タイトル未定2025/05/11 23:18
Hな谷川さんはピュアな変態さん。彼が町を歩くとラッキーHが付いてくる。仕事先で、ホームセンターで買い物の時に、はたまた髪を切りに来ただけなのに、ついムフフなことが起きてしまう。
あまりにもピュアなために時には痛い目に遭うこともあるけど、どこか憎めない男のちょっとHな話し。
今日Hな谷川さん一家は実家へ帰省します。Hな谷川さんの実家は、お隣群馬県の山間部の猿ヶ京で、鄙びた温泉町の一角で温泉宿を営んでいます。猿ヶ京温泉は名湯で、風情のある温泉街なのです。
今は10月の後半です。お正月でもなくお盆でもなく法事でもないのに急に呼び出される事になり、Hな谷川さん家はてんやわんやの大騒ぎです。出かける段になっても中々支度が整わず、奥さんも娘さんも不機嫌マックスに達しようとしています。
どの服を着て行こうか、向こうではどの服を着ようか、奥さんも娘さんも下着姿のまま部屋の中をウロウロしています。すっかり色気づいてきた娘さん、ジュニア向けのちょっとおしゃれなブラとパンティを身に着けています。淡いピンク色のベースに、レースとフリルをさりげなくあしらっています。普段は、そんな姿をHな谷川さんの前に晒す事などありません。当然一緒にお風呂へ入るなんて事もありません。従って、娘のあられもない姿に、ドキドキワクワクしてしまうHな谷川さんですが、怒られるのであんまりじっと見る事はせず、チラチラと見るようにしています。
一方、奥さんは女性らしさをアピールする補正下着を身に着けています。ベージュの補正下着は、好ましく思うマニア多いのでしょうが、Hな谷川さん的にはあまり感心を持てるものではないようです。そんな2人の姿を朝から堪能できたHな谷川さんは、突然の実家からの呼び出しも悪くないかなと思うのでした。
先に支度を済ませ、車で待つHな谷川さんは、段々と実家の事が気になりだしました。
「うーん、こんな時期になんの用だろう・・・」
その時、背筋に悪寒が走りました。
「あっ!もしかして・・・」
実家から連絡のあったのは、四日前の事。仕事から戻って食事を済ませ、テレビを観ていた時、Hな谷川さんのケータイが鳴りました。誰だろうと見ると、実家からでした。
Hな谷川さんには、3つ違いのお姉さんがいます。お姉さんは実家で温泉宿を切り盛りしています。そのお姉さんからの電話でした。
「もしもし・・・」
「もしもしじゃないわよ。なんですぐに電話に出ないのよ?」
「え?電話?」
「そうよ。着信履歴見てないの?」
お姉さんはご立腹のご様子。Hな谷川さんはケータイを辿って着信履歴を確認しました。確かにお姉さんからの着信がありましたが、1件だけです。他にはありません。
「文ちゃん、1件しかないよ」
「そうよ。これが2回目だからね」
Hな谷川さんは、お姉さんがすごい剣幕で言うので、さも何度も掛けてきたのかと思って訊いたのですが、肩透かしを食った気分になりました。Hな谷川さん、実はこのお姉さんに子供の頃から頭が上がりません。姉弟と言うよりも親分と子分の間柄と言った方がしっくりくる関係なのです。Hな谷川さんの性の目覚めはこのお姉さんによって開眼していったのです。
「ねえ、洋太、今週末こっちへ来られる?」
優しく遠慮がちに言っているように聞こえますが、これは命令です。因みに、Hな谷川さんの名前は洋太と言います。お姉さんの名前は文乃です。なので、Hな谷川さんは子供の頃から文ちゃんと呼んでいます。
「ええー、そんなぁ。いきなり言われても・・・」
「何よ、アタシの命令が聞けないって言うの?」
やはり命令でした。
「だって、ボクにも仕事があるんだよ」
「そんなの知らないわよ。断りなさいよ。アタシのご褒美、要らないの?欲しくないの?」
