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あの覚醒した時から5年経った。その5年でわかったことは、この国の名前は《ヴァルティアル》と言うことと私の名前は《マリーン》マリーン・ヴァルティアルだと言うこと。

臭い匂いが皆には良い匂いで、ぽっちゃりが美しいと言われており、この世界では匂いと体型、髪の艶、美しさで美醜が決まるようだ。そして基本的に髪色、瞳の色どちらも茶色で一重瞼が一般的みたい。


初めて産みの親(この国の王と王妃)に会った時は、周りの兵士の匂い&親の匂いが一つの部屋で渦巻いており、鼻を摘ままなかった私を誉めて欲しい。

そして、絶世の美男美女だと聞いていた私の期待を返してほしい。

確かに二人とも髪に艶があり綺麗だった。しかし、ぽっちゃりした、おじさん、おばさんが硫黄の強烈な匂いを発してドレスと軍服みたいな服を着て仮装しているのだ。何の喜劇かと思って、居もしないドッキリ板を隠した人を探した。

その際、親に会えて歓喜極まったと勘違いされたのは、今でも有り得ないと思う。


それと、10才になると何か儀式があるようだ。何の儀式かは、まだ教えて貰っていない。


因みに、私は今では普通に喋れる様になった。なんでも、この世界では精霊の加護が定着しないと、きちんと喋れる様にならないとか。

奥さんっ!精霊ですって!精霊。ププッ!精霊なんて居るんですかね?私は自分の目で見たものしか信じないんで、この世界の人が精霊を信じてるのが不思議でたまらない。

しかし、不思議な事で一生懸命発音の練習をしても上達しなかったのに4才になる2ヶ月前の朝、起きると、まるで喉に刺さっていた小骨が取れたような感覚がして、喋ってみると普通に喋れる様になってたんだよね。


それで、きちんと喋れない間は自由にダラダラ何もすることなく。ただ、食え、食え言われ、ダラダラ過ごし寝る、の毎日だったのが喋れる様になったとたんに勉強だ、礼儀作法だ、お茶だ、ダンスだと幼児にさせるわけですよ。そして食え、もっと食べろと…


いや、私も喋れない間、努力しましたよ?ここは、どこなのか。どんな国なのか。文字を勉強したいと何度も訴えました。

しかし如何せん、きちんと喋れず…伝わらないんです。何度言っても伝わらずジェスチャーしても、私の下手くそな絵でも伝わらなかったんです。

私は泣き崩れ、そして…諦めました。現状、生活できるんだし~と楽観してたのです。

変な国だなぁ~と思いつつ、異世界とは気付いてません。

いつ、気付くんでしょうね?



お母様→髪色は黒っぽい茶色、瞳は濃い茶色、髪の長さはお尻まであるサラサラヘアに天使の輪が見えるほど艶やか。目は一重で眉は薄い。鼻は〝ちょん〟とあると言う表現が合うほど小さい。唇はぽってりとっと言うと感じが良いがたらこ唇をしている。


お父様→髪色は黒っぽい茶色、瞳は赤っぽい茶色、髪の長さはボブくらいで同じくサラサラヘアに天使の輪がある。目は一重で眉は綺麗なアーチ。鼻筋は通っており形の良い鼻をしている。唇は薄くも厚くもないが均等がとれた唇をしている。

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