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魔法と魔力の考察について②

鈴音様から僕の疑問を全て取っ払ってくれるような解説をいただきました!

とても参考になるので是非どうぞ!



魔法とか魔力については物語の数だけ解釈があってどれが正しいとかは正直言えない代物ですが、自分的に納得出来る主軸がないと独自のものは練りようがないですからね。

私はいろいろ混ざってごっちゃ煮状態です。

呼び方なんて作品によってはマナだったり、大源と書いてホド、小源と書いてオドだったり、単純に魔力で一括りだったりで混乱しますね。

なので、大雑把にまずは名称を固定。

一番大きな括りをマナ、もしくは大源。その中の小さな括りを魔力、もしくは小源。

と仮定する。

そして、大源は世界が生み出し、小源は個人が生成する、と考える。


ではその仮定で話を進めましょう。

まず「魔力の元となる力は世界に満ちているものである」とする。

つまりは大気中の酸素的なものです。

なので、自然にあるもの、大気中にあり、世界の生命活動によって生み出されているものを大源と呼び、一個人である人間一人一人が体内で生成するものを小源と呼ぶ。

ちょっと途中でわかりにくくなるのを防止したいので、小源イコール魔力で考えて貰いたい。


人間が体内で生成する、とはなんぞや?と思われたなら、多くの英霊が活躍する某有名ゲームから魔術回路という名前を借りてきましょうか。

通常の人にはない魔術を使える人が持っている魔術回路、ここでは魔力を生成したいので魔術回路ではなく魔力回路と少々名称を変更しておき、その魔力回路を濾過機として使用します。


通常の人間は大気中に大源があって、呼吸や食事とかで体内に取り込んでも小源、魔力に変換する為のものがないので大源は変化しない。

吸って吐いて、食べて排泄して、微生物とかに分解されて世界に還元されて大源に戻る。


しかし、ここで魔力回路という濾過機を持っていればどうなるか。

体内に取り込んだ大源が魔力回路という濾過機によって濃縮だが凝縮だかの変化を起こし、小源へと変換される。変換された小源、魔力は体内に一定量まで蓄積され、許容量以上は体内には溜められないからここで濾過機は活動を停止する。

一定量というのは所謂最大MPってやつですね。


つまり、

大源 → 人間 (魔力回路なし) → 小源への変換不可 → 魔力ゼロ

大源 → 人間 (魔力回路あり) → 小源への変換可  → 魔力として体内へ蓄積

の流れ。


自然に回復していく魔力は、呼吸や食事で摂取した大源を濾過器で自動変換してそれを蓄積していると考えれば不自然ではないかと。

補足として濾過作業は自動、自力での速度調整は不可と考えれば、魔力切れを起こしてピンチ!な状況が出来ると思われます。

濾過速度と蓄積量は魔力回路の大きさと性能の差ですかね。この辺の定義はまた個々人の発想によりけりといったところでしょう。水風船を人間と考えて、水が入る限界が蓄積量の限界です。とかの器の考え方でもいい気はします。

さらに、魔力を魔法として消費する、つまりは体内から体外へ放出することで魔力、小源を世界へと還元する。


魔力 → 魔法消費 → 大気中に散る →大源へ

の流れ。


例えるなら、アレです。海とか川の考え方。……雨の発生メカニズムだったかな?

海水が蒸発 → 水蒸気発生 → 上空で水蒸気が集まり雲へ変化 → 一定量溜まったら雨となり地上へ落下 → 川とかで海に合流することで海水への還元 → 最初に戻る

たぶん、これでOKだと思われます。


魔法による死者復活は……考え方によりますね。

現実的に医療知識を持って来る場合と、何でもあり、魔法とは医療では不可能な奇跡を成し遂げるもの!の場合。後者であれば、最早原理も何もない。そういうものです。


だが、不可能なことがあると考えるとするなら前者を持って来るべきでしょうね。

どちらかといえば私はこっち派です。だって死者の蘇生が可能なら誰も死なないです。

不老ではないけれど不死にはなれてます。死なないとか人口爆発にも程がある。ないない。

ドラゴンも跨いで通っちゃう主人公の某有名な小説はこっちだった気がしますが……如何せん記憶が曖昧なのでそうだった気がするで留めておきます。


医療知識、というと大袈裟に聞こえますが、押さえておく点は怪我が治る流れだけでしょう。

正確にいえば違うでしょうが、病気も大きく考えれば体内で起こる怪我なので雑にここに含んでしまいます。ええ、語り出すと収拾がつかなくなるので雑にいきます。

怪我が治る仕組みは、物凄く雑に言えば「怪我」という行為で失った部分の細胞を新しく作り直して「怪我」で穴が開いた部分を埋め立てると考えればいいかと。


それを踏まえて考えると、怪我、転んだとか切ったとかの外傷を治療する魔法とは、実は細胞を活性化させることで細胞分裂を促し、高速で「増えろ!」と命令していることになる。

