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アイ・ファンタジア  作者: ぬこぬっくぬこ
第三部◆ 間 話 ◆
43/90

登場人物紹介のようななにか

「えーそれでは、イーリス教の御神体、わたくしこと【テンコ】と!」

「イーリス教大神官である、わたくし【シルシィ】の提供でお送りいたします!」


 なにをだよ?


「ほらみんな、ソーヤに対して色々言いたいこともあろうと思って」

「みなさんの、ソーヤ兄ちゃんに対する想いってやつを聞いて来ました!」


 …暇な奴らだな。


「それでは、ソーヤの転生後の故郷である【アステリア】国王の【アルシュラン陛下】、その弟君【フィフス殿下】、妹君【リーシュフェール姫様】のお三方から!」

「まずはリーシュフェール姫様です。ソーヤお兄ちゃんからは麻呂姫、アーチェさんからおじゃる姫と呼ばれてるようです」

「麻呂にとってのソーヤでおじゃるか?そんなの決まっておろう!世界のすべてでおじゃる!」

「さっそくイっちゃった発言ありがとうございます!」


 テンションたけえなあ…


「アルシュラン陛下はどうですか?」

「うむう、ソーヤの周りには幼女がいっぱいでうらやましいのぉ」

「このろりこんメッ☆」


 いろいろひどいなオイ。


「フィフス殿下はソーヤ兄ちゃんの初期パーティの一員だったんですよね。そのころのソーヤ兄ちゃんでどうだったんですか?」

「出会う前は、我のユーリをたぶらかす不届き者と思っておったが、一晩語り合ってこやつも苦労してると分かって意気投合してな」

「えっ一晩…もしかしてソーヤの初めての…」


 なに想像してんだよ!やめろよ!!その人、脳筋だが、ホモじゃ…ユーリ狙ってからホモになんのか?


「お次は、ソーヤを世に解き放った諸悪の根源【ホーネスト・バシェード】先生です!」

「ええっ、私はそう言う立場になっておるであるか?」

「そうだよね、ホーネスト先生が村から連れ出さなきゃ世界は平和だったんだろね」

「しみじみ呟く【メリンダ】姉さんでした」


 まあ、メリ姉には苦労かけてるよね…ということは、少なくともメリ姉にとっては、オレ達を紹介したホーネスト先生が諸悪の根源になってるわな。


「ソーヤのせいで苦労してるといえば、このお方【フォルテイシア魔法学院】のソーヤとアーチェのクラス担任【ヨークセリア・フォンシーズ】先生でしょうね」

「あれ、たしかお年は30超えて…どう見ても一桁にしか見えないんですが」

「…わたくし、もう諦めましたわ。30過ぎの曲がり角の体よりましだと、そう思うようにしました。…ましですよね?あとこの体成長しますよね!?」


 いや、オレに掴み掛かられても…


「あらあら、これはなんの催しで?」

「おや【ファンレーシア】女王【サテラ・エウスティ・ファンレーシア】様と【ベルガンディア】の国王さまじゃないですか」

「ソーヤがいよいよ世界征服に乗り出すってんで、みんなの意見を聞いてたのよー」


 嘘ばっかこくな!特にそのお方はヤバイ!!


「そういうことでしたら、私が変わって全世界に宣戦布告を」

「やめて!オレ明日から生きていけない!!」

「ふむ、ならばわしからは、魔王復活の壺でも」


 なにそれこわい。


「そ、そんなことより、最近、黒騎士さんの姿見ないけど何やってんの?」

「…【プレミセンズ・オルトファン】ですか。これを」

「ん?…育休申請書?」

「なんでも、自分の仕事はファンレーシアの守護獣を育てる事だとか…。あー、あとこれ」


 こっちは戸籍?ふむ、名前はロジクル・オルトファンにしたのか…で、なんでオレが認知父親になってんのぉ?


「それでは場所を移して迷宮都市【パルテニアス・エード】より、ソーヤの一の配下【ファネステール】にバトンタッチです!」

「あー、あー、ファネスお姉ちゃん、聞こえますかー?」


「はい、こちらパルテニアス・エードに居る、今作部のヒロイン、ファネステールです!」

「おやおや、本編と違ってしっかりアピール入れてますねー」

「ち、ちょっとくらいいじゃない!?」


 なんかいじられキャラになってるぞ。


「そ、それでは、まずはなんと言ってもこの人、ソーヤの命の恩人であり、私たちの父親代わりでもある、孤児院の神父様です!」

「………………」

「神父様?神父様ってば」

「ん?なんですかな?」


 なんで耳栓してんの?


