帰ってきた我が世界
俺は気づいたら仰向けの状態で空を見ていた。
先程までよくわからない世界にいたがようやく帰って来れた、と安堵した。
だが少し気になることがある。
『私もその世界に行くわ!』
と、ほざいていた野郎は居ないか辺りを見回したが見つからない。
あいつが他の人に変な事してなきゃいいが…。
「……帰ろ…。」
俺は異世界に行かないと知り、ましてや靴以外にも少しワンコの糞が服についており、ゲームを買う気にもなれず自宅にあるいて帰る事にした。
足が少しふらふらしているし、体が少し臭い…。少し鼻が慣れてきて臭いが気にならない…逆にそれが辛い。
そして家の前に着いた時、ねえ!、と後ろから声が掛かった。
俺は後ろを向くするとあの自称神様がいた。
しかし、先程パジャマとは全く違う服装でいた。
いわゆる、現代の若者が着ている極々普通の服だ。
「…誰ですか?」
俺は知らないフリを通すことにする。
これ以上関わると碌な事にならない気がする。
「し、知らないフリしないでよね!さっきまで話してたじゃない!ってか、なんか臭!」
「い、いや、誰ですか?いきなり臭いとか言われて、警察呼びますよ?」
「よ、呼べば!?その代わり二度と異世界には行けなくなるわよ!?」
ふん、何言ってんだか、そもそも異世界の行かせ方知らないだろお前。
「異世界とか訳わからない話をしないで下さいよ。」
「じ、実はこの世界に異世界に転生や転移できる方法を知ってる神様がいるらしいのよ!それでも知らないフリするの?」
「思い出した。だから異世界の転移方法教えろ。今すぐ。」
異世界に転移させる方法を知っている人物がいる?それは、見つけなくては、まだ夢を捨てなくて大丈夫な様だ。
「だ、だから!その神様を見つけないとダメなの!っというかやっぱり私の事覚えてるじゃない!」
「う、うるさいな…お前は何しに俺のとこへ来たんだよ。」
「何ってあなたの家に住まわせてもらうためよ。」
「……は?」
ほほう?そうきたか。