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10話 カズマの覚醒

1日で1000pv突破!

いやーすごい進歩です。これもみなさんのおかげです。ありがとうございます。

今日は結構話が動くと思います。個人的には好きな話になりそうです。

それではどうぞ!

ザンという音が森に響き渡った。Dが振り切ったことで木も切れていた。

辺りに砂埃が立っていて未だにカズマの姿が見えない。だがDは急に後ろへと飛び再び剣を構えた。もう終わったと思っていたレイラとカレンは驚いた。特にレイラは、


「なぜ?カズマくんを倒した瞬間魔法が解除されるようにしておいたのに」


そう、このドッペルゲンガーはカズマが意識を失うと消えるようになっていたのだ。しかしDがまだ戦闘状態ということは、


「カズマくんはまだ倒れてないというの?!」


まさかと思い砂埃がある方を向く。すると少しづつカズマの影が見えてきた。完全に砂埃が無くなるとやっとカズマの顔が見えるようになった。そこにはいつもの優しいカズマはいなく、


「やってくれたじゃないか」


明らかに違うオーラを放ちながらカズマが言った。

しかも切られたはずの腕はしっかりと繋がっており傷一つ付いていなかった。


「おにーちゃん?」


カレンが呼びかけるが聞こえていないのか


「さあ、まだ対人戦は終わってないぜ」


そう言った瞬間カズマの姿が消えていた。ドカン!と音がしたかと思うとDが軽く吹っ飛ばされていた。


「どうした、こんなものか」


再び砂埃が舞っている方向に向かってそう告げた。だがまだDは諦めていないのかカズマの背後を取り仕掛けてきた。


「次元の境界 (ディメンション・スラッシャー)!」


そう叫ぶと再び剣を振る、しかしまだカズマは前を向いている。


「おにーちゃん!」


我慢ができなかったのか思わず声を上げるカレンだが、そんな心配はいらなかった。Dの剣はカズマに触れる前に止まっていたのだ。


「次元の城壁 (ディメンション・ウォール)」


静かにそう言うとDの方へ向き、


「この技は半径3メートルを支配している。お前の力では俺に触れることもできない……死ね」


自分がされた苦痛を2倍3倍以上に返すようにこの技を繰り出した。


「次元の扉 (ディメンション・ゲート)」


その瞬間空間に穴が空いたかと思うと一瞬にしてDはその中に吸い込まれていった。


「この穴は異空間へと繋がっていてここに入ったら最後、絶対に帰ってこれない」


カズマは自分の技に解説をすると役目を終えたかのようにばたりと倒れた。


「おにーちゃん!」


カレンが駆け寄って息をしているかを確かめると寝ているだけだとわかった。ふう、と一息つくと


「レイラさん、おにーちゃんはどうしますか?」

「そうねえ、今日は泊まっていきなさい。布団を用意しておくから」


そう言うなり家に入っていった。

それからというもの10分くらいするとドアが開き、


「さ、入って」

「はい」


カズマを運ぶのを手伝ってもらいながら中へ入った。










その日の夜レイラは一人起きていた。


「あれはなんだったのかしら」


あれとはカズマの異常なまでの戦闘能力だ。それに切れていた腕も治っていたのだ。

この世界には治癒魔法は存在するが切れた腕を瞬時に直すような魔法はない。少なくとも丸一日は必要だろう。だが、それを数十秒でやってのけたカズマは何者なのだ。


「もしかして……」


フェンリルが宿主の命の危機を察知して強制的に意識を乗っ取ったのかもしれない。だが、ここでまた問題が出てくる。あの異常なまでの戦闘能力だ。意識が変わったところであれほどまでに変わるとは思えない。


「……あれが全ての能力を使えるようになったカズマくんの姿なのかしら」


そうなるといくら私の魔物創造 (デーモンクリエイト)でも勝てないと思う。


「これは様子を見るしかないわね」


カズマのこともわからないがそれと同じぐらい妹のカレンのことも気になっていた。


何かとてつもない気配をカレンから感じることがあるのだ。


「まあ、気にしていてもあまり意味ないわね」


独り言を呟くと布団に入り眠りについた。





ありがとうございました。

今回主人公ではなくレイラ目線を少し書いてみたのですがどうでしたか?

感想とブックマークをよろしくお願いします。

次回は明日か明後日の12時です。

お楽しみに!

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