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俺たちの共同学園生活  作者: 雪風 セツナ
入学編 ~特別試験~
25/162

第24話

先日初めてブックマークしていただけました(*´ω`)


もっとブックマーク・評価していただけるように頑張りたいと思います。


 テントの中に入ると、二つのテントは中で仕切られているようだった。手前のテントでは順番待ちをするかのような椅子と、ホワイトボードが置いてあり、その奥の仕切られているところに職員と思われる人がいただけだった。とりあえず中央にあるホワイトボードに近づくとホワイトボードには、


『一人ずつ、またはグループ毎に入るように。それ以外の人はここで入っていいと言われるまで待機するように。尚この場にいる限り時間を過ぎたとしても時間内に提出したものとみなす。』


と書かれていた。おそらく時間前に来たが込み合ってしまい制限時間を過ぎてしまう人がいた際の救済措置なのだろう。

俺たちがホワイトボードを確認していると、

「現在、奥のテントでは提出している人はいませんのでそのまま進んでください。」

と職員の人から声をかけられた。

「わかりました、ありがとうございます。」

と白崎が答え、俺たちに

「行くけど、いいかしら?」

と最終確認をしてきた。

ここまで来て引き返すという選択肢はなかったが、わざわざ確認をしてくるあたりに不安があるのかもしれないと感じられた。他の人にも緊張が見受けられた。

「大丈夫だ、行こう。」

俺がそう言うと、他の人たちはこちらを見てきて何かを決心するような感じだった。また、黒宮は、

「うん、じゃあ行こうか。…と言いたいところだけど、私たちはクラス違うけどいいのかな?」

と疑問を口にしたところ、

「一緒に行動をしていたのならば、大丈夫だと思いますが、念のため確認してきます。」

と職員の人が確認に行ってくれた。俺たちは職員の人が戻ってくるのを待つと、数分後、

「一緒で構わないそうですよ。」

と俺たちに伝えてくれた。

「お手数おかけしてすみません。ありがとうございます。」

と黒宮はお礼を述べて、

「私たちも一緒でいいみたいだね。」

「そのようね。では行きましょうか。あまり先生方を待たせるのもよくないわ。」

今度は白崎を先頭に奥のテントへ移動した。



奥のテントへ入ると、教員は机を挟んで待っていた。

「16時37分、時間以内だな。まずはみんなご苦労だったな。」

テントをくぐると、大熊先生がそう俺たちに声をかけてきた。それを引き継ぐようにして鮫島先生は、

「それでは、君たちが担任だと思う先生に提出をしてくれ。提出前に用紙に自分の名前が書かれているか確認をして、提出をしたらこの機械に学生証を通すように。機械によって、君たちが提出をした時間が記録され、そこで試験が終了する。そのあとは自由にしてもらって構わないが、18時には再び集会を開くので体育館にいるように。以上だ、何か質問はあるか?」

と鮫島先生が事務的な連絡をしてきた。

「ないようだな。それじゃあ、各自行動してくれ。」

そう言われたので、俺たち3組は月宮先生のもとへ、4組の女子たちは、笹崎先生のもとへ移動した。


「ほぅ、お前たちは私たちの所へ来たか。」

「はい、用紙には先生の名前が書かれておりましたので。」

「お前たちはちゃんと思考を止めなかったようだな。よくいるんだよ、人の話を聞かずに目先の答えに飛びつく奴らが。」

「俺たちはちゃんと考えましたから!確かに引っかかりそうになりましたけど、蒼のおかげで俺たちは気づけました。」

「なるほど。わかった。お前たちの用紙を受理しよう。」

そういうと、俺たちが提出した用紙を受け取った。

「あとは、さっき鮫島先生が言ったが、これに学生証を通してくれ。」

そう言うと俺たちの前に機械を出した。白崎、榊、正悟、俺の順に学生証を通すと、読み取り音が流れ先生の方でも確認が取れたようだった。隣の机でも同様に黒宮たちが学生証を通していた。

「あっ、そっちも終わった?」

「ええ、ちょうど終わったところよ。」

「じゃあ、体育館で待つ?それともどこか移動する?」

と黒宮が質問してきたところ、

「すまないが、白崎と新庄は少しだけ待ってもらえないか?」

と月宮先生から声をかけられた。。俺たちはそう言われたので、

「わかりました。正悟、悪いが先に行っててくれ。試験も終わったし解散してもかまわないぞ。好きにしてくれ。」

と俺は言った。あくまで試験中の同行について許可をしたようなものだったから終わったならば自由にすべきだと思ったからだ。一緒に行動をしていたからと言って、ずっとその集まりに縛られているのもどうかと思っている俺の考えがあるからとかもしれない。しかし正悟は、

