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私、酸素拾います!  作者: メケ
ジェシカの章・その2
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第六話 違和感

 帰り道。私は違和感を覚えていた。

 帰り道は来た道を戻るだけかと思ったが、違うルートで帰るようだ。しかも隊長さんたちは時折立ち止まって周囲を観察している。


「何かあったんですか」

「星を見る者を避けてるんだよ。あいつは厄介だからな」

 答えてくれたサイモンはかなり警戒しているようだ。言葉尻に焦燥のようなざらついた感覚を覚える。


「そんなに危険なんですか」

「奴が餌を待ってるときにアヌビスに乗っていたら危険だ。だが、外部行動員の俺たちに害はない。ジェシカお嬢のためだぜ」

「?」

「星を見る者は地面に潜っていて、その上を通った重い物めがけて口を開く。俺たち三人が乗っても反応しないが、エイリアンと一緒に乗ったり、もっと大人数で乗ったり……あとはアヌビスが乗ったりしたら確実に食われる」

「え! 私、死んじゃいますか?」

「そこはジェシカお嬢の腕次第だ。死んだら葬式は出てやる。まあ拒否されるだろうけどな。ははは!」

 笑えないジョークだ。何が楽しいんだこの人は。


「サイモン。脅かすのはそれくらいにしとけ」

「悪かったよ」

 参謀さんから諫められ、サイモンは謝った。


「まあ、とんでもなくでけえから気をつけろ。アヌビスが丸呑みにされるからな」


 サイモンは私のことを気には掛けてくれているようだ。たぶん彼は自分の言いたいことを上手く言い表せないのだろう。きっとそうだ。そうだと思いたい。

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