恐竜的進化
悪役令嬢ものを見ていると、主人公、高位貴族の子息の要求される能力がだんだん高度になっていっているように思われる。
外国言語を二~五か国語ネイティブに読み書き出来なければならない。さらに周辺諸国の主要な歴史産業経済文化を把握し、礼儀作法は完璧に。もちろん異性との交流に関しても節度ある行動を要求。学園にかよっているなら成績は上位。更に生徒会に入って職務を果たさなければならない。しかも国や自分の家の経営に参加しなければならない。
まあ、ドアマットもかくやと思うほどの酷使ぶり。しかも皆さん年齢わずか10〜20前半ですよ。下手したら一桁がいる。
よく言う中世の貴族の子供の教育は、男の子は騎士としての教育、つまり軍人さんですね。女の子は読み書きと算数、それと刺繍とか礼儀作法とかそんな感じ。だいたい経理は女性の仕事で男性は脳筋に育てられることが多かったとか。その意味では悪役令嬢物の貴族の男の子が頭悪いのは正しいのかな。で、女の子は学問一杯しなければならないのも。また男の子のために経営者能力を叩き込まれるのも。
あと、学校の成績がそのまま実務能力に繋がる描写がありますが、そんなわけないよなとは思う。まあ、優秀な人という表現には手っ取り早いけど。
まあ大変だよ、虐待されてるよと、言いたいんだろうけれども、あまりに他の大人役立たずじゃないすか。下手したら書類に色々潜り込ませてテロできるぞ。関係各所に色々させて。工事の資金ちょろまかしたり、軍隊を移動させて開戦させるとか。
うんひとつ思いついた。
「父も母も私に色々押し付けてくる。もう限界だから、関係各所に色々書類を紛れ込ませてザマアします。ちゃんと仕事しないあなた方が悪いのですよ!」とか