迷子の迷子の魔女さん
どうも、魔法使えない系人間です!
使える人は居るらしいですよ
ネットに書いてあります
「着いたぁぁぁっ!」
あれから約二日………
やっとオルセリアにたどり着いた
こればかりはいかんな
半日って聞いてたんだけど
いや、もうそんな事はどうでもいい
大きいな
人が集まると街は発展するんだなぁ
それより服だ服
さっさと見付けてしまおう
何処だ
何処にある
ふむ、此処は?
まさか町の中で迷うなんて……
我ながら流石だな
やはり、引きこもりは良くないな
身をもって感じた
来た道を引き返してみる
………………………ここは何処だ?
ーー半日後
あれから聞き込みなどを駆使してやっと見つけた
しまいには、地図も書いてもらったりした
ありがたい
……それでも迷うのだがな
迷子の魔女さんだ
しかしここの店はなかなか良いじゃないか
この妖しい雰囲気がまた良い
妖しい店に入る私も怪しい?
それはそれ、だ
そして何より安い
それは私にとって素晴らしい事だ
今はお金をそこまで持ってないため
非常にありがたい
言っておくが私は今、フード付きのローブしか纏ってない
しか、だ
結局そこそこのお金を服につぎ込んでしまった
私自体は野宿出来るため宿の心配は要らない
だが、最も問題となるのが…
そう、ご飯なのである
私はそこら辺の怪物なんぞ食べたくないからな
そして私は料理が出来ない
これはどうするか……
と、まぁそんな感じで狩りをする事になった
目的はお金のため
正確に言えばご飯の為
さて、この前の様にやり過ぎてはいかんな
ここは初級の《火球》かなんかでも、使うか
人間にもこの位は使えるはずだ
この前私が調子に乗って使ったのは《黒焔》
これは魔女の中で伝わる魔法の一つだな
これを使っているところを人に見つかるとマズイ事態になってしまう
細心の注意が必要だな
早速、変な狼とエンカウントした
私は弱いモンスターについては無知なのだ
全盛期の私なら睨むだけで消せただろう
だけど、今は引きこもってたせいか魔力の質が落ちてる
本来、《黒焔》など使えばあの程度ではすまない
私は今弱っちいのだ
ただ一つの例外を除けば私の魔法の威力は落ちてる
まぁ、いいか
適当に狩ってさっさと終わらせるか
だけど、そう平和に終わらないのが私だ
狩りを終えて町に帰って来た時
私は
最悪の展開を向かえるのであった
町に入るなり恐ろしい顔をしたおじさんが叫びながら走ってきた
さらに、どんどん何から逃げるように人が走ってくる
「あの……一体何が?」
一人に訪ねてみた
「魔女だよ!魔女が出たんだよ!悪いことは言わねぇからお前さんも早く逃げろ!」
………………………ふぅん
これは、どうするか
私達魔女は同族を見付けることに関しては長けている
つまり見つかれば即バレる事になるな
それだけは何としてでも避けなければ
しかし、このまま放っておいたら
マズイ事になる
………行こう
出来るなら……殺すか
あら、展開急すぎたかな?
でも、はや歩きでいかないと
進みませんから(^人^)