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目覚めたら  作者: 三杉 怜


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1

 ぎぃ…


 その白い空間とは不似合いな、随分と建て付けの悪い音と共にその木製の扉は開いた。

 一歩踏み込むとそこは薄暗い石の部屋。

 奥の暖炉に薄暗く照らされたその部屋には、何かを特定出来るような特徴的な物はなかった。

 煌々と燃える暖炉と一組の応接セット。

 そしてただ1匹、暖炉にの火に赤く照らされた猫が丸まっているだけ。


「なぁ…」


 物憂げに顔を上げた猫は小さく鳴く。


「ここは…」


 答えを期待した問いではなかった。

 だが、零した声と共に辺りを見回す男に、声をかけるものがあった。


「やぁ」


 声の方を向けば猫がにんまりと笑みを浮かべていた。


「珍しいお客さんだ。ようこそエティースールへ」

「エティ…?」

「エティースール。君たち風に言うなら“異世界“かな?“この門をくぐる者、一切の己を捨てよ“ってね」

「地獄門かよ」

「いやいや、希望は持っていってくれて構わないよ。なりたい己になれる場所、それがエティースール」


 立ち上がった猫はゆったりとした歩調で男の元に歩み寄ると


「まぁ座りたまえよ、そんなに上で喋られては首が疲れていけない」


その小さな頭で男の足をソファの方へと軽くおす。



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