一時間目の事
「そういえばさ、燐華の将来の夢って何だったの?」
「なにィ!?聞いてなかったのか!?戒璃…寝てたな!?」
「い、いや…どうかな〜、あはは……」
「燐華ちゃんの夢ってプロバスケ選手だよね?かっこいいな〜って思ってさ!あと、戒璃くんは熟睡だよ〜」
「ああ!そうだゾ実夢!!私の夢はな、プロバスケ選手だ!……かーいーり!!やっぱり寝てたのか!?」
苦笑いを燐華に向けるとじーっと睨んでくる。何かされる…すると、燐華の両手が僕の両肩に伸び、体を揺らされる。グワングワンと目が回る。
「り、燐華!や、やめてって……うっ……」
食べたばかりのおにぎりが逆流しようと喉を駆け巡る。気持ち悪くなってきた、燐華の揺らしはジェットコースターよりも強い。それを見て流石に実夢も止めに入ってきた。
「燐華ちゃん!戒璃くん気持ち悪そうだよ…?なんか……青ざめてるような……」
「すまん!やり過ぎた!」
危ない危ない、もう少しでおにぎりが打ち上げられるところだった。お茶を飲み一旦落ち着く。
「戒璃、お前レスキュー隊になるって言ってたよな?ホントになれるのか〜?」
「なるよ!困っている人をほおってはおけないでしょ?あ!実夢、看護士になるって言ってたけど…絶対僕のを…」
「わぁー!ナニヲイッテルノカナー!わわわわからないな〜あはは………ごめんなさい…だって、思いつかなかったんだもん…」
「ん〜まぁ…いいと思うよ!でもさ、なんで看護士に?」
「決まってんじゃねぇか!なあ、実夢!」
「ん?決まってる?」
「戒璃くんと仕事したい…一緒になるなら看護士が一番いいかなって…………」
そういう事か。恐らくは一緒に働くことを目標にしているんだな。実夢は言っちゃダメだけど運動音痴なんだった、リレーでは走り始めたと思ったらいきなり転ぶし、跳び箱の時なんかは座っちゃったり勢い余って顔から落ちたり…思い返せば思い返すほど証拠が出てくる。
「私、手先は器用だからそういうの向いてるんじゃないかなーって……」
確かに実夢は手芸や料理、工作は言葉が出ないほど圧巻だ。
「一緒に頑張ろ!実夢!!」
「私も応援してくれよ!世界一目指して頑張るからな!指切りげんまんしよーぜ!」
指切りげんまんをしてると掃除の時間を知らせるチャイムが鳴った。