どんな内容なのか分かりませんが、文乃さんは巧みに飴と鞭を操ってきます。ご褒美と聞いて、Hな谷川さんの脳内に妄想が沸き起こってきました。Hな谷川さんは子供の頃から文乃さんの調教を受けてきました。それ故に、初めての性の対象は文乃さんでした。思春期の頃の夜のおかずは、専ら文乃さんだったのです。文乃さんと一緒にお風呂に入ったり下着をこっそり引っ張り出しては、堪能するのが日常だったのです。一緒にお風呂に入ると言っても温泉宿なので、お客さんがいなくなってからでないと入れません。必然的に一緒に入いる事が多かっただけです。そして、大きな浴場ですので、離れているとお互いに殆ど分からない事の方が多かったようです。
Hな谷川さんの脳内には、文乃さんの下着と温泉に浸かる姿がはっきりと浮かんでいます。電話しながらHな谷川さんはにんまりするのでした。
「ご褒美、いるうー」
無意識のうちにHな谷川さんはそう叫んでいました。
「決まりね。じゃ、待ってるから」
はっきりと用件も言わず文乃さんは電話を切ってしまいました。
「あれえ?文ちゃん、なんの用だったんだろう?」
しかし、ここで問題が浮上しました。Hな谷川さん1人だけならいいのですが、奥さんと娘さんに黙って行くわけにはいきません。かと言って、いきなり今週末に実家へ行くと言ってみた所で、反対されるのも目に見えています。Hな谷川さんはどうしようか悩みました。悩んだ末、正面からぶつかる事にしました。
「あのー、今週末って、ヒマかなあ?」
食事の時、さりげなく切り出してみました。はあん?とHな谷川さんを睨みつける奥さんと娘さん。
「いや、だから、あの、なんと言うか、ヒマだったら、ボクの実家に・・・」
声が小さくなるHな谷川さんに、なんだって?と奥さんと娘さんが凄みを利かせます。
「いや、イヤならいいんだ。ボク一人でも」
「だから実家が何?なんなの?」
Hな谷川さんが奥さんに詰め寄られ、ぼそっと言いました。
「ですからね、実家から帰って来いって言われてるんですけど」
なんですってー!と奥さんと娘さんが叫び声を上げました。
「やっぱり無理ですよねえ。だから、ボク1人で、」
行くに決まってるだろ!温泉入り放題じゃねえか、このやろうと奥さんがHな谷川さんの胸倉を掴んで振り回します。まるで反社の人のようです。
「分かった、わがっだ、ぐるじーーーー」
顔が青くなったHな谷川さんがうめき声を上げました。
「ゴホッ、ゲホッ、じゃ、OKなんだね。そう返事していいんだね?」
コクコクと奥さんと娘さんが頷いています。
そして、週末を迎えたのでした。
Hな谷川さんが車に乗り込んで、1時間が経ちました。まだ奥さんと娘さんが出てくる気配がありません。
「あれえ?何してんのかなあ」
心配になり、Hな谷川さんが家に戻って玄関の扉を開けると、
どたどたどたどた。
廊下の向こうから、なぜかまだ下着姿のままの奥さんが駆けてきました。しかもさっきまで補正下着を着ていた筈が、何故か赤いパンティとブラになっています。
「え?あ?何?嬉しい・・・いやいやいや」
どいたどいたどいたと思いっきりHな谷川さんを邪険にして奥さんはそのままトイレに駆け込んでいきました。なんだトイレかと思っていると、再びどたどたどたっと地響きがします。今度は娘さんが奥から掛けてきました。やはり下着姿です。奥さん同様、さっきとは別なパンティとブラを着けています。淡いブルーのストライプの、少女らしいコットンの下着です。
「うおおお、なんやそれ?」
驚き過ぎてHな谷川さんは思わず関西弁になりました。
どいてどいてどいてとやはり邪険にされるHな谷川さん。娘さんもトイレだったようで、奥さんの入っているトイレのドアを激しくノックしています。
しかし、中から激しくノック返しにあり、娘さんは股間を抑えてじたばたしています。あろう事か、Hな谷川さんの股間が膨らんでしまいました。
理性のヒモが限界に近いと思ったHな谷川さんは、再び車に避難しました。
しかし、あの能力はしっかり発動しており、2人の姿は網膜に焼き付けてあります。さらに三十分ほどして、ようやく奥さんと娘さんは家から出てきました。しかも大きな荷物をそれぞれ二つも持って。
