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吶喊! H大学文芸部  作者: 江南
25/26

雨ならぬ雪降る睦月の物語_1

なんか色々設定間違えた…相すいません

 ――話は11月下旬まで遡る。言うまでもなく場所は101号室。ただし常より時間は遅く、23時過ぎ。なんとなれば、ユキさんと俺が22時までバイトだからだ。そして散会も早い。なんせ試験が近い。詳しく聞いたことはないが、それぞれに単位を落としている余裕などないのだろう、皆それなりに真面目だ。


 それはともかく。


「カズミちゃんとたいちゃん、年末の帰省予定は?」


 切り出したのは家主たる高瀬サン。ま、定番だ。


 JRも都市間高速バスも、1ヶ月前から予約を受け付ける。盆暮れ正月は即行で予約が埋まる。で、こんなタイミングでの確認なのだろう。


「俺は盆同様、帰ってこんでいいと宣言されました」

「…ま、酪農業は正月も平常運転だろうしねぇ」

「三食昼寝できないなら、高い金払って長時間移動に耐える意味ないですよ。来年は祖母の回忌があるんで強制送還ですけど」

「ちなみに、いつ?」

「有難いことにGW中です」

「そりゃよかった…ってのも不謹慎か」

「や、もう17回忌ですから。単なる身内の呑み会ですし」


 だからこそ、顔を出したくないというのもあるのだが。


「カズミちゃんは?」

「……年末年始は居残りですが。第2週の月曜前後2泊3日で出ます。あと、2月アタマ頃に1泊2日」

「また奇妙な日にち…って、あ、成人式か」

「気づかんでもいいんですけど」


 佐伯先輩は激しくイヤそうな顔を隠さない。


「そいえば、髪伸びたよねー。いっつも短いのに。その為?」


 そして高瀬サンも遠慮がない。


「…伯母が美容師でしてね。晴れ着用意するから来い、髪は切る


な、との厳命がありまして」

「ほー。カズミちゃんより強いとは凄まじい」

「いやもう高瀬サンに退治してきて欲しいくらいには」

「いやいや、俺よりたいちゃん連れてったら?」

「…俺は一体どんな扱いなんでしょう」

「諦めろ」


 と、諦め顔の叶浦先輩にとぷとぷと高瀬さんの高級日本酒が注がれた。


「んじゃとりあえず二人とも年末年始はココなんだね? ならみんなで二年参りね!」


 よし、参加者募ろう! と高瀬さんはノリノリで、問答無用。参加決定なのだろうその他俺以外2名はひたすら砂吐いていたりする。


 …俺はちょっと楽しみだけど。

進みませんが、やっぱりまだまだ続きます

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