「うむ、ソーヤには感謝してもしきれぬな。俺がこうしてお師匠様と一緒になれたのも、全部ソーヤのおかげだしな」

「そうであるな。ソーヤに教えてもらったこの補助魔法、これがあれば私は空も飛べる!」

「がっはっは!ちゃんとファネスを幸せにするんだぞぉ!」


 いやいや、オレはそんなに大したことしてないよ。あと補助魔法かけても空は飛べないから無茶しないようにね。


「こら!そこの【マッスル3人衆】、順番ちゃんと守んないとダメじゃない」

「あ、マッスル達のお師匠さん」

「ごめんねファネス。こいつら知能が残念だから」

「いえいえ、お三方にはしっかり訓練つけてもらって、今の私があるのも、この人達のおかげです」

「…ほんとファネスはいい子だねえ。ソーヤ分かってるんでしょうね!?」


 お師匠さん、オーラが怖いです。


「それではお次は【天空城】に場面を移します」

「天空城ではソーヤファミリーが待っています。いやーいっぱいできたねお嫁さん」


 ほんとにな。みんな子供でどうこうすることもないがな。


「まずは八星を代表してこのお方」

「委員長こと【マリセリーヌ・レイ・セトバナ】、及びその妹君【クリシュナ・レイ・セトバナ】のお二人です!」

「ちょっとテンコ様、名前間違っていますわよ。今の私はマリセリーヌ・アイ・ファンタジア、れっきとした、ソーヤ様の奥方ですわ」

「ほんとにねえ、いっきに8人も?ソーヤもよくやるわぁ」

「ですよね。さすがお兄様。このクリシュナ、鼻が高いですわ!」


 お・ま・えの策略だろうが!


「ここからはお宅訪問となります。まずはセイカちゃんのお部屋から」

「もしもしー、セイカちゃん居るー?」

「はい、どうぞ」

「おおっとこれはまた…」

「この子将来ストーカーにならないかねえ」


 そういや、セイカの部屋って入ったことなかったな…壁中にオレの写真が…こわっ!


「き、気を取り直して、お次はユーリさんの部屋に」

「ガチャッ」

「ちょっとテンコ様ノックもせずに…………さあ、お次は聖女【アーチェス・アングローバー】改め、アーチェス・アイ・ファンタジア様です」

「ち、違うんだよこれ!大人になった時の予行演習なんだよ!」


 なんで、大人になる予行演習で女装?


「おや、ここはベッドが二つですか。ふむふむ。ソーヤ兄ちゃんも隅に置けませんねぇ」


 フッ、残念ながらオレは地下にオレだけのマイルームを作ってもらったんだ。だからそこで寝ることは…


「ああ、あれ、壊してもらったから」

「なにやってんのぉ!」

「しかたない、しかたないのじゃ…アーチェに脅されては…」


 あんたこの世界の最古の存在だろ?最強の迷宮【最も深き豊穣】その者だろ?なんで人間一人に。


「その一人にわらわの迷宮はほぼ消滅状態じゃからのぉ」(【迷宮・望まれる誇り】さん談)

「シュリもねー、アーチェママには逆らわないのー。アーチェママ優しいしー」(【迷宮・標なき宮殿】さん談)

「シュリちゃんはいい子ねー」


「以上、ソーヤファミリーでしたー」

「ちょっ!ちょっと待つでおじゃる!なぜ麻呂はそっちでないでおじゃるか!?」

「最初に紹介したからいいじゃない?」

「良くないでおじゃる!」



「おっと、まだ居ましたね」


「フッフッフ。いよいよ来たわ!我が父の敵!人化の術を会得した我に滅ぼされるがよいわ!」

「ククク、返しもらうよ僕の国…クククク」


 誰だよその二人?



◇◆◇◆◇◆◇◆


〔アーチェ〕

挿絵(By みてみん)


 まあなんて言うか、


「頭がお花畑だなあ…」

「…何がいいたいの?」

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