アレク
「まだ、意地を張るのかね?アレクさんや、この一ヶ月ここで生活して分かっただろ、子供に負けるほど弱いということが」
そう、アレスは何度もテロを起こしていた。
なのに誰も咎めず逆に都市破壊活動を進むて共に行う人たちが居るほどだ。
そして残酷なことに自分は殺され続けた。
痛みは苦しみは思ったよりないが子供にすら負けたことは暫くふて寝した。
そしてこの街の異常性を理解した。
倫理観が無いと思いきや悪魔でも治安の悪い多重確率空間に放り込まれているらしい、ようはゲーム感覚の死なないから何でもありの世界だと。
ようはその幻想を壊そうにも力不足なのだ。
「お前たちは悪だ、だがらここで滅ぼす必要がある、アーディオ教の神人は一万は居るほどだ、お前たちは甘く見ている」
「それらは人工的に神人を生み出す魔法陣のことでしょう?でしたらそろそろ収穫の時期ですかね…」
「悪魔!!」
「私ジョーカーと言うんですよ、いや、聖魔にせずに聖神にして良かった、すんなり受け入れましたから、お陰で呪いの無限製造を私一人でするには無理があってまあ出来るんですが、この世界の基準を知ることが出来ましたよ(まあ元々知ってましたが異世界召喚はヤバイですからね…自分達のことを考えると、安心感を与えて用意でき次第奈落へ叩き落とす…)」
「何を企んでいる…?」
「控えめに言って堂々とした平穏の獲得です、あの封印も長くは持ちませんしね…」
「く、…今までの国策で誤ったか…グリードは野心家と思われて事実大国だからあぐらをしていた…。神聖国家から念のためにと一人神人にしてもらったが…野心家を捨てるべきだった…」
「まあそのお陰でメルト国との国の分割で全てを貰えたけどね、良かったね、民は今以上に暮らしが楽になるよ」
「所詮幻想の暮らしだろ、現実ではどうなっているか…」
「さてね…問題は周辺国はどうするか?」
「日和るだろうな、神聖国家以外は」
「でしょうね、もう後は魔王軍です、異世界召喚を行ったそうで的確な修行法を編み出し、神聖国家より危険です」
「魔王軍がか…」