予定の出発時刻よりも1時間遅れて出発です。土曜日のお昼前。天気がいい事も手伝って、道路には行楽地へ向かう車の列ができています。地元の強みを活かして、農道や裏道を駆使して、高速道路のインターまでするっとやってきたHな谷川さんは、ETCの入り口から颯爽と駆け込んでいきます。高速の本線もまあまあの混雑を見せていますが、下の道よりも流れているようです。後部座席に乗り込んだ奥さんと娘さんは、まだ着るもので揉めています。いい加減どうでもいいだろそんな事とHな谷川さんは思いますが、間違っても口には出しません。そんな恐ろしい事、考えただけでも・・・
1時間ほど走った所で、トイレ休憩にとサービスエリアに入りました。奥さんと娘さんは一目散にトイレに駆けて行きます。Hな谷川さんもさっさとトイレを済ませて、自販機のコーヒーを買って一息ついていると、また慌ただしくドスドスと地面を踏み鳴らしながら2人が帰ってきました。余程慌てていたのか、奥さんと娘さん、胸がはだけています。まるで誰かに襲われて犯されたかのようです。それを見たHな谷川さん、目が点になりました。隣の車の人も怪訝な顔で見ています。ケータイを手に取り、今にも警察に通報しそうです。
すると、奥さん、へへへ、そこで転んじゃってとケラケラ笑いながら言いました。娘さんも同様に奥さんの真似をするかのように転んだそうです。2人とも痛みを堪えて笑っています。それを聞いた隣の人もホッとして、ケータイをしまいました。
そそくさと車に乗り込む2人を見守り、Hな谷川さんは車を発進させました。サービスエリアを出てすぐに、後部座席でガサガサと言う音が響いてきました。Hな谷川さんはなんだろうと思いましたが、運転に集中しようと前を見ています。でもガサガサ音は止まりません。なんとかルームミラーを駆使して、後ろを見てみると、なんと奥さんと娘さんがまたもや下着姿に!!!ドキドキするHな谷川さん。
「な、な、な、何をしているの?」
動揺しながら訊いてみました。返ってきた答えは、着替えてると素っ気ない物でした。
チラチラとルームミラーを見るHな谷川さんは気付きました。出かける前、てんやわんやの大騒ぎをしている時、奥さんはベージュの下着だった筈。そして娘さんもブルーのストライプだった筈。それは網膜に焼き付けた映像でも確認をしています。
しかし、今2人が身に着けている下着は、それとは全く別のものでした。どうやらまだ家でのことが続いているようです。
「おっと、危ない危ない。運転に集中!集中!」
ほどなくして下着も決まったようで、後ろの2人も静かになりました。そこからは道路もスムーズに流れ、昼過ぎには実家の温泉宿へと到着しました。
車が到着するとすぐに文乃さんが宿から飛び出してきて、
「おっそーい!車は裏に停めて、すぐに来て!」
まくしたてる文乃さんに3人は頷くことしかできません。
「はーやーくぅー」
煽る文乃さんにHな谷川さんは慌てて車を移動させましたが、車を停めるよりも早く文乃さんがやってきて、3人の手を引っ張って裏口へ入って行きます。
「文ちゃん、荷物、荷物!」
Hな谷川さんが叫びます。
「そんなの後でいいわよ」
聞き入れてくれません。文乃さんは、従業員のロッカールームへ3人を入れ、これに着替えろと従業員の制服を渡しました。
「え?文ちゃん、これって?」
「あれ?言ってなかった?洋太、アンタこの週末手伝うって」
そんなの聞いてないよって顔で奥さんと娘さんがHな谷川さんを睨みつけます。
「だから、僕だけって、言ったのに・・・」
言い訳をしようとしましたが、凄い形相の2人にそれ以上言えなくなりました。仕方なく3人は着替え始めました。Hな谷川さんが着替えていても構わずに娘さんも着替えています。奥さんは全く意に介していません。Hな谷川さんもチラチラっと2人を見ます。2人とも見覚えのない下着を身に付けています。Hな谷川さんが道中を辿って、
『あ!あの時!』とサービスエリアでのことを思い出しました。何故2人が服をはだけて戻って来たのか。それはトイレで着替えていたのでした。
『でも、なんのために?』
すると、いきなり2人が全裸になって、ぷるんぽよんとその裸体をHな谷川さんに晒しています。そしてまた新しい下着に着替えています。ど、ど、どう言う事?
