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俺たちの共同学園生活  作者: 雪風 セツナ
入学編 ~特別試験~
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第9話

続きを書くのが間に合ったので投稿します。


俺たちは西グラウンドをあとにすると、そのまま図書館を目指した。こんな時間だが開いているのか疑問に思ったが試験期間中だから開けていてくれるだろうという考えで向かうことにした。開いていなければ利用可能時間に再び行けばいいだけのことだ。

「図書館にあるといいな~。」

「そうだな、とりあえず図書館に入ったら地下があるのかを確認しよう。そもそも地下がなければ違うしな。あったら今度は何を置いているのかを確認しよう。そうすればやみくもに探すよりは効率的にスタンプを見つけられるはずだ。」

「なるほどな~。だけど、別にそこまで調べなくても地下があればすぐに見つかるんじゃないか?」

「確かにそうかもしれんが、大体のスタンプはちょっと置くに行くとかちょっと探してみて見つかるところにあっただろ?素直にわかりやすく置いてあるとは限らない。」

「ん~、なら、図書館に入ったら手分けして探そうぜ。」

「その方がいいかもな。」

俺たちはそんなことを話しながら図書館へ向かった。



図書館に着いたが、中の電気はついていた。入り口にも“特別試験期間中にて開放中”とわざわざ看板があった。普段は平日だと9:00から開いているらしい。

「開いているみたいだな。」

「じゃあさっさと探しに行くか!」

図書館入口で端末を認証して中に入ると、受付で人はだれもいなかった。不用心だな、と気になって近づいてみると「現在貸し出しはしておりません。何か用がある方は開館時にお申し付けください。」と書かれた紙が貼りつけられていた。業務時間外だからこの対応でもあながち間違いではないだろう。

「何してるんだ?早くいこーぜ。」

「図書館では静かにしろ、他に人がいるとは思わないがマナーだからな。」

「ああ、悪い悪い。」

俺たちはまずは受付の近くにあった館内案内図を見ることにした。この地図を見ることで地下があるか確認できると考えたからだ。予想した通り地下は1階だけあった。どうやら地下には廃棄予定の本や修復しているような本があり、そのエリアだけは生徒も入れるらしい。それ以外の所は図書館員が仕事をするところになっているらしい。俺たちは一階の読書スペースとなっているところから向けられている視線に気づかずに、地下に降りていった。

「…………。」



地下に降りると、そこまで多くの本があるわけではなく、表紙がかすれているものや黄ばんだ本が多くあった。「ご自由にお持ちください」と張り紙まである始末だ。新しく作られた島にもかかわらずこんな本が多くあることに驚いたが、ここにあるということは、一旦はこの島に持ち込んだが手に負えなくなって処分することにしたからだろうか?そんなことを考えながら本を眺めていたが、気が付けば正悟はいなくなっていた。大方どこかにスタンプを探しに行ったのだろう。そう思うことにして俺もスタンプを探すために地下の案内図を見た。そこまで広い場所ではないから探す場所も少なくて済みそうだった。俺が地図を見て辺りを付けた場所は、地下に降りてから奥の方にある廃棄予定の本がある場所だ。今までのスタンプもわざわざ入口から遠いところにあったからということもあるが、やはり手前の方にある本ほどまだ人の目に触れていることもあって眠っている本ではないと考えたからだ。


狙いをつけた場所に行くと正悟はそこよりも奥の場所を探しているようだった。さて、どこにあるかな。内心でそう呟いて辺りを捜索してみた。


探してみた結果はあっけなく見つかった。完全に廃棄予定の本は段ボールに詰められておりその積み上げられた段ボール箱の上の棚の奥に置かれていた。近くに脚立がったからなんとなく脚立を使って覗いてみたからいいものを今のところ一番いやらしい位置に置かれていたといえるだろう。身長が2メートルでもないと普通にその棚の高さでは見つけられないだろう。おそらく近くに脚立があったのは誰かが先に使ったからかもしれない。そう考えたのち正悟のもとへ行きスタンプを見つけた旨を伝えた。

