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夢追いし者、儚く散った者達へ告ぐ。  作者: かいといか
第二章
3/7

夢みた少女

彼女には叶えたい夢があった。

それは彼女にとってただの憧れや興味本位ではなく、感動と勇気を与え行き交う人々や村そのものが活気を取り戻す最大の力となるもの。彼女はその夢を実現するため水女と呼ばれる私立高校に通い、勉学に励み学校生活を満喫していた。


そんな彼女の高校生活も最後の夏を迎えようとしていた。


 彼女は水女の生徒会会長であり多くの生徒や教職員からの人望高かった。彼女は長い髪を後ろで一本に束ね生徒会の仕事に励んでいる。しかしそれだけでは彼女はただの生徒会会長でしかない。驚くのは彼女は勉学の面でも成績は他の生徒達より頭1つ分抜き出るほど優秀であることだ。おそらく彼女は学校一の美少女であり成績も優秀なため多くの人からの人望が高いのであろう。


まるで完璧に見える彼女の名前は西条茜。


 補足だが西条家というのは水穂村の1、2を争うほどの資金力の持ち主で茜はその西条家の一人娘である。

しかし、御令嬢であるが故の苦悩が彼女を今の実力者の一人として育てたのだろう。


そんな彼女が望んだ夢は誰もが見聞きしても叶って当然のはずだった―。

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