1話 入学テスト1
久しぶりです。
ここから2章になります。
あれから2年、俺は10才になり学校に通える年齢になった。妹はというとあと1年レイラさんの元で特訓をするらしい。
「さーて、今日はテストだったよな」
そう、俺が通いたいこの学校、スバル学園には入学テストがあって調べてみたのだが魔法のテストだけだった。
そこで俺は良かったーと思ったのだが、俺は気付いた。
俺、魔法使えないじゃん。
そこからというものレイラさんに教わりながら使えるようになった。もともとルリの力を扱う特訓をしていたため簡単に思えたが。
まあ、それはいいとして、学校の準備だ。
「……何がいるんだ?」
ちょっと待て、落ち着くんだ。持ち物って言えば受験票とかいるんじゃねえの?
「まあ、なんとかなるでしょ」
俺はそう思うことにして試験会場であるスバル学園に向かうことにした。
「こんにちは」
入り口のところに立っていた女の人に声をかけられる。多分この学校の先生なのだろう。
「あ、あのーテストを受けに来たんですけど」
「はい、それならこちらを真っ直ぐ行っていただいて右手に試験会場があります」
「ありがとうございます」
「それと、受験票です」
今受験票を貰ったんだけど。なになに……受験番号順は153か。結構多いんだな。まあ、なんなく学園に入れたので良しとしよう。
「さーて、試験会場に行こうか」
周りの景色を眺めながら歩いていく。
「すげえ、広いなあ」
魔法の適正値を測る機会や弓道場みたいなところまであった。多分、的には魔法でもぶつけるのだろう。
そんなことを思っていると試験会場に着いた。
「……入るか」
いかにも入りづらい雰囲気を醸し出している扉をくぐるともう何人か集まっていた。俺が入るとすぐに先生らしき人が来て説明を始めた。
「えー、この学校でのテストは3次試験まであります。一つ目は魔法の適正値を測ります。そこで一定以上の適正値に満たなければそこで終了です」
うん、普通の試験って感じだな。さて、続きを聴くか、
「二つ目は魔法の実践です。このテストでは魔法の威力、コントロールなどが見られます。ここでも同じでその成績が満たなければ終了です」
「三つ目は対人戦を行います。そこは先生である私、ハルカが相手になります。そこでは私の判断でランクを決めることになります。しかし安心してください。決して贔屓などはしません。以上で試験は終了となります。何か質問はありますか?」
「あのー、ランクってなんですか?」
誰かが質問した。まあ、その辺については詳しく聞いておきたいかもな。
「はい、ランクというのはクラス分けみたいなものです。この学校にはS,A,B,C,Dという順にクラス分けがされています。それを決めるのが3次試験ということです」
「ありがとうございます」
「さて、もう質問はいいですか?では試験を開始しようと思います!」
先生の元気のいい声が会場に響き渡った。
成長したカズマはどうでしたか?
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次回は6月2日になります。お楽しみに!