いつものメンバー
二時間目、三時間目、四時間目の記憶がない。誰かにバシバシ叩かれていた記憶だけが残ってる。昼休みのチャイムが鳴る。昼食と自由時間だ。
「戒璃くん!おはよう。寝過ぎだよ〜?お昼食べよ!」
「そうだね。じゃ、いつもの場所でいい?…寝てたの僕?」
「寝てたよ!寝息たてちゃってさ、戒璃くん可愛かったな〜」
どうやらグッスリだったみたいで、バシバシ叩いていたのは起こそうとしていた実夢だったらしい。昼食を食べる為いつもの場所、屋上へと向かった。
屋上に出ると生徒は少数で二、三人程しかいない。彼らもまた、昼食だと思われる。僕たちはベンチには座らず柵にもたれ掛かって昼食をとった。
「おいしそ〜だね、戒璃くんの弁当。自分で作ってるの?」
「そうだよ!コンビニ弁当は飽きちゃってさ…いる?」
「いいの!?…ありがとう…」
この笑顔に僕は癒される。疲れなんて一気に吹っ飛ぶくらいに。つい、見つめてしまう。
「どうしたの?戒璃くん?」
「可愛いなーって思って」
「な!ななななにいってるの…そそそそんなことないよ…!」
慌てて照れを隠すのも可愛いんだ。実夢とイチャイチャして昼食を食べてると、凄い勢いで迫ってくる気配を感じた。屋上の出入り口に目をやる。
「戒璃ー!実夢ー!私を置いてくとはいい度胸じゃないかァ!」
「わぁ!燐華ちゃんだ!置いていくつもりはなかったの!戒璃くんがさ!」
「何!ちょっと実夢!?ダメだ、突っ込んでくる!」
「なんだとー!戒璃ー!!覚悟ー!!!」
ふと、実夢を見る。
「てへっ」
う……許してやるか。その笑顔はズルい、僕は素早く立ち上がり、来ることがわかってる強い衝撃に身構えた。僕も運動神経はいい方だ、でも彼女には敵わない。先輩を抑え高二で女子バスケ部のキャプテンである、荒栄 燐華には勝てない。
「えーい!!!」
「またか!燐華!」
僕は地面に押し倒され、体に強い衝撃が電気が体を走るように。
「どーだ!!参ったか!」
「ま、参ったよ〜。降参降参〜…はぁ……。」
彼女は、僕と実夢と一緒につるんでる仲で僕たちの親友だ。
「ど、どいてくれない?この体制は痛いんだけども…」
「実夢は私のモノだ!!」
男子とよく絡み、女子とは思えない男口調が特徴。いつもの茶番を終えて一緒に昼食を食べる。腕はまだ痺れが取れてない。ふと、燐華の弁当を見る。少ない…。ダイエット中か?聞いてみた。
「アレッ?燐華、ダイエット?」
「バ、バカ!違う!減量中だ!」
「どっちも同じじゃない?フッ…」
「何笑ってたんだ!!」
睨んでる…。怒らすと怖いんだ、ごめんごめんと冗談だと伝えるとなにか企むようにニコッとする。何を仕出かすか分からないが、燐華の笑顔もいいと思う。




