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9話 妹と一緒に!

こんにちは!

いきなりですがブックマークが急に増えてきて嬉しいです。本当にありがとうございます。

これからも頑張っていくつもりなのでよろしくお願いします!

今回はかなり長くしたと思います。

「おにーちゃん、起きて!魔女さんの家いくんでしょ!」

「うーん」


目をこすりながら時計を見るとまだ6時だ。よっぽどの早起きの人でなければこの時間帯はきつい……寝るか。


「もう、寝ないでおにーちゃん」

「わかったって、そんなに揺らすな」


今度はしっかりと起きて


「おはよう、カレン」

「うん!おはよう、おにーちゃん」


軽く挨拶をして「よいしょ」と言いながらベットから降りた。


「さあ、準備をしようか」

「もう準備は完了しているであります!」


昨日の俺みたいにビシッと敬礼をして宣言している。

(どんだけ楽しみにしてるんだよ、なあルリ)

(すーすー)

寝てるし、まあ昨日はいろんなことあったしな。このまま寝かせておくとするか。

とそんなことより妹がウキウキと遠足早く行きたいなみたいに待っているところを見たら俺まで急がないといけないように感じてくる。


「まあ、準備って言ってもそんなに持ってくのはないんだけどな」


持ってくものといえば剣と水筒、そしてやる気と根性ぐらいだけだと思う。


「おにーちゃん、準備できた?」

「うん、できたよ」


俺がそう言うとその言葉を待ってました!という感じで、


「じゃあ、魔女さんのお宅に出発進行!」

「お、おー」


こうして俺とカレンは森へと歩き始めた。










「やっぱこうなるんだな」


森の道を進んでいるとゴブリンがぞろぞろいた。そしてこちらを見つけると昨日のお返しだとばかりに囲んで睨みつけてくる。ゴブリンの中には弓や剣、槍を持っているやつもいた。


(これは厄介だぞ、ルリどうする?)

さっき起きたばかりのルリに聞いてみると

(妹を守りながらだときついとは思うが見捨てる気はさらさらないのだろう?)

(当たり前だ、絶対に守りきる。だからルリも力を貸してくれ)


この状況で使える技は………って俺一つしかできないじゃん。あれの範囲攻撃でも周り全て切れちゃうんだよな、妹まではぶった切りたくはないし。

うーんと悩みたいところだが今そんな猶予は無い。この考えている間にも包囲網が出来上がってきている。仕掛けるなら今しかない。

だが、どうしたらいいんだ。


(何を悩んでいるのだ?妹に抱きつきながら次元の境界 (ディメンション・スラッシャー)を横に振っても妹には当たらぬぞ?)

(それを先に言ってくれ!)


でも、解決策は見つかった。あとは実践するだけだ、

そして俺は妹に呼びかける。


「カレンすまん。すぐに終わるからな」

「えっ、おにーちゃん?!」


急に抱きついた事に驚いているのだろう、顔を真っ赤にしている。だがそんなことは今考えていられない。

顔を前に向けると既に包囲網は完成している、もう後がなくなった。


「よしいくぞ、次元の境界 (ディメンション・スラッシャー)!」


ブオンと音がして昨日よりも広範囲に効果が及ぶ。この攻撃だけでほとんどの数が倒されていた。


「カレン、行くぞ」

「う、うん」


そして俺とカレンはゴブリンの群れを抜け出し走り去った。










「はあはあ、ここまでこればいいだろう」

「う、うん。それにしてもさっきのゴブリンはびっくりしたね」

「うん……」


そう、本来ゴブリンは知能が低く復讐や包囲網など扱えるわけがないのだ。何かこの森で起こっているのかもしれない。

(レイラさんに聞いてみたほうがいいのかな?)

そんなことを考えていると、


「さ、行こうおにーちゃん」

「そうだな」


また歩き出す俺たち、10分くらい歩くとようやくレイラさんの家に着いた。


「こんにちはー」

「こ、こんにちは」


二人して挨拶すると、


「ふふ、やっと来たのね。待っていたわよ」

「す、すいません。ちょっと色々ありまして」

「ねーおにーちゃん、この人が魔女さん?」


「あら、今日は妹さんもご一緒ですのね」

「はい、えっとこの人が魔女のレイラさんだよ」

「初めまして、私はカレンって言います」

「初めまして、こちらこそよろしくね」


お互いに挨拶し合っている。案外仲はいいのかもしれない。


「カレンちゃんは特訓するの?」

「いえ、おにーちゃんを見てます」

「そう、それならカズマくんとカレンちゃんはちょっと先に行っててくれる?」

「はい」


レイラさんに言われた通り俺とカレンはドアを開け外に出ようとした。と、その時


「この急激な変化はいったい」


レイラさんの焦っている声を感じた。だか、声が小さく聞こえなかった。


「レイラさん?」

「ん、ああごめんね行こうか」


何かを隠すように声をかけて先に行ってしまった。


「なんだろ、まあいっか」


俺は気にしないことにして後を追った。昨日の戦いの場所までくるとレイラさんは振り返ってメニューの発表をした。


「今日は対人戦をやってもらうわ」

「対人戦?相手はどこにいるんですか?」

「それはね私よ……とでも言うと思った?」


なんだそれ、俺をからかっているのか?


「この子の相手をしてもらうわ」


そう言って昨日と同じく右手を前に出す。そして黒いものが集まりだして人のような形のものを創っていく。その姿はというと、


「お、俺?」

「そうよ、まあドッペルゲンガーって知ってる?」


よくわからないけど真似とかするやつだったっけ?


「さあ、自分相手にどこまで戦えるかな?」

「質問なんですけど、そいつは俺と同じぐらいの強さなんですか?」

「ええ、昨日のカズマくんのデータを見て創ってみたのよ」


昨日の俺か、こりゃあ負けられないな。


「よし、いくぞ!」


剣を取り出しつついつも通り気合いを入れると走り出したところで俺は驚いた。全く同じ速さで向こうの俺も走り出したのだ。それだけならまだいいが、


「「次元の境界 (ディメンション・スラッシャー)!」」


今度も同じように技を繰り出した。威力は同じ、このままじゃきりがない。かといってわざわざこちらが慣れない動きをすると一気に攻め込まれる可能性がある。


俺が焦り始めた瞬間、昨日のドッペルゲンガー略してDが走り出した。


「次元の境界 (ディメンション・スラッシャー)!」


「ぐわっ」


軽く10メートルは吹っ飛ばされた。背中が木にあたりどかんと音がする。骨がミシミシと言っている気がするが今はそれどころではない。


外野の方では妹が俺の体を心配してかレイラさんに止めさせるよう話しかけているがやめる気はなさそうだ。


「よそ見をするな」

「えっ」


前を向くとDが目の前にいた。それも剣を構えている、そしてなんのためらいもなく縦に振り切った。


「がはっ」


腕が切れた。痛みのせいで何も考えれなくなってきた。意識が朦朧とする。


「まだだ」


もう一度剣を構えると同じように剣を振ってきた。そこで俺は気付いた。俺の中で何かが弾ける音を。

その音を聞いた瞬間、俺は意識を乗っ取られた。




ありがとうございました。

また意識がなんかなったようですね。どうなるんでしょうか?

それはさておきブックマークと感想よろしくお願いします。あと、評価とかも。

次回もできるだけ早く投稿します。

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