で、その増えた細胞によって傷を塞ぐ。こんな感じでしょうかね。

この仮定でいくと、傷を塞ぐのは外部からの命令によって頑張って増えた怪我人本人の細胞になる。となると細胞が増やせる状態というのは「生きている」という条件が付く。

死んでる人の細胞は同じく死んでますから増える訳がないってことです。


では、怪我の状態が重傷であればどうなるか。

仮に切れ味よろしい刃物で肩から腹にかけてばっさり袈裟切りされた重傷怪我人がいるとする。

当然ダバダバ出血大サービス中。そして、その血液にはいろいろな成分が流れており、細胞を作り出すのに必要な栄養も含まれている。

ついでに失血とかその他諸々で怪我人本人の体力とかも低い値になっている。

今現在の死に損なっている現状維持が精一杯、とかだと上記治癒魔法は使えるか否か。


否です。無理。

細胞が増えるには栄養がいる、その栄養は血液によって全身を巡っている、と考える。

そうなると大量出血で栄養である血液が体内にない状態の怪我人に、魔法で細胞を活性化させて「傷を塞ぐために新しい細胞を作れ!増えろ!」と命令しても「餌になる栄養がないので無理~!」となり、魔法では怪我が治せないので魔法以外の方法でお願いします、とかになるかと。


しかしそれでは治癒魔法があまりに使えない。そんな訳でハイレベルの治癒魔法は一味違う。

怪我人側に新たな細胞を作り出すだけの余裕がないならそこを補いましょう、です。

まずややこしくなるので、栄養とは生命力です、と仮定。

で、具体的にどうするのかといいますと、取りあえず二択。


治癒魔法をかけている者が自身の魔力を魔法によって生命力として提供する。

治癒魔法で怪我人本人の生命力を回復させる。


といったところですかね。

前者なら、細胞の餌になる栄養の支払先は治癒魔法をかけている者になり、餌はその人の魔力となる。

後者なら、治癒魔法をかけている者の魔力を一旦怪我人の生命力へと魔法で変換する。

これで怪我人本人の生命力、つまり細胞の餌になる栄養が補給されたことで細胞が増えて傷が塞がる。

こんな流れでしょうかね。


例えると……ややこしい気がしますが、一応やってみましょう。

登場人物は、治癒魔法をかける者な上司に、細胞を作るのがお仕事な会社員としましょう。

怪我は壁の穴で、新たな細胞はその穴を塞ぐ為のセメント。

生命力は、セメントの材料でしょうかね。


小さな穴が壁に開いた → 上司は会社員に穴を塞ぐように命令 → 会社員はセメントの材料を確認 → セメントを作り穴を塞いだ

この流れが小規模な怪我です。


大怪我はに二パターン。

大穴が開いた → 上司は急いで穴を塞げと会社員に命令 → 会社員はセメントの材料を確認 → おっと、セメントの材料が大穴から零れ落ちていくのでセメントが作れない → 会社員は上司へ返答「セメント作る材料がないので穴塞ぐの無理」 → 

ここからが分岐。


一つ目は前者、治癒魔法をかけている者が魔力で生命力を補う場合。

「ええい、セメントの材料がないなら私が自腹で出してやるよ!」と上司が差し出してきたセメントの材料を受け取る会社員 → セメントの材料があるならOK、セメント作るよ、穴塞ぐよ → 零れてる部分が塞がったけれど、怪我人本人のセメントの材料は零れ落ちていてセメントを作るには足りないので、上司の自腹で作るよ → 穴塞がりました

こんな感じ。


二つ目は後者、治癒魔法で怪我人本人の生命力を回復させる場合。

「私が大穴から零れたセメントの材料を拾ってくるからセメント作れ!」と上司は零れていくセメントの材料を拾いに行く → 拾われて増えたセメントの材料でセメントを作る会社員、穴塞ぐよ → 零れていた部分を塞いだら、注いでも零れる注いでも零れるではなく、注いだら溜まるに変わって上司の拾う効率が良くなったよ → 穴塞がりました

この流れですかね。わかりにくかったらごめんなさい。


とにかく、新しい細胞を作るという行動は生きているものにしか出来ないので、すでに絶命している人の蘇生はこの条件では無理。

心臓ぐしゃりは言わずもがな。心臓を再生するという行動の間に生きているのかって定義の話。脳味噌も同じく。

とはいえ、心臓がたった今止まった、とかなら医療的な心肺蘇生込みならセーフかな。

心臓が停止したからといって即死亡ではないので。凡そ十分は心肺蘇生で呼び戻し可能域と考えると、まずは心肺停止の原因である怪我を塞ぎ、止まった心臓や肺機能に魔法的もしくは物理的に「動け!」ってな具合で活を入れるとか。

こんな感じで如何でしょうか?


治癒魔法以外の魔法は、攻撃系と防御系は妄想の勝利で。

これを細かくとなれば化け学の化学記号式が出て来るので勘弁願いたく。

難があるのは補助系でしょうか。補助は対象者の身体強化の類でしょうから、またも医療知識がこんにちはですよ。

腕の筋力を活性化 → 腕力がアップ → 攻撃力がアップ

の考え方がきっといる。


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