それはHな谷川さんがいくら考えても分かりません。2人には2人の狙いがあったのでしょう。因みに、奥さんは薄いブルーのコットンのパンティとお揃いのブラ。娘さんは、アニメのバックプリントのパンティを履いています。今時流行りの馬の顔をした女性がプリントされています。Hな谷川さんはそれもしかと網膜に焼き付けました。
着替え終わるのを見計らったかのように文乃さんが3人を呼びに来ました。実家の宿は、最大5組のこじんまりとした温泉宿です。それがこの時期には珍しく、5組の予約客が入ったのでした。そこで、文乃さんがHな谷川さんに白羽の矢を立て、実家へ呼び戻したのでした。
「じゃまずはお腹作っちゃおっか。あっちに用意したから食べちゃって」
案内された小部屋に料理が並んでいます。お客さんに出すものに比べたら、盛り付けなど少し雑ではありますが、内容は見劣りしないものばかりが並んでいます。すぐに奥さんと娘さんが貪り着いています。ムリもありません。下着を選ぶことに時間をかけすぎて、朝から何も食べていないのですから。負けじとHな谷川さんも続きます。
「はあ、幸せ」
などと一息ついていると、文乃さんがやってきました。
「食べた?食べたね。じゃ、仕事、仕事。まずは自分たちの使った食器を炊事場に持って行ってね。それが終ったら、宴会場の設営やるから、広間に集合!」
仕切りまく文乃さんに奥さんと娘さんもたじたじです。しぶしぶ従うしかありません。文乃さんの指示の元、3人は慣れない手つきで配膳していきます。初めはしぶしぶだった娘さんがコツを掴んだのか、楽しそうに皿や箸を並べていきます。文乃はそれを満足気に見ています。
「はい、終ったら次行くよ!」
続いて行ったのはお風呂場です。天然温泉でかけ流しを謳い文句にしていますが、掃除は必要です。お客さんの入浴時間まであまり時間がありません。
「はい、洋太は男風呂ね。2人は女風呂をこれで擦ってね」
デッキブラシを渡され浴場へ。家の風呂場も陸に掃除した事のないHな谷川さんは、掃除を始めてすぐに息が上がっています。
「ひいひいはぁ」
「何よ、だらしないわね。ちょっと貸しなさい」
文乃さんがたデッキブラシを奪うように取り、腰を入れて床を擦り始めました。すると文乃さんの下半身に水が跳ね、白い作業着を濡らしていきます。それをジッと見るHな谷川さん。それもその筈。濡れた事で作業着の下の下着がくっきりと浮かび上がったのです。
文乃さんの下着は、黒。端にはフリルが入っていて大人っぽいショーツです。
『ぶ、ぶ、文ちゃーん』
あまりにも久しぶりに、文乃さんの下着とのご対面に、Hな谷川さんは心の中で絶叫しました。
「こら、洋太。何ニヤニヤしてるの。ご褒美はまだ早いよ」
再びデッキブラシを渡して文乃さんは、女風呂の方へ行ってしまいました。
「ちぇっ。もう少しだったのにな」
お尻の部分だけで、正面が見えなかったのが残念だったようです。仕方なく掃除の続きを始めました。
一方の奥さんと娘さんもやはり水が跳ね、全身びしょぬれになっていました。
「あらあら、大変ね。もう少し頑張ってね」
男風呂からやってきた文乃さんが励まします。娘さんはなんだか楽しそうです。女湯は大丈夫と判断した文乃さんは、再び男風呂へ戻ると、Hな谷川さんに露天風呂の掃除を命じました。Hな谷川さんは戻ってきた文乃さんに期待しましたが、下半身はすっかり乾いていました。
それからせっせと露天風呂の掃除を終え、文乃さんにその旨を伝えると、今度は正面と中庭の掃除を命じられました。今度は竹ぼうきに持ち替え、3人で掃き掃除を始めました。そのうちに最初のお客さんたちがやってきました。
