隠れた名将
銀河英雄伝説、この人は不当に評価されてると思う人が一人。
シュターデン提督。銀河英雄伝説の一巻冒頭でラインハルトに意見した人である。
その内容は、
敵の総数はこちらの二倍。
更に包囲間近。
勝算は無いので撤退を提案。
単純に言うとこうである。
更に歴史的に同じような戦いの記録をあけ、敗北する可能性が高いとも言っている。
そう、当たり前のことを言っている。
ここで特筆すべきは撤退を進言しているところである。
前提として、帝国軍は遠征軍。つまり成果を出さなければならない。そして皇帝陛下に勝利を献上しなければならない。つまり皇帝の意に反する事をいっているのだ。
ここでラインハルトが意見を取り入れたら、真っ先にスケープゴートにされるのはシュターデン提督である。気づいていたかどうかは定かではないが、結構危ない橋を渡っているのだ。
また、この進言が採用されなかったにも関わらずラインハルトの指示にしたかっている。
実際戦果は上げているものの、この時点でラインハルト二十歳。まだまだ経験が不足するところ。指揮官としては信頼が置けないだろう。良く指示に従えたものだ。特に自分の方が知識、経験は多い(と思うほうが当たり前だろう)
にもかからずである。
幸いラインハルトの天才性により勝つことはできたが、彼の内心では薄氷を踏む思いであっただろう。
もし、帝国の反ラインハルト派の指示をうけていたら、勝つ見込みなし、と、自分の軍を率いて撤退してでもおかしくない。義眼の参謀さんも最終的に逃げてましたし。
つまり、自分の能力の範囲内ではあるが、誠実な人材とも言える。
ここで、ヤン艦隊に同じような人物がいるのをご存知か?
そう、ムライ提督である。
堅苦しく、軍事上の常識を冬の厳寒期のコートのごとく身に着けている人である。
彼はヤン艦隊では重要な位置にいたのはファンならばわかると思う。
場合によってはラインハルトの元で参謀として活躍していたかもしれない人物である。
また、ラインハルトと貴族連合軍との戦いの際に、メルカッツ提督が挙げなかった作戦案を出した。
実際これは連合軍の関係を悪化させて利敵行為につながったともいえる。
しかし、作戦案としては有効でもある。
もし仮に何らかの協定が造られた
両派合同の討伐軍と守備軍に分かれて戦えばとうだろうか。
少なくともラインハルト側は負けはしないものの、戦略の立て直しが必要となり、戦争自体は長くなったかもしれない。
場合によってはラインハルトを敗北させたかもしれない。
まあ、実際は難しいだろうが。
少なくともメルカッツ提督にはできなかった。
しかしシュダ―テン提督ならば無理やりやってのけたかもしれない。
と、思った次第。