二人でスタンプを押すと今度のスタンプには、「よくできました」その下には「過程が大事だというのならば」と書かれていた。⑦と⑧を続けて読むと、「過程が大事だというのならば」「日々の努力は欠かせませんね」となることから、このスタンプのメッセージは繋げて読むと一つのメッセージになるのかもしれないことが分かった。

俺たちは使った脚立をもとの場所に戻すかどうか話しあったが、一致して戻すことにした。わざわざ他の人たちにヒントとなるようなことをする必要はないと判断したからだ。それに正悟が「使ったものは戻しましょう」と奥に張り紙があるのを見つけていたようで、

「きっと戻しておいた方がいいぞ。俺の直感がそう言っている。」

そう言ってきたからだ。相変わらずの直感発言にあきれたが不必要な張り紙をこんな地下室に貼ってあるわけがないと思いその指示に従った。もしかしたら、地下での作業をする人たちの中には整理整頓ができ無い人がいてその人へ向けたメッセージかもしれないという可能性も無きにしも非ずだが。


俺たちが一階の受付があるところに移動すると正悟が、

「これからどこ行く?」

と聞いてきた。

「生物講義室にするか、女子更衣室か。まぁ片方は入れないかもしれないけど誰もいなきゃ忍び込めるだろ。」

笑いながらそう言ってくるので、さすがにその発言はダメだと思い注意をしようとしたところ、

「変態。そんなことをしたら警察を呼ぶわよ。それにお隣の友人に先程注意されたことをもう忘れたのかしら?ここは図書館よ、静かになさい。」

いつからいたのだろうか、船であった女生徒が正悟の後ろに立っていた。

「うおぁ!」

正悟は変な奇声を上げて驚いていた。

「静かにしなさいというのがわからないのかしら。学習能力がないのね。」

「いや、お前が急に背後から話しかけてくるからだろ!」

「はぁ、うるさいわね。ここには私しかいないけれど迷惑よ。騒ぐならあちらにある話し合いができるスペースか外に行ってもらえないかしら?」

そう指をさしながら言ってきた。正悟が何か反論しようとしたが肩をつかみ「落ち着け。」と言って止めた。俺にしか聞こえないような声で正悟は

「あの女も十分うるさいだろ…。」

と言っていたが、それが彼女に聞こえていたらまた何か言い返されると思い、

「悪かったな。正悟がうるさくしてすまないと思っている。だがそちらにも今回は少しは非がある。だからこの辺にしておいてくれ。」

俺はそう言って場を収めようとしたが、

「あら、私に非なんてないわよ。そっちの男が騒がしかったり、勝手に奇声を上げていただけじゃない。」

収めようとした火にさらに燃料を投下するような物言いだった。

「わかった、わかった、。こっちが悪かった。先に行くから君も頑張ってくれ。」

俺は面倒になりそう言って彼女と別れ図書館から出ようとしたところ、

「待ちなさい。」

そう言って彼女から呼び止めてきた。

「なんだよ。」

正悟がそう切れ気味に返した。最初はあんな美人にお近づきになりたいとか言っていたが今ではその影も見えない様子だった。

「とりあえずここではなくて、話合いができる場所でいいかしら?ここではうるさくて迷惑になるかもしれないわ、マナーとしてだけれど。」

そう言って彼女はこちらが了承を告げる前に移動してしまった。俺たちは顔を見合わせて仕方ないと思い彼女についていくことにした。



現在時刻04:00  18:00までおよそあと14時間 現在集めたスタンプ3


ここまでお読みいただきありがとうございました。


ここでやっとあの時の女生徒が登場できました。

名前も次話辺りで出していきます。


また次回もお読みいただけると嬉しいです。

感想・評価・ブックマークもよろしくお願いします。

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