2話 封印されしもの
誤字脱字あれば教えてください!
異世界転生をしてから5年、俺はカズマという名を
もらいすくすくと育っていた。ちなみに日本のように苗字は無い。俺が住んでいる所はというと、代々フェンリルっていうやつを封印して管理をしている家らしい。っというか今、目の前にフェンリルさんが封印されている部屋があります。
「……中に入ってみますか」
そう言いつつ扉を開けるとそこにはフェンリルさんがいらっしゃいました。
でも安心してください、神々が鍛え上げた鎖で縛ってありその上フェンリルは石化されている。いくら神殺しの異名を持つフェンリルでも解けはしないと思う。
「しっかし、ほんとーにすごいなー」
高さは10メートルくらいで石化していてもわかるくらい大きな牙や爪、体毛も1本1本しっかり判断できそこにいるだけで威圧感を感じられるくらいであった。
ふと、触ってみたくなり文字通り石になっているフェンリルに触れてみる。
長年封印されているとは思えないくらいに表面はサラサラで適度に冷たく気持ちよかった。
とその時、
「おにーちゃん!」
後ろから聞こえたので振り向く。そこには1つ年下の妹、カレンがいた。赤い髪をポニーテールにし、黒い目をキラキラさせている。妹がこういう目をしている時は大抵、何かを頼む時だ。まあ可愛いからいいのだが。
「おにーちゃん、外であそぼっ!」
「うん、いいよ」
返事をして一緒に外に出ようとした瞬間、
「くっ!」
誰かに見られているような気配を感じた。周りを見渡すが先ほどのような気配は感じられない。
「おにーちゃん、どーしたの?」
可愛らしく首をかしげて聞いてくる妹。どうやら何も違和感は感じてないようだ。
「……なんでもないよ、さあ行こうか」
俺は気にしないことにして外に出る
こんな楽しい日々が続くと思っていた
この時までは……………
「鬼さんここまでおいでー」
「まてー」
外に出た俺はカレンと鬼ごっこをして遊んでいた。
(この世界にも鬼ごっこってあったんだなあ)
そう思いながら5才の体で走り続けること30分、異変が起こった。
「うおっ」
ゴゴゴと結構な強さで地面が揺れた。震度3くらいはあるだろうか。急にくると意外にビビる。妹はというと尻餅をついていた。
俺は近づいていって手を差し伸べる。
すると、
「ありがとっ、おにーちゃん」
少し照れながら手を握り起き上がった。なんとも可愛らしいものだ。
(それにしてもさっきの地震はなんだったんだ?)
疑問に思うが今は、
「さあ、もう日が暮れそうだから家に入ろう」
「うん!」
もう一度手を握り、家へと向かった。
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次回は「3話 積み重なる異変、そして……」です!
明日の12時です。お楽しみに!