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~序章~
その人間、アスタリスク・クラウスが悪魔、テトネと出会った時、クラウスはこう言った。
「僕は人を欺かない。誘わない。喰らわない。それでも良いなら付いて来ればいい」
その悪魔、テトネが人間、アスタリスク・クラウスと出会い、彼に誘われた時、テトネはこう言った。
「ボクはアスが好きだ。たぶん人も好きだ。ちょっと羨ましいぐらいに。だからボクは、アスといるよ」
そして人間、アスタリスクと、悪魔、テトネとの契約は成った。
アスタリスクは『従人』となり、悪魔となる死後を約束された。
テトネは『従人』を得て、朽ちる権利が約束された。
これは人の世を彷徨う彼らの日常記。
記されるのは、人と悪魔の日常。
彼らの、真面目な暇つぶしの顛末だ。
ユルい話になりそうです。少しは戦うかな?