ほうきを持ったHな谷川さんが小さな声でいらっしゃいませと言うと、奥から文乃さんが飛び出してきて、Hな谷川さんの脇腹をどーんと突いて、耳元で、
「声が小さい!もっとはっきり!」
と囁きました。ビクッとしながらもHな谷川さんは、いらっしゃいませと大きな声で言いました。びっくりしたお客さんに頭を下げながら文乃さんが奥へと案内していきました。
その後は、Hな谷川さんが食器の整理と洗い物を担当し、奥さんと娘さんは配膳係を任されました。
次々とやってくるお客さんに文乃さんが忙しなく走り回っています。その緊張感が、炊事場の端にいるHな谷川さんにも伝わってきました。宿には、文乃さんの他に、調理担当やフロア担当の人もいますが、到底収まらないくらいの忙しさになってきました。
料理が運ばれ入れ替わりに空いた食器が戻ってきます。Hな谷川さんがフル稼働で洗い物をし、娘さんから空いた食器を受け取ります。ここでも娘さんはとても楽しそうです。こういった仕事をするのは初めてなので、刺激的なようです。
2時間ほどピークが続き、みんなへとへとになった頃文乃さんが言いました。
「さあ、休憩しましょ。でも交代でね。洋太、アンタは後ね。そのまま食器の片づけをしてちょうだい」
文乃さんにそう言われて、Hな谷川さんはしゅんとしながら、しぶしぶ皿を洗い始めました。奥さんと娘さんは、嬉々として食事をしに行ってしまいました。その後ろ姿を、Hな谷川さんは恨めし気に見つめています。すると、文乃さんがHな谷川さんの隣にやってきて、一緒に食器を洗い始めました。
「ねえねえアンタさ、最近奥さんとはどうなのよ?やってる?こっちの方」
と言っていやらしい手付きでHな谷川さんに笑いかけてきます。炊事場には、文乃さんとHな谷川さんの2人きりです。
「え?うーん、ぼちぼち・・・」
曖昧な答え方をするHな谷川さんに、文乃さんはいきなり股間を掴み、
「けっ、使ってねえのかよ。だらしがねえなあ。アタシが使ってやろうか?」
とニヤニヤしながら言いました。
「ぐっ、痛い、痛いよ文ちゃん」
Hな谷川さんが悶えながら言います。
「ええ?アタシのご褒美が欲しかったんじゃないの?」
文乃さんがさらにぐいぐいと股間を握ってきます。
「そ、そ、それは・・・」
「じゃさ、今夜、12時、女湯に来なよ。いいね」
「ふえっ?い、い、いいの・・・?」
そう言うと文乃さんはHな谷川さんの股間を放して炊事場を出て行きました。
「え?文ちゃん?むふふふふ」
がしゃーん。妄想のあまりHな谷川さんは、皿を落として割ってしまいました。その音を聞きつけて文乃さんが戻ってきました。
「あ、お前、それ高いんだぞ。弁償な」
それだけ言うとすぐに出て行きました。
「ええええ、でもいいや、文ちゃんの、うふふふふ」
叱られたことよりも、ご褒美のことえ頭がいっぱいなHな谷川さんは、いやらしい笑いを炊事場に響かせるのでした。
暫くして、炊事場のみんなが戻ってきました。奥さんも休憩してきなよと言って、その場を代わってくれました。Hな谷川さんは文乃さんの熟した体を想像しながら、控室に向かいました。そのため途中である人とすれ違った事にも気付きません。
さっさと食事を済ませ、炊事場に戻ってさらに妄想に耽るHな谷川さんは、夜中になるのが待ち遠しくてなりません。再び皿を落としそうになって背中に冷たい汗をかきました。
仕事が終わり、Hな谷川さんたちには、文乃さんの居住エリアの一室が与えられました。
「ここを自由に使ってね。ふとんはそこにあるから自分たちで敷いて。それから、お風呂は、お客さんと一緒に入っていいからね。但し、11時半から男湯も女湯も混浴になるからね、むふふふ、じゃ、お楽しみくださーい」
