へいわならいせ
いつも1人だった。
悲しい時も嬉しい時も。
そして昨日一欠片の記憶と共に僕という存在はこの世から消えた。
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どうやら僕は死んでしまったらしい。
原因はなんだろうか。
ずっと玉子サンドばかり食べていたから栄養失調か
はたまた事故か。
死んだ時の記憶は欠片もない。
そして今僕は何と表現すればいいのか。
まるで瞳の中に閉じ込められてしまったような明るいのか暗いのかあついのかさむいのかよくわからない場所にいる。
きっと此処は来世への待合室なのだろう。
そう思った途端、ふわっとなにか暖かいものを感じ、そして意識を手放すのであった。
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気づいた時には既に来世が始まっていた。
絶世の美女とは言わないまでもそこそこ美人の母そして優しい父。
もう時期この「僕」という自我も消えゆくだろう。
そのことに一抹の寂しさを感じ、されど運命のなすがままに。
この人生こそ幸せに。