あとがき
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます!
本作は一応、作者の処女小説となります。
テーマは単純に――
・三人称で書く
・完結させる
の二つだけでした。
三人称というテーマは……現状、問題点の洗い出しに努めているところです。なんとも不甲斐ないことで真に申し訳ない。やはり、同時進行で書いてた一人称の方が、遥かに楽に感じました(苦笑)
終わり方も人によってはぶった切りと感じるかな?
あまりゴチャゴチャさせず、あっさり目としたのですが。
『小説家になろう』作品ではよく醤油とか味噌がでてきます。
作者はそういう展開が大好物です!
どうも批判的立場と思われてしまったようなのですが……「いいぞ! いけいけ! もっとやれ!」なテンションで楽しむほうです。
むしろ「異世界で味噌とか醤油は無理だし!」みたいな意見のほうが好きではありません。
まあ、流石に……どんな作品でも大歓迎とまでは思いませんが。たまーに「いや、この作品にその方向はいらないよね!?」と思うことは無くもないです。
「いけるし! 異世界でも味噌と醤油展開アリだし!」というのが本作のスタート地点なのですが……予想以上に大変でした。
ちなみに作者はスタート地点で「味噌と醤油は大豆でつくる。発酵食品。麹とかいうのを使うのだ」ぐらいしか知識がありませんでした。
そこでテーマに――
・自分でも良く理解できていないことを他人に説明する
・専門家さんに及第点を、少なくとも荒唐無稽と言われない程度にはする
の二つが追加となりました。
それだけで止めとけばいいのに――
・ついでだからガチ中世ヨーロッパの許容範囲を問おう
というテーマも追加。
おそらく、これが迷走の原因です(苦笑)
下調べは別口の転生物用のを流用で、やらなくて済んだのですが……思わぬ問題点が。
はっきりした文明レベルを明示する必要はあったのですが、中世の風景にしなければならなくなりました。
『裏』にも書きましたが、作者のイメージは王城でも一階部分は土間です。
もう、これだけで人によって違うはずです。
うかつに土間などと言ってしまうと「なんだか変わった異世界だな。これは区分的には古代とかの、遅れた文明なのかな?」と思われてもおかしくないし、間違ってもいないはずです。
「中世の王城だろ? 床は大理石かなんかのお高い材料で、綺麗になってるんじゃないの?」と思う人もいるだろうし、それも間違ってはいないはずです。
ありとあらゆる場面が該当しました。
第一話などでは情景描写で現在の十倍近くの量が!
これでは読者さんが辛いはず! ただでさえ作者は下手なのに!
そこで作者が下したのが「よし! 情景描写なしでいこう! その方が読者さんの平均的中世風景となって良いはずだ!」という小説にあるまじき決定!(苦笑)
(その余波で第一話は過酷なダイエットとなりました。地の文さんの様子がおかしいのですが、どこを直せばよいのやら……)
理想は「中世という異世界に読者を誘う」なのですが……まあ、たぶん、できてないですね。今後の課題です。
最後に結論を――
異世界でも味噌と醤油はつくれる!
……こともあります。
やはり、少しギミック入れないと厳しいかな(苦笑)
長くなってしまいました。それでは今回はこの辺で……
それではまた! 作者の作品で!




