俺ならそこまで気にしなかったかもしれないが、今朝色々あってな。」

「白崎さんって新庄君の前だと素直なんだね。」

「…まぁな」

「一応彼女にも昨日言っておいたんだよ?もしかしたら相談の後に少し買い物とか一緒にするかもしれないけどいい?って。その時は『正直いいとは言いたくないけれど、そこまで狭量と思われたくないし、彼を束縛する権利なんて私にないわ。好きにすればいいんじゃないかしら?』って言ってたの。でもやっぱり気にしていたんだね。」

「悪いな。」

「ううん。大丈夫。」

「だが、千春が言った通りでもあるか…。俺は俺のしたいように行動するからその点については誰かにどういわれようと関係ないな。」

「んーと…?どういうこと?」

「千春は自分で嫉妬しているとも言っていたし自分で整理をつけるだろう。返答に困ってしまったが、今は黒宮に一緒に見て回るのか聞いているんだ。その後のことはあとで考えればいい。」

「うわ〜。なんか一周回ってすがすがしいね。」

「他者の意見に惑わされないようにしろって言われていたからな。」

「そっか。じゃあデートしよっか。」

「わかった。」


改めて黒宮からそう聞かれると、今度は迷わずに返答した。


どう言い繕おうが俺が今は黒宮と一緒にいて、千春はこの場にはいないということに変わりはない。

千春はこの状況を知りえないからいろんな推測をするだろう。

本人から直接聞かれたら嘘偽りなく伝えてやましいことはなかったと言えばそれでいい。


俺たちが話している途中で、


コンコン


と、ノックの音が聞こえていたが、会話を中断できる状態ではなかったので少々放置してしまっていた。

会話の区切りがよくなったところで俺は再び注文したものを取りに行った。



届いてから少ししてしまったが、まだ皿もほんのりと暖かかった。


「ありがとう。」

彼女はそう言って俺が渡したオムライスを見て、


「思ったよりもおいしそう。喫茶店のだけど、手作りってわかるね、これ。」

「確かにな。注文したから時間も経過していたしおそらく注文を受けてからしっかりと作っているんだろう。」

「そうかもね。じゃあいただきます。」

「いただきます。」


俺たちはそれぞれナポリタンとオムライスを食べた。

まだほんのりと暖かいということもあって作り立てとは言い切れないが、それでもおいしかった。

仕込みからされているもので、時間をかけて用意されたものだとよくわかる味だった。

先輩たちのお店の家庭の味に対して、こちらは本格的なお店の料理という感じの味がして、喫茶店で味わえるものではないんじゃないかとも感じた。


俺が味についてじっくりと考え味わいつつ食べていると、俺と同じようにおいしそうに黒宮もオムライスを食べていた。


「「ごちそうさまでした。」」


俺たちは食べ終えるとそうあいさつをお互いにした。


「すごいおいしかったね。」

「ああ、俺もおいしいと思った。少なくとも普通のファミレスとかで出てくるようなものとは違うな。」

「そうだよね!なんか、このお店は隠れた名店って感じだね!」

「言われてみればそうかもな。」

「でしょ。ねぇ、このお店は私たちの秘密にしない?」

「秘密に?」

「そうそう。このお店の静かさも私は好きだし、うるさくしたくないなって。それにその方が特別感もあっていいじゃん?」

「そうかもしれないが、何かあったときに俺は利用させてもらうかもな。」

「あ〜…、そっか。」

「まぁ基本的にここを使わずに済むようであれば使わないように意識しよう。秘密にできる範囲でそうする。」

「うん、わかった。」


俺たちはそんなことを話したのちにこれからどうするか話していた。


どこか見て回りたいところがお互いにあったわけではなかったので、結局ウィンドウショッピングということに落ち着いた。


会計のことを考えてポイントを確認すると、


「そうか、そう言えば振り込まれていたんだったな。」

「あれ、新庄君はまだ確認していなかったんだ。」

「今朝はごたごたしていたし、特に見る必要もなかったからな。」


振り込まれていたポイントは400000で、通常より多いのではないかと思ったが、100000ポイント分は学園からの補償だった。このポイントは、例の事件の被害者に与えているようだ。


「どれくらいポイントがあるの?あっ、お金みたいなものだから無理なら答えなくてもいいけど。」

「いや、大丈夫だ。例の事件の補償分も含まれていてかなりの額が振り込まれていて少々驚いただけだ。」


俺はそう言って端末の振り込まれたポイント部分だけを黒宮に見せた。すると、


「ええっ!?」


黒宮は朝と同じか、それ以上に驚いた様子だった。


「どうした?」

「し、新庄君。このポイント多くない…?」

「そうなのか?俺は周囲の人の評価を知らないから比較できる人がいないんだ。」

「そっか。じゃあ私が今知る範囲で他の人の評価について説明するね。」

「頼む。」


「100000ポイントが補償だったわけだから300000ポイントは毎月の支給額なんだよね?」

「ああ、そうだ。」

「ていうことは3000だね。少なくとも私が知る限りではトップだよ?私の評価が、2100ぐらい。皐月がこれよりは少し下かな?あの時一緒にいたほかの子もそれぐらい。だから、平均的に見て2000よりは大体の人が下かな。それに、一番低い人だと、1000前後の人もいたよ。」


「1000前後だと?そんなに低い人がいたのか?」

「うん。まぁ時間内に提出できなかった人はもっとひどいけどね。提出で来た人は大体1400ぐらいかな?とにかく新庄君の3000っていうのは私が知っている中でもダントツだよ?」


「そうか…。ということは先生の言っていたあの発言は…。」


月宮先生は言っていた。

『このクラスに最優秀生徒の2人のうち1人がこのクラスにいる』と。

おそらくそれが俺と言うことだと初めてこの場で知った。


「どうかした?」

「いや、おそらく俺がトップだろうということを考えていた。」


俺は月宮先生に言われたことをそのまま黒宮に伝えた。

それを聞いて納得しているようだったが、


「ということはもう1人、新庄君と同じく3000の評価を与えられた人がいるんだね。」

「そのようだ。」


俺ももう1人のトップが誰であるか知りたくなったが、おそらくそう遠くない未来で評価の競い合いをするかもしれない。

俺と対等に競える相手がいることに俺は思わず浮かべてしまった。

これからの学園生活を想像するとやはり退屈することはなそうだと、気持ちが昂ってしまった。


俺のそんな様子を黒宮は気づいていたが何も言わずにじっとこちらを見ていた。


ここまでお読みいただきありがとうございました。


また次話もお読みいただけると嬉しいです。


感想や評価、ブックマークもしていただけると嬉しいです。

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