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娘の里帰り  作者: みるく
1/1

娘は高速バスで帰ってくる

 高速道路のサービスエリアで、沙織はトイレに走った。

 そして肉まんを買って、急いで席についた。車内はカップラーメンの匂いがするが仕方ない。

 確か冬の行列でカップラーメン禁止の現場があったな。沙織はそんなことを思い出して、肉まんに食らいついた。

「お手洗い行けました」

 親にメールしたが、まだ海老名だ。仕事で来たことがあるが、神奈川の筈だ。

(まだ神奈川だよ、おい。)

 沙織は心の中で呟いて、携帯に目を落とした。

「大変だよー」

 本音をマイクロブログに投稿し、今度はフェイスブックの友人一同の近況に目を通す。大体皆帰省している。沙織の夫も明日の便で香織の実家に来ることになっている。


 何のために帰るかと言えば、自分の好きなアイドルのカウントダウンコンサートなのだが、決断したのが直前とは言わないまでもギリギリだったので、バスしか取れないと思いきや、成田から関空までの便は残っていた。

 くそっ。夫と共に飛行機にすれば良かった。と思っていたら、この世のものとは思えないほど絶景の富士山が見えた。

 ラッキーだ。ドライブだと思えば良い。

 沙織は何度もシャッターを切って、隣の人と「綺麗ですね」と微笑みあった。雲一つない快晴の空に、白い富士山が映えた。

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