楽しそうに笑いながら文乃さんは出て行きました。去り際、チラッとHな谷川さんに視線を送ってきたのを、Hな谷川さんは見逃しませんでした。
『ぶ、ぶ、ぶ、文ちゃーん!』
思わず、心の声が出そうになりました。もう少しの辛抱だとそう自分に言い聞かせます。
奥さんと娘さんは浴衣に着替え、お風呂に行ってくると言って部屋を出て行きました。Hな谷川さんは2人が着替える時、一日中働いて汗まみれになった下着をしっかり網膜に焼き付けていました。そして、今日一日溜め込んだ映像を見てむふふな気分になり、股間をパンパンに膨らせるのでした。
しかし、文乃さんのあの一言を思い出すと一気に萎えます。
『けっ、使ってねえのかよ。かよ・・・かよ・・・』とリフレインするのです。
でも、今夜はそのお文乃さんとのお楽しみが。
奥さんと娘さんは仕事で疲れたのでしょうか、お風呂から帰ってくると、そのままふとんに入って寝てしまいました。Hな谷川さんは文乃さんとの約束の時間までまだ間があるため、お風呂へ行くわけにもいかず、どうしようか迷っています。仕方がないので、そのまま時間まで妄想に耽る事にしました。撮り溜めておいた映像は思いの外量が多く、それらをゆっくりと鑑賞していたら、約束の時間になっていました。
「お、こんな時間だ」
そーっと部屋を抜け出すHな谷川さん。奥さんと娘さんは目を覚ましません。辺りをキョロキョロと見回し、Hな谷川さんは女湯に入っていきます。脱衣場では文乃さんが待っていました。文乃さんも浴衣を着ています。それを見たらなんだか興奮してきたようで、Hな谷川さんの鼻息が荒くなっています。当然股間ももっこりと膨らんでいます。
「よく来たわね。お楽しみはゆっくりとね。じゃ、久しぶりの姉弟揃っての入浴だから、まずは目隠してしてもらおうかしら」
有無を言わせず、文乃さんはタオルでHな谷川さんの目を隠しました。
「さ、早く服を脱ぎなさい」
文乃さんが浴衣の帯を解く音が聞こえます。
「ふあい」
浮ついた返事をするHな谷川さんは、ぱぱっと服を脱ぎ散らかしました。すると、文乃さんがHな谷川さんの手を引っ張り浴室へと誘導していきます。
「いい、絶対に目隠し取っちゃダメよ」
言われるままに目隠しのまま湯船に入ります。
「じゃ、ゆっくり座って。一旦手を放すからね」
文乃さんの手が離れ、Hな谷川さんは少し残念な気分になりましたが、すぐに腕に柔らかいものがピタ―ッとくっついてきました。
『こ、これは、文ちゃんのおっぱい!』
ぐいぐいと押し付けてくる文乃さん。Hな谷川さんの股間が破裂しそうなくらい起き上がっています。
「まだよ。目隠しはそのままだからね」
そう言うと、Hな谷川さんの正面に柔らかいものを押し付けてきました。
「あふん」
Hな谷川さんは思わず声が出てしまいました。股間に何かがスーッと触れます。
「あ、文ちゃん、ダメ!」
そう言いながらHな谷川さんは股間を突き出してきます。あともう一歩、あと少しと言う所で、周りから複数の人間の笑い声が聞こえてきました。
「???」
訳が分からず首を傾げるHな谷川さんに、
「しょうがないわね、もういいわよ、目隠し取っても」
と文乃さんが告げました。目隠しを外したHな谷川さんは驚きました。目の前にいたのは、文乃さんではなかったからです。
「うわっと、だれ・・・?ん?あ!」
その顔に見覚えがありました。赤井さんの理髪店に研修に来ていた石永くんです。
「どうもー、ごぶさてしてますー」
甲高い声で石永くんが挨拶します。状況が理解できずボケーッとするHな谷川さんが周囲を見回すと、浴衣姿の文乃さんの他に、赤井さん一家、そして寝入っていたはずの奥さんと娘さんの姿もありました。
「え?え?なに?なに?なに?なんでみんないんの?」