「水臭いこと言うなよ、待ってるから行って来いよ。適当に待ってるから先生の用が終わり次第連絡してくれ。さっきみたいなことになるのは嫌だからどこかに移動していると思うしな。」

「了解だ。」

俺がそう言うと、正悟はテントから出ていった。榊も何か言いたげにこちらを見ていたが何も言わなかったので先生の方へ向かおうとすると、

「………待ってるから。」

と言い、俺が振り返るともう行ってしまったようだった。やれやれと思うと、

「私たちは他のクラスの子といるかもしれないし、どうなるかわからないかな。」

「そうだね〜、もしかしたら他の子もいるかもしれないしね〜」

「そ、そのときはすみません。」

「これが最後の別れっていうわけではないわ。また、一緒になったらよろしく。今回は助かったわ。」

「そうだね、じゃあ、またね!ありがとうね。」

と四者四様に言ってきて、最後に黒宮がまとめてテントから出ていった。彼女たちが出ていくのを見送ると俺と白崎は月宮先生の近くに移動した。


「悪いな、二人とも。」

「いえ、大丈夫です。それで、お話は何でしょうか?」

と、白崎が質問をしたが俺は残された理由は予想ができていた。おそらく白崎もできているが、一応聞いたということだろう。

「その様子からして察しているとは思うが、例の男子生徒たちの件だ。」

やはりか。だが、なぜ、俺たちだけなのだろうか?正悟と榊もその場にいて無関係ではないと思うのだが。

「時間の都合上結論から話したいが、読んだ理由も含めて順序だてて説明しよう。お前たちが奴らを撃退して警察に引き渡した後だ、奴らは怯えた様子でこちらの質問に答えてくれたようだ。いったい何をしたのか気になるところだが…、まぁそこはいずれわかることだろう。話を戻そう。取り調べをして分かったことが多くあった。その中でお前たちに関わることとして、この件の黒幕はまだ捕まっていない。正しくは最初に生徒を操ろうとした人物がわかっていないということだ。こんなことをしでかした生徒たちのリーダーは捕まえられたが、そいつは誰かの指示でこうしたと言っていた。その誰かということがその生徒も知らないと言っている。そんなことがあるか、と警察も取り調べをしたようだが直接の接触は一度のみでそれ以降はメールでしかやり取りをしていない。そして、そのアドレスが誰なのか不明ということだ。本来そういうことはない起こらないわけだが、どうやらもっと国の上の人間も関わっているのだろう。アドレスがこれ以上追えない。本来そんなアドレスを端末には用意できないはずだが、この端末を作っている側、つまり国側に秘匿されてしまえばこちらは生徒と教員の分しか把握できないため調べることは不可能だ。ここまで大きな話になるとは警察も学校側も想定していなかった。だから現在はどこまでその人物の手が伸びているのか調べているところだ。お前たちにここまで話したのは撃退した人と被害者だからだ。さすがに学園として保護者に何の説明もしないということはできない。榊と早乙女の方にも連絡はするが直接的に最もかかわったのがお前らだからな、それと様子を見る限り頭が切れるお前らだ、うまく二人に話してくれるだろう?怪我に関しては事故だと周囲に伝えてくれ。今はまだ学園として不確かなことが多くて余計な不安をあおりたくないところだ。後日、その分の賠償もするつもりだ。大体こんなところだが、何か質問はあるか?」

「質問です。」

「何だ?」

「なぜ私たちだけなんですか?先ほどの言い分だけでは納得しかねると言いますか、私たちの方からではうまく伝えられるとは思いませんが。」

「さっきのでは納得してくれないか。私としても納得してもらえる理由ではないが、そうだな。これに関してはこちらも生徒のプライバシーにかかわるということだとしか言えないんだ。偶然だろうがあの二人と一緒にいたことは驚いたよ。この学園には一癖も二癖もあるやつが多くてな、お前たちももちろんだが学園の生徒が今まで何をしてきたのほとんど全てを知っていると思ってくれて構わない。担任は自分のクラスの生徒については知らされている。そのうえで彼らには伝えるべきではないという判断だ。それを知る機会はお前たちにもあるかもしれないからな。その時に分かってくれると助かる。これでも話せるぎりぎりのレベルに踏み込んでいるんだ、この質問はこれで納得してくれ。」

「…わかりました。」

白崎は納得しかねるが、渋々引き下がったようだった。俺としてもあの二人にも何かあるということは分かったが、この話をすべきでないという理由になるのか?という疑問は残った。

「他に何かあるか?」

と問いかけてきたので続いて俺が質問することにした。


ここまでお読みいただきありがとうございました。


また次話もお読みいただけると嬉しいです。

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