「ああ、今日な、ウチの慰労会でさ、お前んとこの実家にお邪魔してんだよ」
と赤井さんがあっけらかーんと答えます。
「いやあ、アタシもさ、赤井くんから電話もらって、こっち来るって言うから、それだけじゃ面白くないなあって、赤井くんと相談してこうなったわけよ」
「Hな谷川ぁ、お前結構その気になってたよな。文ちゃんはいい女だからな」
隣で赤井さんの奥さんが赤井さんに肘鉄を食らわしました。
ぐへっ。
「ま、そう言う訳なのよ。その後アンタのうちにも連絡しておいたから、この事を知らなかったのは、アンタだけなの、ふふふ」
Hな谷川さんは、みんなにダマされた事よりも、みんなの前で恥ずかしい行動を取ってしまったことが恥ずかしくて堪らなくなりました。思わず股間を隠して、背中を向けました。みんなはそんなHな谷川さんに気遣い、浴場を出て行きました。
翌朝、Hな谷川さんは朝湯を楽しもうと、みんながまだ起きる前にこっそりと風呂へ入りに来ました。まだ薄暗い中、露天風呂へ入ります。
「夕べは参ったな。あんな事になるなんて」
でもみんなの気遣いがうれしかったのか、まんざらでもないようです。ゆっくりと湯船に浸かり、ぼんやりと夕べの事を思い出します。
ゆらー。その時水面に波が起きました。そして、目の前に黒い塊が見えたかと思うと、それが一気にザバーっと起き上がりました。
「ひえっ」
おののくHな谷川さんの目の前に、ショートヘアにたわわなおっぱい、黒々とした股間からお湯を滴らせた全裸の女性が現れたのです。文乃さんでした。
「あ、あ、あ、文ちゃん!」
あまりにも突然の事に、Hな谷川さんは固まってしまいました。
「何よ、ご褒美の時間よ」
文乃さんは両手でおっぱいを持ち上げ、Hな谷川さんを挑発してきます。おののきながらもHな谷川さんは、上から下まで舐めるように見つめます。
「ほれ、ほれ、どうよ」
するとHな谷川さんの股間がにょっきりと立ち上がりました。
「ふふん」
文乃さんは口の端で笑うと、Hな谷川さんを湯船の淵に座らせました。そしてHな谷川さんの股間にヌ~ッと手を伸ばしてギューッと握りました。
「うぎゃー」
びっくりしてHな谷川さんは悲鳴を上げました。それでも久々に見る文乃さんの裸に欲情しています。
「あ、触っちゃダメよ。見るだけだからね。アタシは触るけど」
手を伸ばそうとするHな谷川さんを制して、文乃さんの手が上下に動きます。
どーん。Hな谷川さんはあまりの気持ち良さに、文乃さんのおっぱいに向かっていっぱい出してしまいました。
「あ~あ。まだこれからだったのにね。しょうがないわね。じゃ、ゆっくりしていってね」
文乃さんは、風呂から上がって胸に飛び散ったそれをお湯でそそいでいます。そのままシャワーを全身に掛けるとお風呂場からすいーっと出て行ってしまいました。
Hな谷川さんは何がなんやらと呆気にとらればかりでしたが、文乃さんの後姿をじーっと見つめて網膜に焼き付けています。肉付きは良いけど、きゅっと締まった腰回り。そして大き目なお尻。
「くそー、あんなんでイクなんて・・・」
Hな谷川さんもとても悔しがりました。すぐに確認とばかり文乃さんの裸を再生してむふふと笑みを浮かべて風呂から上がりました。
脱衣場に入って自分の服を見ると、その上に、なんと文乃さんの黒いパンティが置かれていました。それを手に取り、まじまじと見つめ、匂いを嗅ぎます。
うーん、文ちゃーん!!!!
はらっ。パンティから何かが落ちました。お姉さんからのメモでした。
“やーい、この変態!アタシのこのパンティでもっと欲情しろ”
メモを見てHな谷川さんはうふふふと笑みを浮かべ、嬉しそうな顔をしました。もう一晩泊って行こう、そう思うHな谷川さんでした。